概要
車体後部ににエンジンを搭載し、後輪を回転させる方式。
駆動系が占有するスペースが小さく、また前輪駆動車のように駆動軸のジョイントが大きく首を振らなくても良い。
また重量物が後ろに集中しているため、ブレーキ性能に優れる。大馬力のエンジンの駆動力を伝えることにも向いている。ただし難点として、カーブでは後ろが重いことにより、一旦滑ってしまうと修正が難しく、また駆動系の配置によってはリバースステアといって、アンダーステアの後、オーバーステアが遅れて出てくることがある。
現在、乗用車ではあまり使われないが、中型以上のバスはこの方式をとることが多い。
第二次世界大戦前にポルシェ博士らにより研究され、VW・ビートルやフィアット・チンクチェントなど小型車で広く使われた。現在の小型車・中型車では前輪駆動が主流となっており、乗用車ではポルシェ・911くらいしか採用していない。最近までスバル・サンバーも採用していた。
ちなみに、エンジンルームが後ろなのでトランクは前になる。