ユアン・レミントン
ゆあんれみんとん
概要
CV:速水奨(TVアニメ版)
CV:関俊彦(ドラマCD版)
マグダラ修道会N.Y.支部に所属する牧師で修道騎士(ミリティア、一般エクソシストの上位にいる特別なエクソシスト)。ロゼットとクロノの保護後見人であり、孤児であるロゼットの親代わりにして憧れの人。アイオーンに連れ去られる前のヨシュアを何度も修道会に勧誘してロゼットに反感を持たれていた時代もある。
どう見ても20代にしか見えないが、実際はかなりの歳を重ねている(原作前半もアップの顔に伏線がある)。エドワード・ハミルトンのメンテナンスで若さを保っていて、彼と共に生前のマグダレーナを知る数少ない人物。
アニメ版は原作版より容姿が若く、天から遣わされた不老不死の「天使」という設定で、ニューヨークからサンフランシスコ間を一瞬で移動した。
廃教後、その罪滅ぼしとしてヨシュアを引き取り、永遠に年を取ら(れ)ない体で救いのない世界で落ちぶれていった。
ミスリード担当
イメージソースになったのは、『機動警察パトレイバー』の後藤喜一(『超解!クロノクルセイド』より)。
及び、『機械仕掛けのマリアン』『ありすinサイバーランド』といった作者の作品によく登場する、『見た目は若いのに実年齢はジジイなキャラ』であろう。
その他、没設定になったキャラの複数の要素を組み合わせて作られている。
序盤はケイト・ヴァレンタインと夫婦漫才をする役割が多く、旅立ち編の後はジャック・ギリアムの親友役としての描写が増えていく。
序盤はケイト共々疑似両親のメタファーのように描かれているが、ケイト共々、異性愛ではキャラ立てされておらず、ギリアム牧師とのブロマンス要素が最大のキャラ立て要素であると思われ、本編がロゼットとクロノ及び女性陣及び10代のレギュラーに焦点を当てていたせいで、非常に損してしまった人物である(本作は悪魔と契約した聖人、悪魔同士、モブ夫婦以外で男女の恋愛を担当しているキャラがおらず、疑似悪魔や使い魔も純粋な悪魔としては扱われていない)。
ロゼットたちが旅立った後も出番が多いが、ロゼットとクロノの恋の当て馬役をやっているのは序盤だけであり、旅立ち編の後は、今後のアイオーンやシスターケイトの動きを示唆する演出になっていて、ロゼットの心の移り変わりも表現していると言えよう。
なぜか、今よりも「駄目な大人」であることがバレる前の昔のほうがロゼットに嫌われていた。
「悪魔と同じ体になった」と語っているが、「悪魔になった」とは一言も言っておらず、科学の技術で肉体を不老不死、再生可能にしただけで、その作業は自力では行えず、悪魔のホーンを付けられたヨシュアや魔石(ユヴェール)を産む人形にされたフロレット程度の肉体であった。
クレアとアンナに冗談で色目を飛ばすのをシスターケイトに叱られるシーンや、原作で最後までロゼットとクロノ(アニメではヨシュア)に付きまとっているシーンや、(アニメ版限定の)ラスボスのアイオーン以上に鼻に付く嫌なキャラ付けや、アニメ版DVDの特典の『マグダラ女子学園vsパンデモニウム学園』(※本編と地続きではないパラレルワールド)の描写などからロリコンだと勘違いされやすいが、アニメ版ではロゼットに(様々な意味で)ヨシュアに手を出すのを心配されており、ロゼットに裸のヨシュアで人体実験をする様子を妄想されてヨシュアを心配されたこともあり、アニメ版のドラマCDでは、仕事で怠けていて、シスターケイト(アニメ版でも本当はレミントンよりも年下なのかは不明)に「レミントン」と呼び捨てにされて叱られている。
実際のところ、「似非聖人と勘違いされやすい不憫な役」「男女問わず部下、年下に手を出すと勘違いされやすい役」「大人に叱られている駄目な大人」「幼少期から女子供を守る役を任され続け、仕事で苦労している役」「駄目な大人を許すロゼットの聖女性を引き立てる役」が彼のキャラ付けだった(レギオンを移植してからは、寝ることも許されない体になったらしい)。
オマケ漫画でも、ロリコンというよりは、「日頃、女子供を守る役割を任され続けているため、作者の性癖を見抜き、(笑顔を作りつつ)女子供のセコムとして作者を敵として警戒している」キャラ付けであり、作者の性癖の例として出している人物には、少女だけではなく女教師風の人物(ミリティアトレーナー)もいた。
意外と男性にも優しいのは、ギリアム牧師とセットで話題に出る形で匂わされている。
なお、公式でロリコンのエルダーは、大人たちにも優しく、肝心な時に役に立つため、肯定的に描かれている。
作者の次回作のラスボスは本当にレミントン牧師のミスリード要素のようなキャラ付けで、ドラマCD版のレミントン牧師と声優が一緒である(一体なんの意図だろうか)。
少年時代にマグダラ修道会が保護するマグダレーナを守れず、トラウマを負っているが、現在のロゼットに愛するマグダレーナの面影を追っていたのはクロノであり、彼ではなかった(ロゼットやマグダレーナを異性愛の対象として見ている設定はなかった)。
ロゼットとヨシュアには、かつてマグダレーナを守れなかった少年時代の未熟な自分の面影を追っていたのかもしれず、力の弱さ、悪魔の恐ろしさがコンプレックスだったのかもしれず、そこが詳しく描かれているであろう改造手術をするきっかけになった回想シーンをもっと掘り下げて欲しかった。