登場作品
2017年:誕生
2035年:キャッスルヴァニア 〜暁月の円舞曲〜(18歳)
2036年:悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架(19歳)
番外編:悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair
概要
CV:緑川光
悪魔城ドラキュラシリーズ初の日本人主人公。
2035年の皆既日食を幼馴染の白馬弥那と楽しむため、町の高台にある彼女の実家『白馬神社』に向かう途中で意識が急速に薄れていき、気がつけば日食の中に封じられていた悪魔城に彼女と共に迷い込んでしまう。そして悪魔城の魔物を倒した事で自らの隠された能力と魔力に目覚めた蒼真は、彼女と共に脱出するべく有角幻也の助言を受けて、悪魔城の最上階に存在する城主の間を目指す事になる。
人物像
白馬町出身の高校生(海外版では日本に留学中の外国人という設定)。身長は170㎝前後。中性的に整った顔立ちに白髪のセミショート、服装には黒いタートルネックと襟に毛皮の付いた長い白コートを着用している。
一見すれば日本人には見えない威圧的な風貌(小島文美の耽美風なデザインから)とクールな印象から、近づきにくい雰囲気を持っているが、実際は年相応の高校生といった感じに少々熱くなる性格であり、また人を安易に信用して騙される傾向が強い。主に幼馴染の白馬弥那との関係を挙げられると動揺する素振りを見せたり、初対面の相手に対して高圧的な態度を取ったり、自身の出生を知ってしまった後は1人で全てを背負い込んで突っ走る事で事態を深刻化してしまった事もある。
また弥那以外の同世代の交友関係は作中では詳しく描かれていない。
能力
人間から逸脱した高い身体能力と、多種多様な武具を巧みに扱う戦闘スキルを持ち合わせており、順応・適応能力も非常に高い。
そして支配の力(タクティカルソウル)と呼ばれる固有能力。
魔物の魂を自らの魂に取り込んで支配する事で、その魔物の能力を自分自身の能力に変換し、(魔力を消費して)自由自在に操る事ができる。
魂(ソウル)には当たり外れが大きく左右する多種多様な効果が存在するため、使いやすい能力もあれば、クセのある限定された能力も存在している。ソウルの種類はそれぞれ下記の4種類のタイプに分類されている。
- バレットタイプ(赤色)
主に攻撃手段として使用されるソウル。
従来のシリーズにおけるサブウェポンに相当するが、骨・妖草・槍・スライム等を投げたり、巨大な斧や鎌を召喚したり、時間を一定時間止めたり、口から長く鋭利な舌を伸ばしたり、炎や巨大なレーザーを発射する等、バリエーションが超豊富。好きなタイミングで持ち替えられるので汎用性も高い。
- ガーディアンタイプ(青色)
主に蒼真の戦闘を補助する目的で使用されるソウル。
自身のステータスを一時的に強化したり、蝙蝠や悪魔・戦乙女に変身したり、使い魔(支配した魂の魔物)を召喚して戦闘中に使役する事ができる。
- エンチャントタイプ(黄色)
主に蒼真のステータスに何らかの効果が付加されるソウル。
炎・氷・雷などの属性効果が得られたり、お金や取得経験値が増加する等、装備しているだけで常に効果が継続する。従来のアクセサリに相当する。
- アビリティタイプ(銀色)
自動的に何らかの特殊効果が付加されるソウル。
重ねがけができ、必要に応じてON/OFF可能。しかしこのタイプは主に移動能力が向上するものばかり。
余談
TAS動画では・・・
彼も悪魔城の変態の一人であり、曰く「成長する変態」「変態する変態」。
攻撃を振りながら小ジャンプでピョコピョコ前進していくのはほんの小手調べ。
ソウルを獲得してバックダッシュを覚えると攻撃をキャンセルして後ろ向きに高速で進み、急降下キックを覚えるとドゥエリストになる。
蒼月の十字架ではデータを書き換えてラスボスに直行、悪魔城をドッキリ企画にする始末である。
蒼真とカレー
悪魔城ドラキュラの公式では蒼真を代表する食べ物にカレーが挙げられている。
発端となった原因の縮図→悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架 公式ページ。
元々悪魔城ドラキュラシリーズでは食べ物が回復アイテムであるため、別に蒼真がカレーを食する事は何らおかしくはないのだが、同作に登場する雑魚敵キャラクターの1体に「スケルトン・ボーイ」と言う美味しいカレーを運ぶスケルトンの給仕係が登場する。
その魔物の魂を支配する事で得られる能力は「美味しいカレーを投げる」事である…
一見すれば使えないネタ的な能力と思われるかもしれないが、その効果は敵の注意をカレーに惹き付ける事である。このためカレーが出現している間、殆ど敵の攻撃は全て確実にカレーに集中する上、尚且つ接触した敵に炎属性かつ設置型の持続性ダメージを与える事ができる(一応地面に置かれるので空中の敵には効果が薄いのが欠点)。更にこのソウルはレベルに応じてカレーもより高級になり、最終的にはナンまで付いた本格カレーに変貌する(それによって攻撃力と攻撃判定が向上する)。またこの能力を使用しないと出現しない特別な敵も存在しており、魔物図鑑をコンプリートするためには必要不可欠な能力でもある。
Harmony of Despairでは、カレーを食した際に蒼真のみ「美味い!」と喋る他(他のキャラクターは、何を食べようと状態異常を起こさない限り喋らない)、スタッフロールではカレーを振舞っているらしき1枚絵が用意されていると言う公式側の徹底ぶり。
関連イラスト
関連タグ
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今…、全てわかった…。
俺が…。
俺がドラキュラだったんだ…。
ネタバレ(閲覧注意)
その正体は1999年に完全な滅亡を迎えたドラキュラ伯爵の生まれ変わりであり、魔王の魂を受け継いだ蒼真は魔王としての本質的な能力を持っている。支配の力が使えるのも魔王の転生体ゆえであり、支配された魔物の魂は、その支配力に抗う事は基本的にできない。強力無比であるぶん、蒼真以外の存在が使用する事は不可能らしく、同じ能力をコピーした人間はその力に耐えきれない。
物語の終盤、悪魔城の最上階で仮の城主となったグラハム・ジョーンズを倒した事で、完全に魔王の転生体として覚醒してしまう。
一時は前世の記憶と強大な暗黒魔力が蘇り、再び魔王の宿命から邪悪な意思に取り込まれそうになってしまうが、魔王の意思の源である混沌(全人類の負の感情の集合体)に打ち勝つ事で、魔王の宿命から解放された。
しかし、魔王としての強大な暗黒の力は未だ蒼真の物であるため(支配した魂を手放すことはできるが、能力自体は蒼真が死ぬまで消える事はないらしい)、魔王の復活を望む者達に命を狙われているが、彼は人間としての平穏な生活を望んでいる。
魔王蒼真
蒼真が完全に魔王として覚醒した本来の姿。元来ドラキュラ伯爵の魂と悪魔城の魔力は元々1つであるため、転生した仮の肉体・人格を持った蒼真は言わば不完全な存在である。
前世の記憶と強大な魔力は完全に蘇り、性格も滅ぼされる以前の邪悪に満ちたドラキュラ伯爵そのものであるため、もはや蒼真の面影は一切存在しない。
『暁月の円舞曲』のバッドエンディングでは、玉座の間でワイングラス片手にユリウスを待ち受ける魔王(ドラキュラ)として覚醒した彼を見る事ができる他、『蒼月の十字架』の蒼真魔王化のバッドエンディング後を描いたユリウスモードでは、最終ボスとしてユリウス・ヨーコ・アルカードの3人の前に立ちはだかる。
吸血鬼として能力も健在であり、お馴染みの高笑いをしながらワープ移動を行い、支配したソウルの能力を使用する他、さらなる邪悪な姿に変貌する事ができる。
スマブラ
スマブラSPでは、本編とは逆にと言うべきかドラキュラ伯爵を超化させる事で入手可能。ランクはLEGEND級でLV99の時のパワーは12000越えの上にスロット3つと最強クラスのスピリッツ(しかもジャイアントキラー付き)である。
ただし入手は超化込みと言う事を加味してもかなり面倒くさく、ドラキュラ伯爵自体灯火の星の闇の世界のドラキュラ城のボスであるドラキュラを倒して初めて入手可能である。
Grimoire of Souls
本作の蒼真は他の(有角以外の)英雄達同様、文献等の記録を元に作られた所謂レプリカ。
今回の彼の経歴は非常に複雑である。
英雄達の出来事が過去のものとなり、平穏が続いていた時代。
魔王に関する記録を保管する組織エルゴスの所有する魔導書に突如闇の力が宿り、暴走を始める。これを解決するため有角達は魔導書内の闇の力コアソウルを回収していた。
そんな彼等の前に、突如蒼真は現れる。
赤黒い闇を纏った、邪悪な姿で。
彼はヘルミーナという女性に従い、コアソウルを集めようとしているようだが…?
真相(ネタバレ)
元々はエルゴスの優秀な研究員だったヘルミーナ。しかしある時彼女はある真実に気付いてしまう。
実はエルゴスはデスが魔王復活のために作り出した組織であり、魔導書は日食内の悪魔城からドラキュラの魔力を吸い出すためのものだったのだ。
彼女は魔王復活を阻止すべく魔導書を焼き払い、蒼真の目録を手に逐電。
これで一安心…かと思いきや真相を知らずにいた研究員ルーシーは魔導書を復元。
結果ドラキュラの魔力コアソウルこと朱き月のソウルが宿り始め、ルーシーは有角に助力を願い出たのだった。
有角達がコアソウルを集めていると知ったヘルミーナは彼等をデスの手先と勘違い。
コアソウルを彼等から奪って集め、一度ドラキュラとして活性化させてから滅ぼそうと考える。
そのため戦力として蒼真を召喚するが、彼は闇の力に汚染されてしまっていた。
やむを得ず彼を引き連れ、有角達からコアソウルを奪い取る事に成功する。
表向きはヘルミーナに従っていた蒼真。
だが彼の目的はコアソウルを我が物とし、魔王として君臨することだった。
有角とヘルミーナの前でそのことを明かしながらコアソウルを手中に納め、蒼真は去っていく。
これがきっかけとなり互いに誤解が解けた有角とヘルミーナは合流。
かつてドラキュラと魔力を切り離すために用いられた術を参考に多層型矩形結界術式アウローラを開発し、
残された魔導書に宿る最後のコアソウルを餌に蒼真をおびき寄せる。
激闘の末に蒼真を弱らせ、アウローラを発動。蒼真と魔力とを切り離すことに成功した。
しかし隙をうかがっていたデスによりその魔力は奪われてしまう。
闇から解放された蒼真は、ずっと邪悪な人格に身体の主導権を握られ、その中で見ていることしか出来なかったと明かした。そしてこれまでの罪滅ぼしと、大切な人と生きてきた世界を守りたいという思いから協力を願い出る。
有角はかつてのように蒼真の意見を尊重し、仲間に加えた。
その後、最後の魔導書内にて魔王が復活するも、これを滅ぼすため皆と奮戦。世に平穏を取り戻した。
ボスとしての蒼真
蒼月の魔王蒼真がベース。戦闘BGMは『Dance Of Illusions』(ジャッジメント版幻想的舞曲)。
レギオン、カーミラ、ゲーゴスの初回撃破直後に戦闘となり計3回戦う。1、2戦目は一定量ダメージを与えるか時間経過で終了するが、3戦目はボスとして撃破する必要がある。
1戦目での行動はテレポートを挟みつつ大斧かヘルファイアを放つだけだが、2戦目は使い魔のギャイボンが加わり、3戦目はさらに使い魔のハーピーやラルヴァ召喚攻撃が加わる。
予告も無しに連戦となるため戸惑いがちだが、実はパターンはシンプルであり難易度はさほど高くはない。
プレイヤーキャラとしての蒼真
仲間に加入後、アルターアーツとして使用可能になる。
通常武器及びキャラクタースキルにはクラウ・ソラスを引っ提げて来ており、肩に担いだ姿が特徴的。
サブウェポンにはシャノアのシルバーガンに似た銃を用いる。
今回はソウルの付け替えは出来ず、3発並行の貫通火球を飛ばす『フレイムデーモン』、大斧で周囲を斬り上げる『Gアクスアーマー』、一定時間コウモリに変身して飛行可能な『おおコウモリ』の3種で固定。
前者2つは蒼真側に発動モーションがなく、自由に行動可能。上手く併用すれば爆発的なダメージが叩き出せる。
ちなみに全キャラ中ダントツで足場を降りる動作がスムーズ。
余談
本作ではオープニングの時点でドラキュラの生まれ変わりであることが明かされている。また、本来は普通の少年であることを強調した描写が多い。
タイトル画面では普通の片手剣を持っているが、使用することはない。彼に限った話ではないが。
クラウ・ソラスでの空中攻撃は高威力の縦回転斬り。この技は着地でキャンセル可能なため、「ジャンプとほぼ同時に繰り出し即着地」を素早く繰り返せばあの時のような威力を発揮できる。くるくる回転しながら敵を粉砕していく様はまごうことなき変態。
本作のボス版蒼真が使うヘルファイアは、1戦目では3WAYだが2戦目以降は3発並行となる。一作品内で同一のキャラがこの2種を使い分けるのは珍しい。
「暁月」「蒼月」でお馴染みの大斧ソウルだが、今回は半透明のGアクスアーマーが大斧でアッパースイングするというものになり、範囲が半月状に狭まってしまった。ただし発生は早くなり、威力の高さも健在なため依然として強力。
真・関連タグ
マルス:兄弟のような関係と言えるかもしれない。