二階堂盛義
にかいどうもりよし
「ひょえー!」
生没:?~1581年(天正9年7月23日)
父:二階堂輝行(照行)
子:蘆名盛隆・二階堂行親など
正室:お南の方(伊達晴宗の娘)
陸奥国岩瀬郡の須賀川城を拠点とする小大名。
家祖・二階堂行政から数えて二階堂氏18代目の当主という。
二階堂氏は藤原南家の祖である藤原武智麻呂の三男・乙麻呂(豊成や仲麻呂の弟)とされ大江広元(大江匡房の曾孫、毛利元就の祖)らと共に鎌倉幕府草創期の行政官僚として名高い工藤行政が鎌倉の二階堂に居住し二階堂を称したのがルーツ。
輝行や盛義を輩出した須賀川二階堂氏は信濃流二階堂氏備中家の流れを汲むとされる。
鎌倉時代の名族だった二階堂氏も戦国時代になるとすっかり衰え、蘆名氏や伊達氏など周辺の大名に翻弄されていた。
1566年、黒川城城主・蘆名盛氏と戦い敗北し、息子の平四郎を人質に出して和睦する。
1574(天正2)年に盛氏の嫡男・蘆名盛興が早逝した事で、その後室の婿として平四郎改め盛隆が蘆名氏を継ぎ、盛隆の実家の二階堂氏も蘆名氏の力を借りて、勢力を拡大していく。
やがて、1581年に盛義が没し、長男・盛隆は3年後に殺害されてしまい、二階堂氏を継いだ次男・行親も早世していた為に事実上断絶した二階堂氏の領地は家臣の求めにより、お南の方が守る事になる。一方事実上蘆名家と一体化していた二階堂家は、お南の方の生家である伊達家と疎遠になっていったが、弟・伊達輝宗の嫡子である政宗が継ぐと関係はさらに険悪となった。その後、蘆名家は佐竹義重の次男・義広が継いだが二階堂家は佐竹・蘆名と歩調を合わせ引き続き伊達と敵対し郡山合戦では蘆名義広・相馬義胤に加勢した。
しかし1589年、蘆名家は摺上原の合戦に惨敗したことで政宗に滅ぼされ、返す刀で須賀川城を攻撃される。お南の方は政宗の降伏勧告を蹴って一戦するが須賀川城は伊達軍によって落とされる。
お南の方は自害しょうとしたが政宗に救出され厚遇され母・久保姫の居城である杉目城に住む。しかし政宗を嫌い伊達家を出て別の甥の岩城常隆続いて佐竹義宣の元を転々とした。晩年は佐竹家の出羽国久保田(秋田)への転封に同行しようとしたが発病し、1602年(慶長7年7月14日)に須賀川で没したという。
正直なところ、史実の彼はドが付く程マイナーである。
余程、日本史を深く勉強した人でなければ名前すら聞いた事が無いかもしれない。
だが天は、っていうかコーエーはそんな彼を見放さなかった。
これ。これである。これが二階堂盛義である。
特筆する様な事がない彼に、コーエーは『信長の野望・蒼天録』で
こんな特筆する様な事だらけの、小島よしおにクリソツな三枚目顔の画像を与えてしまった。
無論、このインパクトのある顔を放っておく者はおらず、即座にAA(アスキーアート
)は作られるわ、それのサイズが丁度良かったからか
口や目(!)にエビフライを度々ブチこまれるわの大ブレイクを果たした。
一時期は、Googleでの盛義の検索候補に「二階堂盛義 AA」が真っ先に出てくる有様であった。というか、今ですら2ちゃんねるのコーエースレでは「二階堂=顔芸と称される顔画像の武将」の意である。
とはいえ、作中では序盤以外では一線級を張り辛いという「地味」「凡将」の一言に集約される能力値である。数多の凡将達に埋もれるよりは余程マシ……なのか?
天国の彼は泣いているかもしれないが、これもまた人生であろう。
余談だが、彼が初登場したのは『覇王伝』だが、実は初登場時から顔芸している。どんな顔かは実際にプレイしてみるべきだろう。
『蒼天録』の前作『嵐世記』では父の二階堂輝行が振り向きながら叫んでいる(キレている?)ようなインパクトある表情にされており、取扱説明書のコラムコーナーの解説役にも抜擢されている。二作品・親子二世代にわたっての謎の好(?)待遇である。
信長の野望本編では顔芸だったのはPS2版『天下創世withパワーアップキット』までで『革新』以降は普通の顔画像であるものの、こんなオイシイ扱いの武将を1作限りで放置するコーエーではない。
以後、様々なコーエー作品に登場し、多大なインパクトを残している。
のぶニャがの野望
彼をモデルにしたスフィンクス種の猫武将「ニーかいどう盛義」が登場している。
戦国武将を猫化しているゲーム作品なので当たり前なのだが、顔画像は盛義とは別物の猫キャラである。にもかかわらず、彼をモデルにしたような驚き顔にされており、コーエー自身も顔芸キャラと認識しているようである。「ひょえー」も健在。
100万人の信長の野望
本ゲームには「織田五大将」「武田四天王」といった繋がりの強い武将がカテゴリ分けされており、全て集めることで新たな武将の紹介状が貰える「家来コレクション」という収集要素があるのだが、
盛義は、息子・盛隆と揃えると盛義の父・輝行の紹介状を貰える「二階堂父祖」の他、
何と「顔」というまんまな名前のコレクションにカテゴライズされている。おお……
「顔」構成員
- 二階堂盛義…本記事のある意味かわいそうな人。2014年夏に、本作4周年記念で行われた武将人気投票では全50位中29位で、構成員の中で唯一のランクインであった。
- 隈部親永…肥後国の豪族で肥後国人一揆の首謀者。盛義と双璧を成す驚き顔の人。シリーズ毎に微妙に違うが、本作で使われているのは『蒼天録』の顔画像。ただし「顔」コレクションが設定される以前の初期シーズンでは、顔芸要素のかけらもない『天下創世』のものが使われていた。Yahoo!トップに出てくる本作の広告に2人でしょっぱなの驚き顔役を与えられている。前述の人気投票では圏外だったが「通好みな武将18傑」の一人に選ばれた。なお、山鹿市には銅像が建っている。
- 伊達輝宗…政宗の1つ前の伊達家当主、つまり父親。お南の方の弟。若き日の北大路欣也氏をモデルにしているものすごい怒り顔な『革新』画像。
- 姉小路頼綱…飛騨国の豪族。とても朗らかないい笑顔の『天下創世』画像。それ以前でも結構イケメン。
- 鳥居強右衛門…コレクション収集特典。諱は勝商。奥平信昌に仕えた足軽(徳川家陪臣)。本作描き下ろしの、もみあげとヒゲが一体化した暑苦しい怒り顔画像。
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