概要
宗谷本線・石勝線系統の特急列車高速化に対応した車両として開発され、2007年現在においては特急「スーパー宗谷」および「スーパーとかち」両列車に使用されている。
これまでJR北海道が開発した特急用気動車としては、「スーパー北斗」用のキハ281系や、「スーパーおおぞら」等向けのキハ283系があり、いずれも制御付自然振子機構を搭載し、曲線区間での大幅な速度向上を実現した高性能車両であったが、寒冷地向けに特化した複雑な車両構造等の要因もあり製造・保守コストが高額であった。
本系列については、「北斗」・「おおぞら」両系統よりも大幅に輸送需要の小さい宗谷本線系統の高速化に際して開発されたことから、本格的な制御付振子機構ではなく、先に通勤型車両キハ201系気動車で実用化されていた車体傾斜制御装置を搭載することとし、その他エンジンなどの基本構造もキハ201系気動車をベースとするなど、製造コスト低減を図っている。