概要
性行為感染症とは、セックスやキスなどの性的な行為によって感染する病気の総称である。
その種類は20種類以上あるが、代表的なものに梅毒、エイズ、淋菌感染症(淋病)、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、毛じらみなどがある。
1999年までは特に、梅毒、淋病、軟性下疳、鼠径リンパ肉芽腫の4種を指して性病と呼んでいた。
性行為感染症は、性交時にコンドームをきちんとつければ予防できる。正しい知識を身につけ、セーファーセックスを心掛けたい。
性行為感染症の多くは、症状がほとんど現れないため、知らないうちに感染している場合もある。
大抵の疾患は早期に発見すれば治療によって完治することができるが、治療せず放っておくと、男女とも不妊症や失明など重い症状を引き起こす可能性がある。
一回のセックスで感染する確率は、淋病では50%、梅毒では15~30%になるなど、感染力が強いものもある。
また、性行為感染症に感染していると、エイズ感染確率も数倍高くなるといわれている。
さらに、HIV感染によって免疫力が低下していると、他の性行為感染症も治りにくくなるという重要な相互作用がある。
感染経路
【1】性行為による感染
【2】血液による感染
【3】母子感染
多くの性行為感染症はこの3つが感染のルートだが、性行為による感染が大部分を占めている。
性器と性器の接触(性交)だけでなく、口腔と性器の接触(フェラチオ、クンニなど)や性器と肛門の接触(アナルセックス)でも感染し、まれに体液のみの接触でも感染する。
性行為感染症
ウイルス
C型肝炎(稀であるためSTDの定義に該当するか議論がある)
細菌
クラミジア
真菌
寄生虫、原虫
別名・表記揺れ
関連タグ
獣姦 ※記事の一部に感染に関する記述あり