パラノイア(悪魔城ドラキュラ)
ぱらのいあ
「フォッフォッフォッフォッ・・・」
『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』にのみ登場した敵キャラクター。
鏡の中に巣食う悪魔。見た目は道化師風の赤いローブを身に纏った長身の怪人。
狂気に満ちた甲高い笑い声とペストマスクが特徴的。海外版の名称は「Paranoia」。
本作のグッドエンドを見るためには、パラノイアの能力を必ず入手しなければならない。
パラノイアと戦うためには物語の終盤、『悪魔城最上階』突入後に少し寄り道をして、
『妖魔迎賓館』エリアのこれまで進入できなかった上層フロアを探索する必要がある。
またボス部屋に続く直前の通路には、特定のソウルの能力でしか破壊できない壁があるため、
「アックスアーマー」「キラークラウン」「ユコバック」のソウルも入手しておく必要がある。
名前の由来は「偏執病」を意味する英単語【パラノイア(Paranoia)】から。
姿形や能力などを含めて悪魔城ドラキュラオリジナルの敵キャラクターだと思われるが、
「鏡の中に自分と異なる別人がいるという異常な妄想」「狂人=鏡人をかけている」など、
不安と恐怖を抱く病の名を冠するボス敵としては、なかなか秀逸な設定ではないだろうか?
「ホホホホホッ!」
弱点は突属性と斬属性。耐性は無し。連続した別部屋を挟んで、合計2回も戦う事になる。
第1形態を倒してから一度セーブしに戻って第2形態を・・・なんてセコイ戦法はできないが、
中央の鏡を通過するまでは戦闘が始まらないため、途中で回復などの小休止をする事は可能。
また部屋の4隅に浮遊している4つの小鏡自体は接触してもダメージを受ける事はないため、
下側2つの鏡の位置によっては、通過する反射レーザーをしゃがむだけで回避できる場合もある。
第1形態(HP:800)
ボス戦時のBGMは「魔の誘い」。大きさは本作のボス敵の中でもかなり小さめであり、
攻撃方法も2種類しか持たない。撃破すると血飛沫を上げながら鏡の中に逃走してしまうが・・・?
- ナイフ斬り付け
「ギャハハハハハッ!」
ゆっくりと横方向に追跡しながら笑い声と共にナイフで斬り付けてくる。ナイフの射程は短め。
攻撃できるチャンスはここだけ。何度か攻撃した後は、下記の反射レーザー攻撃に移行する。
- 反射レーザー(小)
「ギィーヒヒヒャァッ!」
奥の鏡に逃げ込み、部屋の4隅にある小鏡の1つから腕を出して反射レーザーを発射する。
レーザーは4つの鏡が光った順番に反射して、最後にコチラが居た位置を通過するため、
パラノイアが鏡の中に移動したら直ぐにパラノイアの腕の位置と鏡の角度を確認した後、
「バットカンパニー」のソウルを使用して素早く部屋の上方か、鏡の裏側に回避しよう。
第2形態(HP:1700)
ボス戦時のBGMは「闇夜の激突」。奥の大鏡に合わせてかなり巨大化した本気の再登場。
ナイフ攻撃が無くなったが、移動中の巨大に接触してダメージを受ける機会が非常に多い。
反射レーザーも強化されているため、短期決戦を狙い、最後の魔封陣は確実に成功させたい所。
- 急降下蹴り
「ギャハッギャハハァッ!」
左右に移動しながらコチラの真上をしつこく追尾し続け、そこから垂直に急降下してくる。
例によって攻撃できるチャンスはこの時のみだが、真に厄介なのは攻撃した直後の移動。
そのまま部屋の上方まで斜めに戻ろうとするため、足部分に接触してしまう可能性が高い。
更には低空飛行のまま攻撃に移る事もあるため、攻撃後はしゃがんで避けた方が安全だろう。
- 反射レーザー(大)
「ウヒャヒャヒャヒャーッ!」
2回連続で発射されるようになった他、レーザーの幅が太くなり、速度と威力も強化されている。
しかし前半戦と同様、最後のレーザーが通過する軌道は、腕が狙いを付ける直前であるため、
2段ジャンプなどで事前に空中方向へと角度を誘導すれば、避け易い範囲を自分で調節できる。
だが慣れない内は、素直に「バットカンパニー」の能力で回避した方が被弾が少なくて済む。
攻略方法
「ギャァァァァッ!」
鏡の中にいる間はダメージを与えられないため、攻撃できる時に一気にダメージを稼ぎたい。
ボス敵には珍しくヒットバックする性質を持つため、連続攻撃可能な突剣系の武器がオススメ。
前半戦はジャンプ攻撃で硬直をキャンセルしつつ、一定の間隔を保って攻撃し続けよう。
攻撃の間合いよりも距離を放さなければ、一度も鏡の中に逃がさずに嵌め続ける事も可能だ。
後半戦からは上方に広い攻撃範囲を持つ剣系、大剣系、斧系の武器も有効となってくる。
上方に斧を投げる「アックスアーマー」の能力が、弱点かつ連続ヒット有りでオススメ。
空中に炎を設置する「ユコバック」の能力も、巨大化した後半戦ではかなり当て易いだろう。
また蝙蝠に変身する「バットカンパニー」のソウルは、回避に役立つため必ず装備しておきたい。
・・・もし用意が可能ならば、空中で位置を固定できる「メディウサヘッド」のソウルと、
拳系の最強武器『カイザーナックル』を装備して、一方的に殴り殺す戦法もできなくはない。
ノックバックする性質と、急降下蹴りの後に必ず空中へと戻る行動パータンを利用する事で、
急降下蹴りを避けてすぐにジャンプからの空中固定をして後は打つべし!打つべし!!打つべし!!!
パラノイアから入手する事ができる能力は、ズバリ「鏡の中に入ることができる」。
消費MPは+10。悪魔城の各エリアには所々鏡が置かれた意味深な部屋が数多くあるのだが、
その鏡の前で能力を使用すると鏡面世界側に移動する事ができる。部屋間の移動はできないが、
色々とレアなアイテムが入手可能なので、今まで訪れたエリアをもう一度探索し直してみよう。
当時公式サイトで公開されていた敵キャラクター達のコンセプトアートの一部によれば、
第1形態の小さいパラノイアは元々、地味な深緑色のローブを纏って登場する予定だった模様。
ちなみに第2形態を撃破して魔封陣に吸い込まれるその一瞬だけ、ペストマスクが外れるため、
動画などで一時停止すれば、その素顔を拝む事ができる(ドット絵なのでかなり分かりにくいが)。
尚、前作『暁月の円舞曲』には同じく鏡の中から人を襲う悪魔『キョウマ』が登場している。
見た目は緑色のローブを纏ったスキンヘッドの怪人。ボス敵とザコ敵では少し違いもあるが、
同じ鏡の中に入る能力を持っているためモチーフ元、あるいはお仲間なのは間違いないだろう。
最もキョウマから入手できる能力は「鏡の中にいる間は攻撃が当たらない」事を反映してなのか、
「一定時間無敵になる(消費MP+80)」とザコ敵としてはシンプルかつ強力な代物だったりする。