ゼファル
ぜふぁる
『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』に登場するボスキャラクター。
作中の舞台である新興宗教「ウィズ ライト」の本拠地、エリア『呪縛の時計塔』を守護している。
長い鉤爪を装備した長身の魔人であり、時を支配する悪魔として恐れられている。
元ネタは魔導書「ヌクテメロン」に登場する、9時の時間を支配する守護霊【ゼファル(Zeffar)】。「時間の鬼神」の一人であり最終的な選択を司るという。
普段はゆっくりとコチラに近づきながら、時折壁や天井を三角跳びしてナイフ投げで攻撃してくる。基本的な攻撃手段は鉤爪やナイフ投げのみだが、当然これだけでは終わらない。
「フッフッフ…」
その場で魔力を溜めながら、コチラの攻撃に対して身構える動作を取る。そのままでは何もしないが、防御中に攻撃した場合は下記の2つの行動どちらかに繋げてくる。
防御中に攻撃した場合、背景の色が白く変わりコチラの動きを数秒間止めてくる。時間停止中は頭上にナイフ5本を設置するので、停止中に隙間を確認して間に逃げるか、何らかの攻撃を当てて叩き落せば無力化できる。時間停止中に直接攻撃すればいいじゃんというのは禁句。
突進して鉤爪攻撃。発動がかなり唐突かつリーチが長いので、単純に飛び越すだけでは避けられないことが多い。予め距離を取っておくか、間合いギリギリに詰めていれば使用してこない。
常にゼファルを画面内に入れていれば攻撃の予兆は分かり易く避けやすい。ナイフ投げはしゃがみ攻撃で問題ないし、時間停止中もナイフの位置が予め分かるので回避は可能。ただ時間停止も鉤爪突進も防御中に攻撃さえしなければ使用しないわけではなく、あくまで防御中の反撃行動である。故に防御中は攻撃しないことを心掛けて、あまり攻撃を欲張らないことを意識したい。また逆にコチラが時を止めれば流石にゼファル本体は無理だが、ゼファルの投げたナイフを止めることができる。尚、投げたナイフは壁に当たると地面に落ちて残ったままになるのだが、撃破されると魔封陣に白骨化したゼファルごと吸引され消滅する。つまり風を起こすスピンデビルの能力や、掃除機で吸引できるプロセルピナの能力でも掃除できる。だからどうしたと言われればそれまでだが。
次回作『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』では隠しエリア『悪魔の巣窟』にて、同じく蒼月の十字架で登場した一部ボス達と共にゲスト出演している。ただストーリーには一切関わらず、撃破してもエリアを入りなおせば何度でも復活する雑魚敵と同じ仕様(一方通行なので一度上層に戻る必要はあるが)になっているので、経験値やレアアイテム目当てに狩られ続ける悲しい立場になっている。攻略方法も全く同じで構わないが、地味に撃破後の演出が変更されたため白骨化して崩れ落ちる前に遺体も掃除できるようになった。この場合だとシャーロットの嵐を巻き起こす魔法「テンペスト」か、暗黒空間に吸引する魔法「ダークネスホール」が適用される。
記事のメイン画像にも仲良く描かれている兎のキャラクターの名は『クロノメイジ』。このキャラクターは前作『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』に登場した時間にうるさい兎の悪魔であり、エリア『幻夢宮』に1体しか出現しない貴重な雑魚敵だった。撃破すれば『時を止める』能力を得られるが、そのまま近づいても時計型の魔導器で時間を止めて部屋の入口に戻されてしまうので、撃破するには『止まった時間を認識できる』悪魔の能力を得る必要がある。
ここまで聞けば同じ時間停止能力持ちという点以外に関連性はなかったのだが(しかもコイツは雑魚敵でゼファルはボス敵である)、なんと『蒼月の十字架』にて「ゼファルとは親友である」という設定が明かされたのだ。これがどこで活かされるのかと言うと、地下エリア『沈黙の遺跡』の入口。ここはエリアに入るとすぐ大砲で壁が破壊され先に進めるようになるのだが、大砲が発射された瞬間に何故か時間が止まってしまう。実は画面右下にいるクロノメイジが原因で、先に進むためには同じ能力で「時間停止を解除する」。つまりゼファルの能力が絶対に必要になる。作中のメモでも何故か2人の関連性が態々示唆されていることが、先に進むためのヒントになっているのだ。
上記の台詞は前作で倒された親友を思って出た戦闘前の台詞と思われ(サウンドモードで視聴可能)、強面の魔人と見た目は可愛らしい兎との組み合わせからしてギャップが激しく、悪魔城の敵キャラクターとしては珍しく上記のイラストが描かれるほど愛されているようだ(大体パロディ元の所為で妙に印象に残りやすいというのもあるけど)。