概要
いたずらが大好きなほんにゃら産業の平社員。
アパート住まいだが家賃をよく滞納させている。
正社員ではあるものの成績は悪く、それでいて会社内でもよくイタズラをするためしょっちゅう上司(特に木村課長)に怒られている。しかしときに大手会社との契約をとったり木村課長の息子のタカシに勉強を教えたりするなどと、実のところ作中で見られる言動がアレなだけでIQ自体は高い。上司(特に木村課長)もそのことはある程度認めており、よく「それを仕事に生かせたらいいのに……」と嘆いている。……のだが、実際他の社員が動けないと言ったような状況では普通(下手するとそれ以上)に仕事をこなせていたりする。
性格
彼が行っている行為とは裏腹に性格は温厚であまり怒らない。
それどころかアパートに巣食ってる小動物に友達同然の行為をしたり、罠にかかった鶴を助けて手当てしたりするなど優しい一面もあったり、心無い言葉で出社拒否になったり泣いたりするなどデリケートな一面も兼ね備えてる。
また命令されること、人と同じことをすること、ゴマをすることを嫌うなどプライドの高い一面も見受けられる。
ポーカーフェイスでもあり、彼が表情を変えるシーンはあまりみられない。(特に目に関してはアニメの主題歌にて「点目じゃわからん胸の内」とあるようにほとんど変わることがない。)その影響なのかなぜかポーカーをするときは感情のリミッターが外れることがある。
また一度だけだが暴走族に対し超サイヤ人よろしく髪を逆立て白目になってブチ切れたこともある。
一方異性にもてない割には女性の好みは厳しく、貧乳と美人でない人相手には差別的なスタンスを取ることも多い。
例を挙げるなら
- 同僚の写真を撮る際、音声ガイダンス風に「モデルを替えてください」と暴言をかます(当時発売されていたミノルタの音声ガイダンス付きカメラを題材としたもの)
- 名医を紹介してほしいといった同僚に、それと分からず整形外科を紹介
- 貧乳の女性をランク付けした「バストないん」なる一覧表を掲示(当然その場でフルボッコ)
- 予防接種の副作用で腕が腫れた同僚に対し「別のところに注射をすべきだった」と貧乳を暗示するような感想を述べる
…等々
連載から40年近くたつが、家族・親戚の類が登場するエピソードが存在しない。かりあげの言動等で明らかになっている家族は姉がいることと、青森県と大阪府に住む叔父・伯母がいる等ごく僅かである。
その為生育・来歴についても不明だが、単行本で描かれた扉絵には幼少期から一貫してあの髪型であったことが明かされているほか、本編では三流大卒である描写もある。
人間関係
この点に関しては意外なことに、異性にモテないこと以外は良くも悪くも昭和のサラリーマン。会社の内外に、普通に友達がおり、仕事帰りに呑んだり、休日に遊びに行ったりしている。
また、彼のイタズラの被害者が主に、上にはゴマをすり部下には高圧的という“昭和の嫌な上司像”である木村課長であるため、それを仕込んでいるところや、木村課長がしてやられたところを「まーたやってるよあの2人……」と微笑ましく見られていたりする。
で、それじゃあ木村課長との仲は破滅的なのかと言うと、これがさにあらず。普段から、お互いの家に泊めて、手料理(彼は自身の、木村課長は基本的には夫人の)を振る舞ったりするほどの仲。
木村課長も既婚とは言え決してモテるタイプではないため、彼と結託してバレンタインデーに課内のイケメン全員を出張にさせてしまうなど、イタズラの共犯になっていることもしばしば。
イタズラで人を嵌めることはあっても、悪意で人を貶めることはめったに無い(まったくないわけではないが、その場合は大抵相手の方が制裁を受けてもしょうがない悪質な人間)温厚な彼ゆえに、全方位を敵にしてしまうことはない、そういう人間関係だとも言える。
プロフィール
身長 | 168cm |
---|---|
体重 | 59kg |
血液型 | A型Rhマイナス |
好む嗜好品 | 酒、コーヒー。(かつては喫煙もしていた。) |
年齢 | 永遠の29歳 |
職業 | ほんにゃら産業正社員、平社員 |
一人称 | ボク(たまにオレ。) |
担当声優 | 塩屋翼 |
実写ドラマ演者 | 戸塚純貴 |
配属者 | 独身(デートはその都度フラれる。) |
能力
とにかく多彩で、かなりの規模の機械改造、大工仕事、しまいには「ボクかりあげ」と表示されるコンピューターウィルスを自作したりするが、その才能の多くがいたずらをするという目的のために特化しており、発明品もほぼ自分のための物になっている。
また飲み込みが早く、いかにも難しそうなものでもたいてい4コマのうちに覚える。しかし一話完結型の4コマ漫画故忘れるのも早い。
料理も得意で友人もその腕を認めるほど。ただし元来のヘソまがりな性格ゆえ、ろくに食べさせないこともある。
また、折り紙でカブト(虫のほうの)を折ることができたり、蝶結びならぬゴキ結び(モデルはG)が結べたりする。
また、公共の場で着ぐるみ・女装(衣装等もほとんど自作)して歩き回るシーンも多く見られ、コスプレすることに羞恥を感じない模様。
また時折彼の体内に毒をもっている描写が見られる。例えば
- 彼を引っかいた猫の手が腫れ上がる。
- 彼の風邪ウィルスがコンピューターウィルスを抹殺。
- 彼を撮影しようとしたレントゲン機が故障
などなど。
自動車免許を持っているが彼が運転するシーンはあまりない。(ちなみにアニメではエンディングにてオープンカーを運転していた)
ただ駐禁地帯にあの手この手で車を止めて取り締まりの婦警をおちょくるのはよくやっている。
会社への貢献
かりあげクンが、ほんにゃら産業に対して役に立っていること
- コピーをとるのが上手い(よその会社に行って、何食わぬ顔してコピーをとってくる)
- 早口言葉(国際電話をかける際に電話代の節約になる)
- 家賃対策委員会委員長(会社の家賃を取り立てに来る人を追っ払う)
まんがタウンにおける彼
常に表紙の端、もしくは載らないこともある彼だが(原作でも彼は飲食店にて端っこで壁際の席を好む描写がある。)それはおそらくほかのマンガに譲ってるだけで「かりあげクン」自体は2014年現在で34周年とロングセラーであり、クレヨンしんちゃん、鎌倉ものがたりとならんでキラーコンテンツと揶揄されている。またクレヨンしんちゃんの連載終了後は一時期だが表紙の中央に載った。
またクレヨンしんちゃんの野原しんのすけとは平成17年に発売された「かりあげクン トリビュート増刊号」にて競演したことがある。(作者は臼井儀人)。
pixivにおける彼
髪形の影響か進撃の巨人のリヴァイ兵長と混ぜたイラストが多い。(その縁か、かりあげクン55巻の新刊帯にて進撃の巨人の作者、諫山創氏の「刈り上げっていいヘアスタイルですよね。」という推薦コメントとともにリヴァイ兵長のイラストが載っていた。)