宮沢賢治
みやざわけんじ
岩手県の詩人で童話作家。
概要
1896年8月27日に裕福な質屋の子として生まれる。実家は仏教の信仰が篤い家庭で、父は熱心な門徒(浄土真宗)であったが、賢治自身は法華経を信奉するようになった。
地元の農学校教師になって農業の向上に努力し、その傍らで多くの詩や童話を書いた。その後学校を退職して羅須地人協会を設立、芸術と農業を結びつける農村文化の創造を説くが、賢治の理想は一部の若者にしか支持を得られず、社会主義運動との関連を疑った警察の事情聴取を受けて事業継続を断念。肥料会社の営業マンに転じ、過労から肺炎を患って1933年9月21日に亡くなった。
体が弱っていった遠因として信仰心の篤さもあるらしく、特に晩年は生臭を口にすることを避ける傾向が強くなっていったという。