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はるさめの編集履歴

2024-09-17 11:15:23 バージョン

はるさめ

はるさめ

海上自衛隊の護衛艦の艦名のひとつ。旧日本海軍の時代から続く由緒ある名称でもある。

概要

「はるさめ」とは、海上自衛隊護衛艦


艦名は旧日本海軍の春雨型駆逐艦と白露型駆逐艦の2代の「春雨」に引き続き、過去に在籍していた3代目にあたる旧むらさめ型護衛艦(DD-109)の1番艦、現在運用中で4代目にあたる新むらさめ型護衛艦(DD-102)の1番艦の2代が存在する。


「むらさめ」とは4代続いて姉妹関係

DD-102「はるさめ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成4年度計画4,400トン型護衛艦2231号艦として、三井造船玉野事業所で1994年8月11日に起工し、翌1995年10月16日に進水、1997年3月24日に就役した新むらさめ型護衛艦の2番艦。

2017年4月末日現在の定係港は佐世保基地である。


竣工当時は第1護衛隊群第1護衛隊にネームシップの「むらさめ」とともに編入され、横須賀に配備された。「むらさめ」とは日本海軍の春雨型駆逐艦の時代から4代続いて姉妹関係にあり、初代「村雨」は「春雨」と姉妹関係が逆だったが、2代目からは「春雨」~「はるさめ」の方が妹艦になっている。

竣工ののち、1998年と2000年に「きりしま」とともに環太平洋合同演習リムパックに参加している。

2001年には豪州建国100周年国際観艦式に参加するため「むらさめ」とともに派遣されるも、米国同時多発テロの発生により中止となったため帰国した。

2002年12月から翌年の5月にかけて、テロ対策特別措置法に基づき補給艦「ときわ」とともにインド洋に派遣される。

2008年3月26日より第2護衛隊群第6護衛隊に転属したが、このときはまだ横須賀配属のままだった。

その後、2009年(第2次)、2012(第11次)、2014~15年(第20次)の3度にわたり海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖に展開している。

この間、2013年3月に第2護衛隊群第2護衛隊に転属し、定係港も改められた。


余談

  • 本艦の銘板は駆逐艦・2代目春雨の上甲板の一部に用いられていたチーク材でできている。
  • 艦隊これくしょんつながりになるが、本艦が第20次海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖に展開した際、以下の自衛艦これ春雨のイラストが艦内に飾られた。ちなみに艦これに春雨が実装されたのはその3か月前のことである。

春雨「しっかり護衛しないと」


国産射撃指揮装置のテストベッドを務めた3代目

一方、かつて存在したDD-109「はるさめ」は、昭和32度計画1,800トン型警備艦1609号艦として浦賀船渠(のちの住友重機械浦賀工場)で建造され、1958年6月17日起工、1959年6月18日進水、1959年12月15日に就役した旧むらさめ型護衛艦の3番艦。ただし旧むらさめ型の建造は3隻のみで終わっている。

竣工当時は舞鶴地方隊に配属され、のちに第2護衛隊群第10護衛隊(1984年の廃止後は第3護衛隊群直轄)に転属した。

その当時、海自ではかねてから研究を進めてきた国産の射撃指揮装置について、「はるさめ」で実用実験を行うこととなり、1965年に艦橋上のMk-63及びMk-57射撃指揮装置を撤去し、試作射撃指揮装置と換装された。本艦での技術試験及び実用試験の結果、1968年に制式採用されたのが国産射撃指揮装置第1号の68式射撃指揮装置(GFCS-0型)である。


また当初は艦尾の爆雷投下軌条及び爆雷投射機が存在したが、1967年にVDS(可変深度ソナー)に置き換えられ、さらに1979年には短魚雷落射機を撤去、68式3連装短魚雷発射管を装備した。


1985年3月5日、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7008に変更、第1潜水隊群に直轄艦として編入され、それまで舞鶴だった定係港が呉に変わった。除籍は1989年5月31日付である。


なお、この3代目「はるさめ」が長らく母港にしていた舞鶴基地にはジャパンマリンユナイテッド舞鶴事業所が隣接しており、ここは2代目春雨の生まれ故郷・舞鶴海軍工廠の後身にあたる。


関連タグ

むらさめ型護衛艦むらさめ ゆうだち-きりさめ-いなづまさみだれいかづちあけぼの-ありあけ

きりしま(イージス艦)ちょうかい:いずれも4代目「はるさめ」が横須賀配属だった当時の同僚。それぞれこんごう型護衛艦の2番艦と4番艦。「ちょうかい」の母港は本艦と同じ佐世保基地である(当時6護隊所属だった)。

あしがら:海自最新のイージス艦であたご型護衛艦の2番艦。同じく佐世保を母港に持つとともに、4代目「はるさめ」の2護隊における同僚でもある。

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