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デンドロビウムの編集履歴

2013-10-30 19:19:31 バージョン

デンドロビウム

でんどろびうむ

1.ラン科セッコク属の植物の総称。洋ランの仲間。 2.「ガンダム試作3号機」のコードネーム。 pixivにおいては2に関するイラストが大半を占めるので本記事ではそちらについて解説する。

機体説明

MSの汎用性とMAの攻撃力を兼ね備えた機動兵器」というコンセプトで、ガンダム試作1号機と同じく「クラブ・ワークス」が開発を担当した。

宇宙空間での拠点防衛という地球連邦軍の要求に対し、アナハイムはスラスターによる高機動と大型ジェネレーターによる大型メガ粒子砲を有するジオン公国軍のMAに着目した。

しかし、検討にするにつれMAは敵MSが懐に進入し近接戦闘となった場合、思いのほか脆弱なことが判明した。

そこでコア・ブロック・システムの延長としてMAの中心にMSを組み込むことで対応した。その際RX-78 ガンダムの強化ユニット、Gパーツが参考となったとも言われる。

一年戦争後期において、MA-08ビグ・ザム等のジオン軍擁する巨大MAに多大な損害を強いられてきた苦い経験から、将来現れるであろうと予想される巨大MAに対する対抗機として本機が要求されたともいわれる。


デンドロビウムは、アームドベース・オーキス(ORCHIS、野生のランを意味する)と、その中核をなすMSステイメン(STAMEN、花の雄しべを意味する、型式番号:RX-78GP03S)から構成される。

ステイメンは、腰部に設置されたテールバインダーを介してオーキスとドッキングし、火器管制と機体制御を行う。

オーキスの6基の大型スラスターは艦艇並みの推力を発生し、これを用いて前線に突入、搭載した武装を撃ちまくる様は、さながら「機動弾薬庫」とでも形容すべきものである。

その戦闘能力はMS1個大隊にも匹敵し、当時における最大最強の機動兵器である。

デザイナーのカトキハジメいわく『オーパーツ』。

しかし、あまりの大きさのため母艦内に収容することはできず、補給や整備は宇宙空間での船外作業で行わなくてはならないなど整備性は劣悪で、通常のMSの100倍ともいわれる莫大な運用コストも相まって、設計や技術がそのまま次世代に引き継がれることはなかった。(同系統のシステムはガンダム世界で見るとGディフェンサーGファルコン、ミーティア、GNアーマーなどがあるが、いずれもデンドロビウムほど複雑な武装ではなかった。)

実際、デラーズ紛争終結後、宇宙世紀0084年に開催されたシンポジウムで発表された、試作3号機の延長線上にあると思われるトライアルプラン(後述のウェポンシステムとは別)は、コア・モジュールのMSに各ユニットをドッキングした強化ユニットという程度のもので、全長はモビルスーツの2倍程だった。


複雑な火器管制システムに加え、MSとMAという本来運用方法が異なる二つの形態を制御するため新開発のOSが搭載されている。

これは後に登場する可変MSや可変MAの開発に大きな影響を与えている。

また、複雑な火器管制システムはパイロットに極度の肉体的・精神的負荷をもたらすため、特定の処方による投薬すら推奨されていた。


なお『デンドロビウム』の花言葉は『わがままな美人』であり、無数の武装を持ち、それ故運用に多くの手間が掛かる本機を実に的確に表現したネーミングであると言えよう。


武装

メガ・ビーム砲

機体右側面に装備される全長90mにも及ぶビーム砲。

コントロールグリップを介してステイメンのマニピュレーターによって制御される。

威力は絶大で、直撃せずとも、ビーム弾が傍を通過しただけでムサイ級巡洋艦の主砲砲身が溶曲するほどである。


Iフィールド・ジェネレーター

敵のビーム兵器を無効化するバリアを発生する装置で、地球連邦軍の機体としては初めての装備。

機首の左側面、武器コンテナの下に固定されている。

デンドロビウムの機体の大範囲をIフィールド展開するためにかなりのエネルギーを必要とする。

そのためIフィールド発生装置とジェネレーターを合わせた構成となっている。


クローアーム&大型ビームサーベル

機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームに内蔵されたビームサーベル。

並のモビルスーツの全高よりもはるかに長い巨大なビームの刃を形成すると同時に、クロー・アーム自体もMSを握り潰すだけのパワーとサイズを有している。


これらの武装は高出力のジェネレーターを搭載することにより運用可能となった。

さらに、Iフィールド以外にフレア・ディスペンサーを装備し、敵機のミサイル追撃を避すことができ、ビームとミサイル兵器のどちらの攻撃にも対処することができる。

また膨大な推力によって以下のような大量の武装を可能にするペイロードを有する。


武器コンテナ

オーキスの機首上部には巨大な箱状の武器コンテナが2つ据え付けられている。

武器コンテナは規格化された8つ(2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、スロット内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。

また、対艦・対集団を目的とした大型火器の他に、ビームライフルフォールディング・バズーカフォールディング・シールドなどのステイメン自身が運用する武装もここに搭載され、ステイメンの前腕部のフォールディングアームを展開し運用することが可能である。

また、ジム改や後にガンダムMk-IIが使用することになるハイパー・バズーカの搭載も確認されている。

 

  • 爆導索(ばくどうさく)

爆薬を内蔵したワイヤーを射出する。

ワイヤーが目標物を拘束した後、内部の爆薬が爆発し対象を破壊する。


  • マイクロミサイル

ウェポンスロットにぴったり収まる形状の六角柱状のコンテナを発射する。

コンテナは三面に108発(一面あたり36発)の小型ミサイルを内蔵しており、敵集団の内部に達するとこの小型ミサイルを乱射し目標を撃破する。


  • 後方邀撃ミサイル

マイクロミサイルと同じ形状のコンテナ。

射出された後コンテナの側面がY字型に開き、内蔵されている多数の小型ミサイルを後方に向けて乱射する。

OVA及び劇場版には未登場。


  • 大型集束ミサイル

MS並みの大きさを持つ大型ミサイル3基が束ねられて1つのウェポンスロットに収められている。

ミサイルは射出後に分離し、それぞれの目標を追尾する。



亜種

本編放映後になるが、ガンダムの立体化商品のひとつ『ガンダムフィックスフィギュレーション』においてGP03が2007年4月発売・立体化された。

その際においてはアームドベース『オーキス』の簡易タイプという解釈のウェポンシステムと呼ばれる武装コンテナ拡張装備がなされている。


ステイメンうぃず強化ユニット


主な違いは

  • オーキスの外枠を取り払い、フレームにウェポンラック及び拡張装備を配置した形で簡素化。
  • クローアーム 及び 大型ビームサーベルの廃止
  • ウェポンスロットから枠状のウェポンラックに変更、数も片舷三基、計六基に縮小
  • 装甲は最小限のものとなり、内側二基のウェポンラックをカバーする装甲板がある程度
  • このため外側のウェポンラックにはミサイルコンテナは通常装備されず、ハードポイントを介してビームライフルやバズーカ、シールドを懸架する
  • 超大型拡張スラスターを六基から四基に削減
  • Iフィールド・ジェネレーター及びメガ・ビーム砲の継続採用

――と、野心的なオーキスの設計理念を受け継ぎながらもスリム化を実現している。

(ただしそれでも格段にサイズは大きい上、画稿やフィギュアでは稼動に必要であろうプロペラントタンクなどは未装備、如何に無理な縮小であったかがうかがい知れる。)


フィギュア化されるに当たり、他の同ブランド商品とは一線を画すサイズであることには変わりなく、専用のスタンドを使わないとメガ・ビーム砲を支えることができないといわれるほど巨大である。

厳密にはノンスケールであるこのフィギュアは、1/144より微妙に大きくメガ・ビーム砲だけで60cmもある。

またこのフィギュアのコンテナウェポンはスティメン用の武器とマイクロミサイルポッドと後方迎撃ミサイルのみが装備されている。



その他

武装にガンダムが埋まっているかのような異様が特徴的で、同じく『本体が大量の武装に埋もれているもの』にネタ的につけられることもある。

ちなみに1/144のガンプラも発売されているが、全長は1メートルを越える。

RX-78 GP03 デンドロビウムデンドロボウル拠点防衛冬はこたつでデンドロビウムごっこ


また、HELLSINGの登場人物、セラス・ヴィクトリアが使用する火器システム「ハルコンネンⅡ」のシルエットは、どう見てもオーキスであるとして有名である。

というか作者が明言。曰く、「やりすぎた」。

全基撃墜だ嬢ちゃんセラスハルコンネンⅡ


軍艦擬人化である艦隊これくしょん艦娘のうち、重武装を売りとする娘がオーキス(っぽいもの)を背負っていることもしばしば。

扶桑さん改装完了隼鷹いなずまの本気を……見るのです!!!




なお、デザインの上ではガンダムセンチネルSガンダムプラン303E・ディープストライカーが元になっている。

このコンセプトの根本的なルーツは、『機動戦士ガンダム』本編中で1度だけ登場したガンダムMAモードだとカトキ自身が語っている。


関連項目

機動戦士ガンダム0083 GP-01 GP01 GP02 フルバーニアン GP-03 GP-04 ステイメン

ノイエ・ジール ガーベラ・テトラ

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