概要
概ね以下の通りである
トーナメントにおける「優勝」
決勝戦まで勝ち上がり、決勝戦で勝った者(チーム)を優勝とするもの。予選リーグ戦や敗者復活戦などを行わない場合は、大会で一度も負けなかった唯一のチームとなる
トーナメントの主な例
夏の大会はすべてのチームがトーナメントで参加(県によって優勝するまでの試合数は違ってくる)、優勝したチームは例外なく「地方大会から通じて一度も負けなかった唯一のチーム」(過去地方大会優勝校の不祥事で、一度負けた準優勝校チームの甲子園出場などはあったが、1回戦負けしている) 。
春の大会は前年秋の各地方大会の結果で出場校が決まるため(それぞれの地方大会での上位チームから選ばれる)、秋に一度負けたチームでも優勝することはある。
8組に分けた予選リーグ戦での上位2チーム、16チームによって行われるトーナメント戦によって優勝を争う。トーナメントなので、引き分け制度はなく同点の場合はPK戦が行われる。なお日本は決勝トーナメントに2度進出しているが、一度も勝った事は無い。
リーグ戦における「優勝」
優勝を決定するルールはそれぞれで
- 勝ち数が一番多い
- 勝率が一番高い(引き分け制度があると単純に勝ち数が多いから勝率も高くなるとは限らない)
- それぞれの試合結果によって付く勝ち点が一番多い、
などとなっている。必ずしも最終戦(日)で優勝決定が決まるものではなく、勝ち続けて差がついた場合、例えば大相撲なら15日あるが、13、14日目で優勝が決まることがある。
リーグ優勝が決まった後も試合は行われる場合、俗にそれらの試合は「消化試合」と呼ばれる。
リーグ戦の主な例
- プロ野球のリーグ「優勝」
同一リーグ戦125試合とセ・パ交流戦18試合、シーズン合わせて143試合で競われる。2004年のパ・リーグのプレーオフ(現・クライマックスシリーズ)導入以前は単純にリーグ戦で1位となったチームを優勝としていた(基本的に勝率が高いチーム、2001年だけセ・リーグは勝ち星が多いチームとなった)。一時、プレーオフで勝ち日本シリーズに進出したチームを優勝と決めたため、リーグ戦で3位のチームでもリーグ優勝の可能性はあったが、現在ではリーグ戦の1位チームを「優勝」と定めている。
- Jリーグのリーグ「優勝」
トップリーグであるJ1リーグは18チームの総当たりのリーグ戦で行われ、各カードホーム&アウェーの2試合、総34試合で行われる。勝ったチームの3点、引き分けた場合は両方に1点が与えられ、最終的に総合得点の高いチームが優勝となる。概ね下位リーグも同じ方式で、上位リーグの下位チームと下位リーグの上位チームが入れ替えとなる。以前は年間を前後期に分けて2部制で行われ、それぞれで優勝したチーム同士で総合優勝を決める方式となっていたが、現在は年間を通してのリーグ戦となっている。
その他の優勝
2003年以前はセ・パ両リーグでの優勝チーム同士が争うものだったが、現在ではクライマックスシリーズの勝者(必ずしもリーグ優勝チームとはならない)同士で争うもので、7試合制で先に4勝したほうが日本シリーズ優勝となるが、普通は「日本一」と称され優勝と呼ばれる事は少ない。
概ね日本と同じ方式で、アメリカンリーグ(アリーグ)とナショナルチーム(ナリーグ)のリーグ優勝チーム同士による7戦4勝勝ち抜け方式で戦う。こちらは「全米一」ではなく「世界一」と言われる。
- 大相撲における「優勝」
最高位である幕内では、15日制で力士が試合(取り組み)を行い、一番勝ち星の多い力士が「幕内最高優勝」となる。総当たり戦ではなく、同部屋・兄弟同士は当たらないほか、下位の地位力士は横綱・大関などとは基本的にあたらない為、終盤まで全勝でいることが多く(そういった力士は特例で後半大関、横綱戦が組まれることがある)、幕尻で優勝した貴闘力という例も存在する。