解説
太古に幽閉された罪人が全てを呪いながら永劫の果てに魔獣となった姿。
元ネタとなる悪魔や怪物の伝承が存在しない、完全に『悪魔城ドラキュラ』オリジナルの敵キャラクターであり、その見た目はよりグロテスクになったフルフル。腐りかけた外皮で頭部が覆われており、目は窪んで口と尻は赤く腫れあがり、血が滴り落ちる腹部からは肋骨がむき出しになっている。脚に嵌められた枷は作品によっては破壊されてしまい、行動速度が上昇してしまう。時折頭の皮が捲れて中身が露出するのだが、その様は大変気持ち悪い(ただし瞳はつぶら)。
蒼月の十字架
初登場となる本作ではエリア『罪人の塔』の最上階で戦うことになる。画面の殆どを埋め尽くす巨体の所為で接触ダメージを受けやすく、また相手はデカイ癖にコチラはエリアの狭い範囲で戦わざるを得ないので時には攻撃を回避することができない場面まででてくる始末。更に一定のダメージを与えると勢いよく飛び上がって地面の足場を破壊。そのまま塔の最下層まで強制的に落とされて後半戦になる。気持ち悪い外見と落下したまま戦うというインパクトの強いボス戦から、同作でも非常に印象に残りやすい敵キャラクターと言える。実は落下中も攻撃することができるので、最上階からの急降下キックが決まれば最高に気持ちがいい。ただし着地時のヘッドバットには注意。
戦術指南
巨体から繰り出される大ジャンプや口で吸引してからの噛みつき攻撃、腹部からは毒ガスや石化ガスを放出し、さらに口から極太ビーム発射とただでさえ狭いエリア内でやりたい放題。大ジャンプはスライディングで、ビーム攻撃は懐に潜り込めば当たらない。逆に吸い込み食らいつきは反対方向に逃げよう。またガス攻撃は攻撃を当てれば押し返すことができる。とにかく攻撃力が高いので余り近づきすぎずに、しゃがみながら大剣や斧系の武器で安全に攻撃するのがおすすめ。
ギャラリーオブラビリンス
妙に人気があったためなのか次回作である本作では隠しエリア『悪魔の巣窟』にて、同じく蒼月の十字架で登場した一部ボス達と共にゲスト出演している。ストーリーに関わらない、何度でも戦える、後半戦がないという仕様になったが、相変わらず狭いエリアで戦うことになる。攻略方法もほぼ同じだが、ガス攻撃が特定の攻撃でなければ押し返せないようになった。
クエスト『ゲーゴスにとどめを刺せ』
クエストとは本作の登場人物「ウインド」から課せられる修行のこと。これは特定の条件を満たすことで新たなスキルやアイテムが入手できるというご褒美要素なのだが、『悪魔の巣窟』の最下層にいるエリアボス「ドッペルゲンガー」を撃破した後に発生するクエストがこれである。その内容は『白紙の書で「ゲーゴス」に止めを刺す』というもの。もう一度確認する。
『白紙の書で「ゲーゴス」に止めを刺す』。嘘でも何でもなくボスのゲーゴスに、である。
まず指定された武器は「白紙の書(攻撃力10)」。これはシャーロットが装備可能な唯一の武器である本の中でも、城の入口で店売りされている序盤武器。初期装備の百科事典(攻撃力3)や同じく入り口で拾える武具事典1(攻撃力8)より攻撃力は高いが、百科事典と同じく攻撃のリーチが非常に短く、剣を召喚できるリーチの長い武具事典の方が使い勝手が良い。
次に討伐対象。攻略方法は殆ど変わらないと書いたが、相手は非常に戦いにくいゲーゴス。それに防御力の低いシャーロットで挑むことになる。そもそもシャーロットは魔法攻撃に特化しているので、物理攻撃のダメージは余程レベル上げでもしない限りは殆ど期待できない。
さらにクエスト達成条件の止めを刺すという部分。つまり狭いエリア内で攻撃を避けながら与えたダメージ量を覚えておき、最後は低威力かつリーチ極短の武器を使用しないといけない。
総じてこのクエスト、かなりめんどくさい。しかも止めに失敗してやり直す場合、もう一度第2階層の初めからなので、かなり入念な準備をしなければならない。
攻略方法
斬属性と炎属性に弱いので、爆発魔法「エクスプロージョン」などの魔法攻撃、またはパートナーのジョナサンでダメージを稼いでからシャーロットに交代して止めを刺せばよい。ジョナサンなら防御力も確保し易いし、攻撃力上昇効果のある補助魔法「ライズSTR」も効果的なため、後はダメージ量に注意して攻撃すれば良い。クリアすれば氷魔法「コキュートス」が手に入る。
Harmony of Despair
蒼月の十字架をモチーフにしたステージ、第1章「屍輪に囚われし骸」で登場。
ガス攻撃が腹部から触手のような内臓を露出させる攻撃に変更されたほか、ビーム攻撃の範囲が広がり避け難くなった。更にステージを移動している間は常にゲーゴスのビーム攻撃に晒されるようになった。ただステージが広くなった上にゲーゴスの大きさも少し小さくなったため、接触する危険性が減り弱体化している。また体力が低下すると足場を破壊して後半戦になる仕様が復活。しかも道中の雑魚敵を倒していないと一緒に同じ場所で戦う羽目になるので数は減らしておきたい。