CV:花江夏樹
概要
『NieR:Automata』のキャラクター。通称は9S。
機械生命体から地球を奪還するために派遣された自動歩兵人形「ヨルハ(YoRHa)」の一員で、調査任務に特化した諜報部隊に所属するスキャナータイプのアンドロイドである。
派遣されてきた2Bのサポートおよびメンテナンスを命じられており、一緒に行動することが多い。
ヨルハ部隊の中では比較的感情表現が豊かで優しい性格。
それゆえ軽口を叩いて2Bやオペレーター21Oからたしなめられることも。
親しい相手には「ナインズ」の通称で呼ばれることを好む。
同僚のヨルハ部隊のメンバーや地上で戦うレジスタンスに対してはフレンドリーだが、機械生命体に対しては辛辣な発言が多い。
攻撃機能も有するが、主にハッキングによる情報収集を得意とする。
プレイアブルキャラでもあるが、自由に切り替えて操作することはできない。
操作時は通常の攻撃手段の他、 ハッキングにより敵の機械生命体を乗っ取り、自爆させたり一時的に操作することが可能。
服装は2Bと同じくほとんど黒ずくめだが、2Bとは型違いの戦闘用ゴーグルを装着している。半ズボンから覗く膝小僧はスタッフのこだわりもとい趣味らしい。
自爆コマンドを押すと9Sが叫びながら爆発し、ズボンが破れてスパッツ(?)状態になる。
関連イラスト
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シリーズ
NieR NieR:Automata NieR_Reincarnation
キャラクター
表記揺れ
その他
※ネタバレ注意
「謝らないで。その代わり……」
「次は……ためらわずに、殺してね。また会えるんだから……僕達は」
実は2Bとは初対面ではなく何度も任務を共に経験している。
Sタイプはハッキングに優れる反面、それはヨルハ部隊の機密事項…『人類は既に絶滅している』という真実にたどり着く危険性を持っていた。
その中でも9Sは好奇心が強く、最も危険視されている存在であった。
そのため、Bタイプと偽装したEタイプ…処刑モデルが常に行動を共にし、機密を知った場合は義体を破壊、その件に関する記憶を削除していた。
外伝によれば本編時点ですでに数十回以上2Bによって破壊されており、その度に9Sに惹かれていた2Bの心を追い詰めていた。
本編の中で2Bが微妙によそよそしい反応を見せたり、「ナインズ」とあだ名で呼ばない理由は、「今の9Sはかつて任務を共にした9Sとは別人である」と言い聞かせていたため。
プレイアブルキャラの中ではゲーム開始から終盤にかけて大きく変貌するキャラである。
二周目において、アダムにより内に秘める2Bに対する感情を暴かれ、
三周目以降はある出来事がきっかけでそれが露になり、言動は冷酷かつ残忍なものに変化し、暴走していく事となる。
前作の主要人物で言えば二周目はカイネ、三周目以降は青年ニーアに近いポジションと言える。
ただし、彼の後半からの言動は論理ウイルスの感染によるものが大きく、小説版「長イ話」では彼の心情が深く掘り下げられており、2Bに対する愛情・独占欲、A2への憎悪、機械生命体の策略によって徐々に追い詰められていく精神の変遷が描かれている。
なお、2Bの正体及び彼女の行いについては美術記録集や設定資料集、ゲーム中の発言から薄々感づいていたことがわかる。
さらには実際にはヨルハ部隊の真実も半分以上感づいていたが、確証は持っていなかった。
本部の機密へハッキングを行おうとしているのは、その確証を得る為という思いも含んでいた。
しかし流石に彼女が何度も「9S」を殺していたことは予想外であり、外伝小説にてその事実を暴かれさらにすでに心が限界だった2Bに殺すように懇願された時には大きく戸惑っている。
この時の「9S」は彼女を殺さずに自殺し、2Bに死なないよう上記のセリフで願いを伝えて機能を停止した。
2Bに生きてほしいと願った結果ではあったが、皮肉なことにこの出来事がさらに2Bの精神を苛む結果となった(精神的に限界だった2Bが生きるための指標になったのは確かである)。