概要
妻は伊達晴宗の長女・お南の方(おなんのかた)。
黒川城城主・蘆名氏と交戦していたが、息子の盛隆を人質に出し和睦する。
1574(天正2)年に蘆名盛氏の嫡男・盛興が早逝した事で、その後室の婿として
盛隆が蘆名氏を継ぎ、二階堂氏も蘆名氏の力を借りて、勢力を拡大していく。
やがて、1581(天正9)年に盛義が没し、息子・盛隆も3年後に殺害されてしまい
他の子らも既に亡くなっていた為に事実上断絶した二階堂氏の領地は
家臣の求めにより、お南の方が守る事になる。
1589(天正17)年、須賀川城はお南の方の甥である伊達政宗に攻められて落城する。
お南の方は自刃しようとするが、政宗に救出され厚遇される。
ひょえー!真の概要じゃ!
正直なところ、史実の彼はドが付く程マイナーである。
余程、日本史を深く勉強した人でなければ名前すら聞いた事が無いかもしれない。
だが天は、っていうかコーエーはそんな彼を見放さなかった。
これ。これである。これが二階堂盛義である。
特筆する様な事がない彼に、コーエーは『信長の野望・蒼天録』で
こんな特筆する様な事だらけの、小島よしおにクリソツな三枚目顔のグラフィックを与えてしまった。
無論、このインパクトのある顔を放っておく者はおらず、即座にAAは作られるわ、それのサイズが丁度良かったからか
口や目(!)にエビフライを度々ブチこまれるわの大ブレイクを果たした。
一時期は、二階堂盛義でググると検索候補に「二階堂盛義 AA」が真っ先に出てくる有様であった。というか、今ですら2chのコーエースレでは「二階堂=顔芸と称されるグラフィックの武将」の意である。
とはいえ、能力値は序盤以外では一線級を張り辛いという「地味」「凡将」の一言に集約される能力値であり数限りない凡将達に埋もれるよりは余程マシ……なのか?
天国の彼は泣いているかもしれないが、これもまた人生であろう。
その後の扱い
もちろんこんなオイシイ扱いの武将を1作限りで放置するコーエーではない。
信長の野望本編はもちろん、以後さまざまなゲームに登場し、多大なインパクトを残している。
太閤立志伝Ⅴ(PS2版)
蒼天録の2年後に発売。無論ゲーム内の顔グラはコレ。
しかも説明書のミニコラムで「ひょえー! 敵にも大筒がー!」と驚かされている。この顔で。
のぶニャがの野望
彼をモデルにした「ニーかいどう盛義」が登場。
当たり前だが猫なのでグラフィックは別物、にも関わらずこれをモデルにしたような驚き顔にされており、コーエー自身も顔芸キャラと認識しているようである。ひょえーも健在。
100万人の信長の野望
同ゲームには織田五大将や武田四天王といった繋がりの強い武将がカテゴリ分けされており、全て集めると別の武将が貰える「家来コレクション」という要素があるのだが、
彼は息子と二人で達成可能な「二階堂父祖(コンプ特典は先代の二階堂輝行)」の他、
なんと「顔」というまんまなカテゴリを与えられている。おお・・・
ちなみに「顔」の構成員及び特典は以下の通り。
- 二階堂盛義…この記事のある意味かわいそうな人。
- 隈部親永…龍造寺家の家臣。盛義と双璧を成す驚き顔の人。ゲーム毎に微妙に違うが、100万人で使われているのは蒼天録のグラフィック。yahooトップに出てくる100万人の信長の野望の広告に二人でしょっぱなの驚き顔役を与えられている。
- 伊達輝宗…伊達政宗の一つ前の伊達家当主。すごい怒り顔。
- 姉小路頼綱…飛騨の豪族。革新以後の顔グラで、とても朗らかないい笑顔をしている。
- 鳥居強右衛門…コンプ特典。奥平家の家臣。もみあげとヒゲが一体化した暑苦しい顔。怒っている。
信長の野望三十周年記念サイト内「信長の野望診断」コーナー
入り口こそ信長なものの、選択肢の上に登場するキャラとしてまさかの大抜擢。
この驚き顔であなたにぴったりの信長の野望を教えてくれる。嫌だ。
結論
もう許してやれよ。
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