曖昧さ回避
- 『地獄の事典』に登場する悪魔。本項で解説。
- 『女神転生シリーズ』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『悪魔城ドラキュラシリーズ』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『青の祓魔師』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『ドラゴンクエスト』に登場するキャラクター。本項で解説。
概要
ウコバクはベルゼブブの配下であり、灼熱した体を持つ下級悪魔。ベルゼブブから地獄の釜の火を絶やさないよう油を注ぎ続けるという命令を受けている。また、揚げ物と花火の発明者でもある。
ウコバクはコラン・ド・プランシーの創作した悪魔とされる。
だがM・L・ブルトンの挿絵で描かれた、炎が燃え盛るシャベルの様な器具を持つ子鬼の姿をしたウコバクはどこか微笑ましく、各種文献や創作を通して現在でも語り継がれる存在である。
余談だが、「地獄の辞典」(邦訳版では「ユコバク」)ではプランシーがまとめた地獄の職務の項目がある。ウコバクの上司ベルゼブブは、サタンやルシファー、アスタロト等の並みいる魔王を抑えて「地獄の最高君主」という要職につき、数多の悪魔が籍を置く「ハエ騎士団」の創設者とされている。
なお、英語では“ウコバチ”と発音される。
『女神転生シリーズ』のウコバク
初出作品は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』。ウコバチ名義で登場。種族は合体のみで仲魔になる「幻魔」。
青白い炎に包まれた上半身のみの男というデザインであった。
『真・女神転生Ⅱ』以降は種族が「堕天使」になり、原典同様のデザインである。
基本的に低レベルの悪魔もしくは序盤の仲魔程度の存在であり、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』ではチュートリアル戦闘で戦う最初の悪魔として扱われる。
しかしながら『葛葉ライドウシリーズ』の紅蓮属ウコバクは、そのレベルの低さに反して攻撃アクションと魔法詠唱速度が全悪魔の中でもトップクラスの性能で、鍛えるか悪魔合体を利用すれば大化けする存在である。
実際、「超力兵団」の隠しボス・ベルゼブブ戦では増援としてウコバクとネビロスが無限に登場するが、火炎魔法を連発し、リーチの長い通常攻撃を繰り出すウコバクの方が相当厄介である。
『悪魔城ドラキュラシリーズ』のウコバク
地獄の釜焚きが仕事であるという設定は同じであるが、読みが「ユコバック」と少々異なりコミカルなデザインで楽しそうな表情をした小悪魔の姿をしている。画面内を斜め方向に移動(シリーズによっては上下又は左右に移動していることもある)し、壁や床、天井などに当たるとボールが跳ね返るように進行方向を変え、移動しながら間欠的に火を設置する。そのためプレイヤーにとっては何かと邪魔なザコ敵。設置された火は一定時間経過かプレイヤーの攻撃、プレイヤーが接触する(接触すると当然ダメージを受ける)と消える。
また、シリーズ中の「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」や「悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス」では上記のほかに、強風を伴う攻撃を行うと設置された火が徐々に吸い寄せられていき、攻撃の当たり判定内に入ると吸い込まれて消える。
『青の祓魔師』のウコバク
「地獄の釜戸番ウコバク」として登場。アニメオリジナルキャラクターであり、メフィストの使い魔。人間が寝ている間に勝手に厨房に入り、料理を美味しくしてしまう(昨日作ったカレーがおいしくなるのも自分のおかげと1期アニメの公式ページ内の動画で明かされている)。
2011年に日5枠で放送された際に5話にて初登場。奥村燐&奥村雪男が生活する学生寮にて料理を作っていたのだが、燐が勝手に厨房に入って料理をしたことからボイコットしてしまう。しかし、その後の料理対決にて燐と親交を深める。
また、2024年に「島根啓明結社篇」が放送された際にも(制作会社がA-1Picturesからスタジオヴォルンへ変更されたが)ウコバクの存在と設定は引き継がれており、1話やEDに少しだけ登場している。
『ドラゴンクエスト』のウコバク
『ドラゴンクエストⅩ』(Ver3.1)からの登場したスモールグール系のモンスターでウコバック名義。性格が悪い下級悪魔という設定で、状態異常攻撃やトラップ系呪文を得意としている。