エンドルフ
えんどるふ
「ふぅ、頭が痛てぇ…」
概要
CV:松風雅也
カオスがキョウリュウジャーに対抗する感情「怨み」から生み出した新しい戦騎。
全身に炎と人魂を纏ったような体と、般若のような顔を持つ幹部。 腕・足・頭には蝋燭のような意匠が凝らされている。
キョウリュウジャーに対する怨みがあまりにも強いせいか、常に頭を痛ませている様子。蝋燭立ての形をした銃にも剣にもなる変幻自在な武器「ローソクラッシャー」を装備している。単独でキョウリュウジャー6人を圧倒する戦闘力を持つ。
気障な態度をとりつつ、けだるい口調で話すのが特徴で、感情を怨みで彩るという他の戦騎のサポートをカオスから任命される。
その怨みを蓄えるため、ラッキューロからスクスクジョイロを奪い、自ら巨大化してわざわざ獣電巨人と戦い、相手をより深く怨むために敢えて攻撃を受けるといった狂気を感じさせる行動も見せた。
初陣にてドゴルドを巻きこんだ射撃(ドゴルドは回避)を仕掛け、そのことで取っ組み合いとなったことからドゴルドとは仲が悪く、半ば見下したかのような態度をとっている。
その一方でアイガロンとは「あんたとは美味い酒が飲めそうだ」と気障な台詞を吐きつつも比較的良好な関係にある。また、アイガロンの変化にも気づいているかのような様子も見せつつもはぐらかしている。
ラッキューロとは巨大戦と離脱の際に元のサイズに戻る時に関わっているが、「なんかキライ」と警戒されていた。
隠しモチーフはジョーカーと、『オズの魔法使い』のオズが仮の姿として王座に座っていた火の玉。口癖は「頭が痛ぇ・・・」。
名前の由来は恐らく怨みの「えん」(中国では喜怒哀楽の四感情の他に怨みの感情を合わせて五情とされている)、脳の神経伝達物質「エンドルフィン」と、通貨の「ドル」からだと思われる(ただし、通貨に関しては「怨(えん)=日本円の円」とも解釈できる)。
最後はキョウリュウレッドカーニバルに敗れ、自身が生み出したデーボ・カリュードス共々巨大化もさせてもらえないまま(ラッキューロはドゴルドに娯楽を餌に手懐けられて不在)ドゴルドの奇襲に遭い、永久に溶けない体を求めていた彼に体を乗っ取られてしまう(その際に「後悔するぞ…」と呪いの言葉を吐いた)。公式ホームページには彼の情報は公開されているが完全に滅んではいない為、再登場の可能性はある。
と言うよりも、無意識下でドゴルドの精神を侵食しており、ブレイブ41のドゴルドの言動や行動はエンドルフに近かった。そして、ブレイブ42にてドゴルドとデーボ・ヤナサンタが「十獣電ビクトリーマキシマムフィニッシュ」を受けた直後、ドゴルドの仮面を破り復活。ドゴルドに飲み込まれながらも体内で怨みの感情を蓄積し続けて復活の機会を伺っていた。
ブレイブ41~42の一連の作戦もドゴルドが立案したものに思われたが、実はエンドルフの考えによるものだった。上記の技を受けた直後のヤナサンタの顔の意匠が「怒り」から「怨み」に変化したのが、その証拠である。復活して全てを語ったエンドルフはドゴルドを始末しようとするが、キャンデリラ達他の幹部の懇願により、処刑の手を止めて姿を消したのだった。
※ちなみにドゴルドを殺すことを中止したのはキョウリュウレッドカーニバルに敗北した苦い経験から、似たような力を秘めている可能性があるキャンデリラを警戒した可能性(現にあんたが(このドゴルドを除く3人の)この中で強いだろうからなといっている)が高いが…。
余談
エンドルフを演じる松風雅也氏は同シリーズの電磁戦隊メガレンジャーにて並樹瞬/メガブルー役で俳優デビューし、侍戦隊シンケンジャーで志葉家17代目当主・志葉雅貴/17代目シンケンレッド役も演じている。
また、ブレイブ27にて登場した彼の部下のデーボ・カリュードスを演じた土田大氏は忍者戦隊カクレンジャーにてサイゾウ/ニンジャブルーを、デーボ・シノビンバを演じた伊藤陽佑氏は特捜戦隊デカレンジャーにて江成仙一/デカグリーンをそれぞれ歴任しており、土田大氏は他にも特捜戦隊デカレンジャーにて、唯一デカマスターに実力で勝利したアリエナイザーであるブリッツ・ヘルズの声で出演したりと同シリーズにたびたび出演している。
同じニチアサのドキドキ!プリキュアの新参戦幹部のリーヴァとグーラも、登場から僅か数話で仲間の手で退場となった。(奇しくもエンドルフが退場となったエピソードの先週の出来事であり、敵の新しい力によって敗走した点も共通する。)