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覇気(ONEPIECE)

はき

覇気とは、少年漫画『ONEPIECE』における全世界の全ての人類に潜在する「意志の力」。主に戦闘技能として扱われる。
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概要


定義
  • 全世界の全ての人に潜む「意志の力」 ※1
    • 具体的には、全世界の全ての人が潜在的に持つ気や精神力に該当する様々な目に見えない感覚(以下の『覇気の種類』に記述されている言葉全て)の総称を「覇気(意志の力)」と呼ぶ
覇気の種類
  • 気配・気合・威圧・気迫・殺気・闘争心・感情等 ※2
概要
  • 「気配」「気合」「威圧」「殺気」「闘争心」などの目に見えない感覚を自在に操れるようになる
  • 3色の覇気は、必ず自分や相手が潜在的に持つ覇気が発生源となって発動する
  • 覇気にも必ず強さというものが存在し、鍛錬次第ではコントロールが可能になったり、強さが成長したりすることで、戦闘では武器にすることができる
  • 実力者の多くは、基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)を修得しており、相当な強者になると3色の覇気全てを修得している
覇気の色
  • 武装色の覇気
  • 見聞色の覇気
  • 覇王色の覇気
欠点
  • 誰もが持つ力だが、覇気は体内に潜んでいるため、多くの人間はその力に気づいておらず、或いは引き出そうにも引き出せない
  • 覇気は使用し続けると消耗するため、長期戦になると不利になる場合がある
  • 強者は覇気を膨大に使用すると、大き過ぎる覇気によって、周囲にいる関係ない人間にまで影響を与えてしまう可能性がある
修得方法覇気は「実戦の極限状態」「過酷な修業」による追い込みによって、開花させることができ、継続していけば使用幅は増加していく
不明点
  • 強者との闘いでは、全身から覇気を爆発的に使用した際、使用者の身体能力が上昇しているような描写が見受けられることもあるが、覇気にもそのような扱い方があるのかは明らかではない
  • 体の一部や武器から衝撃波を波動のように発射、或いは衝撃波を弾丸のように発射する描写が多く見られるが、その正体が覇気なのかは明らかになっていない

※流桜は、あくまでも覇気そのものを指した言葉である。ただ、公式の資料では「流桜=武装色の可能性」と表記されているが、作中の描写に問題が生じるため、疑わしい記述で不確実である

※「覇気が後付けか否か」は作者の明言もないため、読者によって意見が分かれるところとなっている。(これに関する点は余談にて後述)

※1 作中でのレイリーの解説は、大雑把な解説で終わっているのだが、後に公式資料(『ONEPIECE BLUE DEEP』『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~ INDEX SET』)では、覇気の本質について、もう少し具体的に解説されている。

※2 一応、明言されているものだけを記述している。


『覇気』とは、全ての人類(「人間」だけでなく魚人族等も含むため、ここでは「人類」と表記)に潜在する「意志の力」のこと。もう少し具体的に言うと、「気配」「気合」「威圧」「殺気」「闘争心」などの様々な目に見えない感覚を総称した呼び方を、作中世界では『覇気(意志の力)』と呼んでいる(要は、いわゆる”体内(精神)エネルギー”のようなものを具体性のある力へと昇華させたものである)。

このような力を戦闘に応用している実力者は「覇気使い」と呼ばれ、実力者の多くは「覇気」と呼ばれる目に見えない感覚を自在に操って様々な扱いをしている(覇気のコントロール方法の代表例は、「覇気を纏う」「相手の覇気を感じ取る」「覇気を発散させる」等)



あくまで全ての人類が生まれ持つ潜在能力の一つなので、覇王色の覇気を除けば何らかの特異な能力ではなく、作中の扱いとしても『長期間の修練によりある程度までなら誰でも体得できる技術』であり、いわば『剣術』であるとか『体術』あるいは『知識』といったものと同類項に当たる存在ともいえる

ただし、作中において少なくとも『偉大なる航路』あたりまでは知る人ぞ知る秘術のような扱いに近く、それら覇気の存在を知らない者からは「特殊能力」「超能力」「悪魔の実の能力」等と勘違いされることが多い。


作中で「覇気」という言葉を初めて使用したのはジャヤで初登場したマーシャル・D・ティーチであり、当時のルフィが1億ベリーの賞金首だったことに対し、あの覇気で3千万はねェと思ったが ここまでとは……………!!とルフィ本人を見ての感想を述べている。

ティーチがインペルダウンでルフィと再会した際には………想像以上に強ェな… 以前より覇気も上がってるとルフィの潜在能力・成長性を高く評価していた。


詳細


覇気の修得

覇気は「武装色の覇気」「見聞色の覇気」「覇王色の覇気」の3つに大別され、修業を重ねることでより強力な戦闘能力につながる。

但し、覇気の色については、基本的に覇気の効果や技術の違い、簡単に言うと覇気の扱い方・コントロール方法の違いで区別されているため、覇気そのものの違いで区別されているわけではないということに十分注意する必要がある(明らかになっていないが、仮に覇気そのものの違いも含まれる場合であっても、それは「誰もが持つ普通の覇気」と「覇王色などで扱われる通常とは異なる特殊な覇気」の違いと考えられる)。

3色の覇気の特徴は後述の通りである。


上述されているようにこれら覇王色を除く覇気の素質自体は世界中の全ての人類が持っているものであるが、力を開花させるには長期間の鍛錬が必要なので、実際に体得する人物は極一部である。

ただアイサオトヒメなど、生まれつき「見聞色の覇気」を身に付けていた、という例外もある。


覇気の体得者はこの3つ内、資質の必要な覇王色以外の2つの覇気のどちらかに特化する事になる。

しかし、覇気を修得して得意な色に偏り過ぎていても、使用幅が制限されてしまう(『ONEPIECE episode A(ONEPIECE magazine Vol.12)』にてサッチが解説している)。

特に覇気について独学で学んだ者がこのような状況に陥りやすいとのこと。

そのため、どんな色も効率よく鍛え上げていくことが重要であると言えるだろう。


覇気の強化方法

覇気は「実戦の極限状態」「過酷な修業」でさらに開花し、無意識のうちに力が覚醒することがある。


また、覇気を使用すると体力や集中力等を消耗し、回復には一定時間の休息が必要となる。使用した覇気量によっては体に大きな負担をかけてしまうこともあるため、覇気の修得と並行して基礎的な身体能力も鍛え上げておくことが必然的に求められる。


新世界への進出後に覇気を会得した海賊も多く、覇気の修得は実力者として認められるか否かの一つのラインであり、修得していない能力者は「自分を無敵と勘違いしてきた”自然系”の寿命は短い」とまで吐き捨てられたこともある。

現に、偉大なる航路の後半部(新世界)を拠点としている多くの強豪海賊達や海兵、アマゾン・リリーの女戦士達などは当たり前のように会得している。

実力第一の海軍においても、中将への昇進には覇気(武装色・見聞色)の修得が不可欠となっている。

よって大将への昇進は、両方ともより高精度に鍛え上げられていないと不可能と思われ、実際に現在大将を務めている人物はみな練度の高い覇気を持ち得ていることが窺える描写が多い。


戦闘における覇気の重要度、必要性

とはいえ、相手の覇気を覇気以外の戦闘手段や身体能力で打ち破れるほどの圧倒的な実力者もおり、一概に前述のような「覇気を修得していなければ強者ではない」という理屈が通用しないこともある。

「武装色の覇気」の使い手を覇気を用いずに素の膂力や生来の頑丈さで打ち破る者や、「見聞色の覇気」の使い手に対し避けようのない攻撃でダメージを与える者もいる等、単純に覇気を会得しただけで他の戦闘手段全てを上回れるとは限らず、必ず勝利へと導いてくれる万能な代物というわけではない。

実戦において替えの利かない戦闘手段として活用するためには相応の修練と実践が不可欠であり、他に持ち得ている戦闘手段や状況次第では、「覇気を修得していなければ絶対に強者には勝てない」とまでは言い切れない場合もある。


後述のように、覇気は応用性や破壊力の面で優れた戦闘手段であり、莫大な武装色の覇気を有していれば悪魔の実の能力の攻撃や影響すら遮断できるという性質もあるのは間違いない。

そういった特性を踏まえ、数多の強敵たちとの死闘を経て現在の地位を確立したカイドウは、たとえ強力な能力を有していたとしても「能力が世界を制することはない」「覇気だけが全てを凌駕する」と発言しているが、これはカイドウが発した台詞(カイドウ個人の考え)であり、公式設定や作者の発言でもなければ、作中においては覇気使いが能力者に敗れるなんてこともあるため、鵜呑みにしてはいけない。

カイドウが言う通り「覇気がなければ強敵に勝つことは難しい」場合が多いのは確かだが、前述のように、戦闘の際には生来の身体能力や種族としての特性、覇気以外の技術や技量(武術や装備品、発明品など)、悪魔の実の能力といった様々な要素(更に言うならば戦闘時のコンディションや第三者による不意打ち等、戦闘力とは別の要素も)が関係してくるため、戦闘の勝敗が必ずしも覇気の強さ「だけ」で決まるとは言い切れない。

実際モネは圧倒的な実力の持ち主であるルフィと戦闘になった際、「戦闘力と勝敗は別物」と語り、「圧倒的な覇気や攻撃手段による殺傷」ではなく「雪の冷気で身体の熱を奪い、眠らせることで戦闘不能にする」という戦法でルフィを苦戦させた。

他にも、

  • 覇気の存在自体を知らない2年前の時点で自然系能力者であるクロコダイルに対して能力の弱点を見抜いて勝利し、空島では雷を操るエネルを能力の相性でねじ伏せて勝利したルフィ(「勝敗≠覇気」を読者に何度も証明しているのは主人公のルフィだと言えるだろう)
  • 悪魔の実による初見殺しも同然の技によって、総合的な戦闘力では敵わないであろう強者達を一網打尽にしたシーザー・クラウン
  • 圧倒的な覇気と能力の熟練度を誇るマムに対し、悪魔の実の覚醒能力で戦況を覆していき、フィニッシュも覇気ではなく悪魔の実による技で決めたローとキッド

等、単純な勝敗だけを見るなら「覇気の存在を知っているか否か/修得しているか否か」や「覇気を含めた総合戦闘力の差」が結果に直結しないケースも多々ある。

つまり戦闘の勝敗は覇気以外にも他の要素が絡んでくるため、時と場合によって変わるというのが正確と言えるだろう。


だが同時に、修得していなければ新世界に闊歩する強豪を相手に渡り合うのは極めて難しく、覇気の修得及び強化が強者としての証の一つであることは確かだろう。

現に原作の描写や本編外の公式情報等を考慮すると、(特に新世界編以降の)実力者は基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)は誰もが当たり前のように修得していることがわかる。

作中では一切覇気を使用していない者についても、公式ファンブック等で覇気を修得していると明言されているケースが多く、「作中における戦闘シーンで覇気を使用していない」=「覇気を修得していない」という理論は必ずしも成立しない。

つまり、強者であれば覇気の修得者は当たり前のように数多く存在しており、作中で分かりやすく描写されているのはその一部に過ぎない

むしろ新世界編以降では、覇気を修得し鍛え上げた状態で戦闘に臨むことが「暗黙の了解」といっても過言ではないだろう。



覇気の活用、応用

また、覇気は鍛え上げれば鍛え上げるほど強度や練度が増していき、更に強力な戦闘能力へと昇華でき、応用の幅も広がっていく。

現に四皇クラス以上の実力者ともなれば陸海空を支配する程の強大な覇気を有しており、彼らの覇気が激突すれば天を二つに裂く程の衝撃を生むこともあり、場合によっては極限以上に覇気を高めたことによって、実力者単体でも天変地異を引き起こすことがある。


天を割った人物備考
シャンクスvs白ひげ
カイドウvsビッグ・マム
ゴール・D・ロジャーvs白ひげ2人の激突は天を割るどころか、天地を吹き飛ばす程の衝撃を生んでいる。
カイドウvsモンキー・D・ルフィ

また、作中において多数の強者が覇気と他の戦闘手段を併用させており、応用や活用の例としては以下のようなものが挙げられる。

  • 悪魔の実の能力との併用
人物使用方法
エネルスカイピア全土に及ぶ程の絶大な範囲を誇る「心綱(見聞色)」を鍛え上げたゴロゴロの実の能力と併用することで、島中の人々の会話を把握する。
シャーロット・カタクリ極限まで鍛え上げた見聞色(未来予知)と鍛え上げたモチモチの実の能力を併用することで、上手く変形し効率よく回避して、あたかも自然系能力者かのように見せる。
ダグラス・バレット鍛え上げた覇気とガシャガシャの実の能力を組み合わせて使用し、覚醒した能力自体に強力な武装色の覇気を纏う。
モンキー・D・ルフィ武装色の覇気の力でゴムの伸縮を自在にコントロールし、武装色の覇気とゴムを融合化させる(ギア4)。これにより、覇気によるドフラミンゴの蹴りを弾き返している。

等。

ちなみに武装色が悪魔の実に対する対抗手段であるため、誤解されることもあるが、当然ながら悪魔の実を食べた能力者であっても、覇気自体は人類が持つ潜在能力であることに変わりはないため、覇気の体得は可能であり、能力と覇気は何の問題もなく両立できる。

無論、悪魔の実の能力を得ているからといって、覇気の修得や練度に何かしらの悪影響や不都合が生じるわけでもない。

また、動物系の強者に見られるが、覚醒能力における変身形態になったときは、覚醒の影響を受けて、覇気を修得している能力者の覇気が、相当距離が遠く離れた見聞色の覇気に特化した者が感知できるほどに高まる場合がある。


  • 覇気が関連している武術・武器など

『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~ INDEX SET』によると覇気を応用した武術は多数存在するとのこと。また、覇気が関連している武器も存在している。


  • 覇気が関連している武術
武術名明かされた資料など備考
六式『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~』の公式訂正リスト・『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~ INDEX SET』で明らかになった。
  • 現状、公式で明言されている覇気を応用した武術は六式のみで、その他の武術も覇気を応用したものなのかは明言されていない。
  • 一応、作中の描写を見るに、サボの「竜爪拳」や八宝水軍の武術全般は武装色の覇気と関連しているのではと考察するファンも多い。

  • 覇気が関連している武器
名前武器特性
閻魔持ち主の流桜(覇気)を勝手に放出し、制御できなければ対象を必要以上に斬ってしまう。覇気の過剰放出によって強大な威力を発揮するが、代償として覇気を大幅に消耗する。そのため、使いこなすには極限まで鍛え上げた強靱な肉体と覇気が必要不可欠。

覇気と悪魔の実の能力者について

作中の描写から「覇気=悪魔の実の能力者に対抗する力」と認識する者も多くなってしまったが、覇気による効果は、悪魔の実の能力者“限定”というわけではない。実際に覇気は、発生源やメカニズムを考慮すれば理解できるが、悪魔の実の能力による攻撃以外も十分対処が可能である。現に作中では、能力が発生源ではない攻撃にも対抗する描写が多数存在している。

つまり、「悪魔の実の能力者に対抗できる」は覇気による効果の一つに過ぎない


『流桜』の意味合いについて

ワノ国編で明かされた『流桜』に関しては、原作や公式の情報を考慮しても曖昧で分かりにくいが、単純に覇気の別名(厳密に言うと、体内を流れている覇気の別名)でしかないので注意。


「武装色の覇気」の技術とほぼ同時に明かされたりして曖昧になっていることから、「流桜=外に纏う覇気の技術」「流桜=武装色の覇気」という理解が多いが、そのように解釈すると、

  • 「持ち主の“流桜”を勝手に放出し必要以上に“斬る”……!!」というセリフの中の『流桜』を「武装色の覇気」「覇気を外に纏う技術(内部破壊の覇気の技術)」という言葉に置き換えてしまうと、用法として不適切な文脈になる(特に「流桜=武装色の覇気」は一見すると適切であるかのように見えるが、「武装色の覇気」の根本的な定義や意味まで考慮すると不適切である)
  • 『流桜』を「〇〇色の覇気」という言葉で置き換えてしまうと、色はあくまでも効果の違いで区別されているに過ぎないため、当てはめても不適切な表現になってしまう(たとえば、仮に「流桜=覇王色の覇気」という解釈で「流桜を放出する」という文に当てはめると、「相手を気迫で威圧する覇気を放出する」という意味になり、明らかに不適切な表現になってしまう)
  • 「流桜=〇〇色の覇気」という情報は一つも無い(公式ファンブックでも「“武装色”の可能性」としか表記されていないため、現在のところ確定情報はない)。

などの問題点が生じてくるため、「流桜」は覇気全般の別名と捉える方が自然である。

なお、ヒョウ五郎がルフィに伝授した技術は、あくまでも覇気のコントロールの仕方(武装色)の一部に過ぎない。そもそも、ワノ国では「覇気」という呼び方は、海外の概念として認識されているので、「武装色の覇気」と呼んでいる者はいない。



武装色の覇気

※「武装色の覇気」については、3種類の覇気の中でも特に誤解やデマが広まってしまっており、「海や水場」「海楼石」「ヤミヤミの実」と同質のものだと解釈しているファンも一定数いる。それらの相違点については当項目内の「武装色の覇気と他の有効手段との相違点」を参照していただきたい。


ルフィ【火拳銃】改

定義見えない鎧を纏う感覚に近い覇気(見えない鎧を着るように纏う覇気) ※1
別名流桜ワノ国での呼称 ※一応「武装色の覇気=流桜」として記述するが、信憑性が低いので注意(詳細は上記の『詳細』の項目や、『流桜』の記事を参照))
発生源使用者の体内を流れている覇気
能力
  • 体内の覇気を纏う ※2
    • より強力な覇気は防御力だけでなく、攻撃力にも転じる
    • 纏った覇気を「硬化」することで、硬度を上昇させることもできる ※3
    • 外に到達した覇気は、物体や生物を内部から破壊する
  • 覇気は武器にも纏わせることができる
    • 同じ刀剣でも覇気を纏うことで、刃こぼれを防ぐことができる
    • 体を伝い刀身に纏うことで、「剣士の心一つで斬りたい時は鉄すら斬り、斬りたくない時は紙すら斬れない」ようにすることができる
  • 悪魔の実の能力者に対して弱点を突くことを除き、唯一の対抗策となる ※4
    • 自然系などの悪魔の実の能力者の流動する体も実体としてとらえることができる
    • 悪魔の実の能力の性質を持った体になっている能力者に対してもダメージを与えることができる
    • 悪魔の実の能力による攻撃を遮断することができる ※5
  • 「武装色の覇気」を応用することで、同時に自然物も纏うことができる
欠点
  • 相手が悪魔の実の能力によって自然物化したのではなく、元々実体の無い自然物であった場合、ただの「武装色の覇気」を使用した攻撃は効果がない
  • 練度や強度によっては、武装色の覇気を使用していない戦闘手段に劣る場合がある
  • 練度や強度によっては、相手の武装色の覇気に相殺あるいは競り負ける場合がある
修得方法
  • 使用者が自身の覇気の流れを感じ取り、それをコントロールできるようにする
  • 強い「武装色の覇気」へと成長させる場合は、使用者が覇気の強度を従来よりも極限以上に高めた纏い方をするなど、自身の覇気のアップグレードを繰り返し行う
不明点何の変哲もない武器や体の一部から衝撃波や波動のようなものを発射して攻撃する描写も多く存在するが、覇気によるものなのか明言されたことは一度もない(武装色の覇気の応用技術である「弾く覇気」だと明言されているものは例外)

※1 作中では「武装色の覇気を纏う」「武装色を纏う」という呼び方も一般的になっているが、基本的に「〇〇色の覇気」というのは覇気のコントロール方法を3つに区別して分けたものなので、厳密にこのような呼び方は相応しくない。例外として「覇王色の覇気を纏う」「覇王色を纏う」という呼び方に関しては、使用される覇気自体が特殊なので、この呼び方でも問題はない。ただ、その辺は伝わればよいので、「武装色を纏う」という呼び方でも問題はないし、一々拘る必要はないだろう。

※2 偉大なる航路編は当然だが、新世界編に入って以降も、覇気については「目に見えないエネルギー」であり、必ずしも変色・オーラが描かれるとは限らないため、使用未使用の判断は容易ではない(新世界編以降の描写に関してメタ的に考慮した場合は、恐らく使用者が使用する覇気の量が微量だった場合、元々目に見えないということもあって、敢えてオーラ等を描かないようにしているのかもしれない)。

※3 黒く変色する「硬化」は、定義を混同させて解釈されてしまうことがよくあるが、メカニズムを考慮すると、「武装色の覇気」の一部であると考えるのが自然なため、定義として認識するのは不適切である。

※4 悪魔の実の能力を無効化(封印・発動不可能に)する・能力者に宿っている能力自体を消失させる効果はない。

※5「悪魔の実の能力による攻撃を遮断する」という効果は、現状公式資料では「武装色」の覧にしか記述されていないので、「武装色の覇気」の覧に記述しているのだが、根本的には覇気自体にあるので、覇王色でも行える可能性は否定できない。


見えない鎧を纏う感覚に近い覇気(見えない鎧を着るように纏う覇気)。「見えない鎧を着る」というのは、覇気(目に見えないエネルギー)を纏う使用方法の比喩表現と考えられる。


体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す覇気には、様々な技術と効果がある。

武器に纏わせることも可能で、覇気がより強固であれば攻撃することもできる。

「武装色の覇気」の使い手同士が激突した場合、より強力な覇気の使い手のほうの攻撃が通り、使用量と実力に応じて威力は変化する。

アニメ版では武装色の覇気を纏わせた際に紫色のオーラが発生していることがある。


強者は必要以上に膨大な量の覇気を使用することによって、強大な力を発揮することができる。

覇気を鍛え抜いた猛者達の場合、ある程度の覇気でも莫大であるため、天災級の威力になることがあり、四皇クラス以上は明確に大規模な天変地異を引き起こす。

中には「氷の大陸を打ち砕くとされる程の威力を持つ実力者の錐頭を拳一つで凹ませてた者」も存在する。


武装色の覇気と他の有効手段との相違点

当項目冒頭でも述べたように、「武装色の覇気」と「海や水場、及び海楼石」と「ヤミヤミの実」はそれぞれ全く別の性質、効力を持っており、同質のものは無い。

作中での描写を踏まえると、現在のところ、

  • 1:あくまで覇気の使用者当人に悪魔の実の能力に対する突破力や耐性を付与するのであり、覇気を使われた相手側の悪魔の実の能力に何かしらの弱体化や制限をかけるわけではない「武装色の覇気」
    • 能力を封じるわけでは無いため、当然ながら相手が能動的に能力を使用して攻撃したり、防御、回避したりすること自体を事前に妨げるわけではない。
      • 自然系が持つ特有の上下関係や相性関係、ヤミヤミの実の如く「絶対的に相手の能力を無効化する」ものではなく、あくまで『攻撃を間違いなく当てたのに無効化される、手応えがない』といった、能力の能動的発動による特殊な防御方法や回避方法、及び能力の自動発動による回避や無効化を突破する効果であると考えられる。
      • 現にワノ国編での決戦において、キッドは莫大な武装色の覇気を誇るカイドウやマムに対しても、ジキジキの実の能力は問題なく発動できていたし、攻撃と同時に鉄くずがばらける(=能力の発動や行使が強制的に中断させられる)ようなことも一切なかった。
      • また、ローもROOMの展開自体はできており、ガンマナイフ等の能力によってダメージを与える攻撃手段も支障なく行っている。
      • 他にもバギーのバラバラの実で例を挙げると、本来なら不意打ちであろうが実の能力により自動で切り離されて無効化できるが、覇気により実体を捕らえられれば刀傷を受ける。しかし、自ら体を切り離して太刀筋に空間を作り、回避する分には覇気の有無にかかわらず可能と言ったところか。
    • 更に言えば、相手の能力の防御面にかかわる性質を無視できるのは覇気を纏った部位による攻撃だけである。
      • 「単に武装色の覇気を修得しただけ」「能力者の目の前で覇気を纏うだけ(能力者に覇気を視認させるだけ)」で有効打を与えられるようになるわけではない。
    • また、下記の3つとは異なり、防御面の性質を無効化できるか否かは互いの(覇気の)実力差が影響する(=単に使用しただけで必ず悪魔の実の能力を突破できるわけではない)。
      • たとえ武装色の覇気を纏って攻撃したとしても、相手も武装色の覇気を悪魔の実の能力と併用していた場合は、覇気自体が相殺あるいは競り負け、悪魔の実の能力を突破できない可能性もある。
    • オペオペの実など直接相手に干渉する能力の場合であっても、圧倒的な実力差があると効果そのものを受け付けられず、何の変化も起こせない場合がある。
    • そもそもの話として、「武装」という言葉のニュアンスから考えても「相手への弱体化や制限」ではなく「自己強化」と捉える方が自然ではないだろうか。
  • 2:身体の大部分が浸かると能力者がほぼ行動できなくなり能力も使用できなくなるが、能力そのものが消失するわけではない「海や水場」
    • これに関しては、アーロン戦におけるルフィが最もわかりやすい例だろう。アーロンによって水中に沈められた際、ルフィは自ら身体を伸ばして(ゴムゴムの実の能力を使って)脱出することはできなくなっていた(=能力の能動的な使用は不可になっている)が、ノジコとゲンゾウに引っ張ってもらった際には身体が伸びている(=ゴムゴムの実によって常時変化している「ゴム体質」自体は失われていない)。
    • 他、エニエス・ロビー編にてチョッパーが海に落ちた際、怪物強化(=能力を「発動」して変身した形態)は解除されているが人獣型(=能力によって常時変化させている、いわばデフォルトの形態)は維持されているのも一例だろう。
  • 3:身体の一部分でも触れれば脱力するが、行動に関しては『力が抜ける』程度であり、能力の使用は封じられる。「海楼石」(能力が『完全に』なくなるかどうかは現在不明)
    • 海楼石は作中において「海と同じエネルギーを発する」「海が固形化したもの」等と表現されており、実際の描写でも概ね海と似た性質や効力を発揮している。
    • 錠などは海楼石の濃度により脱力具合を調整できる。また濃度について言及されていない場合でも、脱力具合が海や水場よりも低い傾向にあり、触れた当人に相応の身体能力があれば通常の行動程度はできる場合がある。
    • 能力に関しては、上記のように「海が固形化したもの」と例えられるので、ネット上においては「能力者への影響も海に準ずるのではないか」とし、「完全に失われるわけでなくある程度は残っている」とする意見が多い。
      • ただし海楼石の場合本来なら体質で無効化できたはずの攻撃が通るなど海に落ちた場合でも体質だけは残っていたものが、それすら失われている描写もまた見られる。逆に、前述のように海楼石の手錠なら常人以上に動けるルフィが海に落ちた場合は完全に動けなくなるなど、描写の上では海と海楼石の間に『身体能力の制限特化と悪魔の実の能力制限特化』とも言える微妙な差異が見られる。
      • チョッパーが海楼石に触れた際の知能や発語の有無といった場面があればどの程度能力が制限されるか判断できそうな問題であるが、現在のところそう言った決定的な場面がないため「ある程度残る」にせよ「完全に無くなる」にせよ現状では個人の考察の範囲となっている。ただ、マネマネの実は海楼石の手錠を嵌められる前にメモリーした顔と体でも手錠さえ外れれば呼び出せるなど、完全に能力がリセットされているわけでも無い模様。
  • 4:海や海楼石と異なり脱力させる効果は見受けられないが、能力者に触れることで一時的とはいえ非能力者(有り体に言えば「悪魔の実を食べていない状態」)にしてしまう「ヤミヤミの実(の『闇水』)」
    • 上記の「海や水場」「海楼石」とは異なり、悪魔の実の力そのものを消してしまえるため、相手の能力を使用不可にすることはもちろん、悪魔の実によって常時変化している特殊な体質や特性等も一時的に消してしまう。
      • なので、「能力を使用不可にする」というよりも、「悪魔の実の能力そのものが身体から消えているため、能力を使えようもない」といった方が正確かもしれない。
      • これについては後述のように、インペルダウン編におけるルフィの身に起きた変化が好例である。黒ひげに掴まれた後、本来であればゴムの身体でダメージにならないはずの「地面への叩き付け」で明確に頭部から流血している(=ゴムゴムの実によって常時変化している「ゴム体質」自体が一時的に消失している)。

と、それらの効果を分類することができる。


「覇気の矛盾点」や「覇気が後付け設定である証拠」、あるいは「〇〇は覇気の存在を知らない」として挙げられるシーンには前述の効力に関する勘違いから生じてしまっているものが非常に多い。

例として『インペルダウンにおけるルフィと黒ひげの攻防を見てルフィが流血したことにクロコダイルが驚く』シーンがよくやり玉に挙げられるが、これはクロコダイルが覇気の存在を知らないという不自然な描写でも、この時点で覇気の設定が固まっていなかったことを示す後付けの証拠でもない

武装色の覇気とヤミヤミの実の性質を考えれば、黒ひげが「武装色の覇気」をまとっているか否かにかかわらず、ゴムの体で無効化できるはずの『地面への叩きつけ』で流血する、つまりルフィの「ゴム人間」という悪魔の実によって常時変化している体質そのものが一時的に消失しているという武装色の覇気では不可能な現象に驚愕するシーンであると読み取れる。


悪魔の実の能力者の優位性と覇気

この覇気が明らかになったことで、本作において鉄板であった『自然系=基本無敵』の公式は一応の終焉を迎えたと見なす読者も多い。

だが、「武装色の覇気」は同等以上の「武装色の覇気」により相殺できるため、自然系能力者も武装色の覇気を修得していれば、依然として対処手段が限られるという現実は変わらない。

現に三大将などの強力な覇気を会得している自然系能力者は、「武装色の覇気」の使い手(白ひげ海賊団など)による攻撃を無効化し、白ひげからの武装色による刺突をも無効化或いは回避する描写がある(ただし、覇気を修得していても能力の弱点を突かれた場合、それを無効化できるわけではない)。


例えば頂上戦争編におけるクザンが白ひげの覇気を纏った刺突を受けてもダメージを負っていなかった描写は、

  • 1:(硬化による変色こそないものの)クザンも武装色の覇気を纏い、白ひげの武装色を相殺していた。
    • 頂上戦争において既に白ひげは老衰と病気で全盛期から大きく弱体化していたため、三大将ほどの強者の覇気であれば白ひげの覇気と相殺できても不思議ではない。
  • 2:見聞色の覇気を使って白ひげの攻撃箇所を見切り、身体を流動化させることで的確に回避していた
    • 実際、自然系に近い超人系とされるモチモチの実の能力者であるシャーロット・カタクリが「見聞色の覇気」を活用して相手の攻撃のポイントを読み、そこに穴をあけるよう体を変形させて覇気が乗った攻撃であっても回避するという手段を取っており、理屈としては自然系側も同じ方法で攻撃を回避することが可能であると思われる。
  • 3:武装色の覇気を纏って防御の備えをしつつ、念のため見聞色の覇気も併用して身体を流動化させていた

と、いずれの解釈にせよ「自然系能力者側も覇気を用い、相手の覇気へ対処した」好例である。

他にも主人公のルフィを始め、例を挙げるとキリがないので割愛するが、作中の戦闘において覇気を用いて相手の覇気を相殺、あるいは上回って勝利した能力者は多数存在する。

また、ドレスローザ編にてトレーボルは”物理攻撃を受け流す流動能力=自然系”という、悪魔の実に大なり小なり精通している覇気使い等が陥りがちな思考を逆手にとり、武装色による打撃を幾度か無駄打ちさせており、覇気の存在を知っているからこその駆け引きを行っている。

こういった諸所の描写を踏まえれば、「武装色の覇気が明らかになったことで、能力者の優位性が下がった」などと一概には言えないだろう。


剣士と武装色の覇気

体を伝い刀身に纏わせて「斬りたいときは鉄をも斬り斬りたくないときは紙も斬れない」刀にする力としても扱われる(ワノ国編)。

また、ミホークによれば、「覇気を纏えば同じ刀でも折れることはなく、全ての刀剣は黒刀に成り得る」とのこと。

当然だが、刀身に覇気を纏わせれば、普通の刀よりも強い刀として発揮できる。


悪魔の実の能力者に対する効果

「武装色の覇気」は悪魔の実の能力者に対しても攻撃・防御ともに、練度と強さがより高度であればあるほど効果を発揮する。

尚、当然ではあるが、「武装色の覇気」による悪魔の実の能力への突破力や耐性が、特定の悪魔の実の能力だけに適用されるわけではない。

相手の悪魔の実の能力自体に左右されるのではなく、能力による攻撃や防御が生半可かつ、自身の覇気が突破あるいは遮断をするに充分な練度であれば対処可能である(そもそも、仮に「ある特定の悪魔の実の能力による攻撃だけに適用される」という設定にしてしまうと、メタ的に考えても不公平が生じてしまう)。


  • 悪魔の実の能力者への攻撃
内容悪魔の実の能力の性質を持った能力者の体に対しても、それを無視して攻撃することができる
能力
  • 悪魔の実の能力の性質を持った体になっている能力者に対してダメージを与えることができる
  • 悪魔の実の能力者の流動する体も実体としてとらえることで、実体のない能力者の体を掴む・触れるなどの物理的行動が通用するようになる

この覇気を利用すると、悪魔の実の能力者に対してダメージを与えることができる。

また、悪魔の実の能力者の流動する体も実体をとらえて攻撃を加える事もできるため、自然系能力者への代表的な対抗手段としても挙げられる。

主な例は、「打撃の効かないゴム人間のルフィに打撃によってダメージを与える」「自然系の悪魔の実の能力者で沼人間であるカリブーに打撃でダメージを与える」などが挙がる。

とはいえ前述の通り、ヤミヤミの実海楼石とは違い、あくまでも実体をとらえて攻撃を当てることができるだけで、悪魔の実の能力を使用不可にしたり、消失させるわけではない


またこの効果に関して、一部で「自然系の能力者だけに限られる」とそのまま解釈されてしまうことがあるが、根本的には悪魔の実の能力の系統は関係ないで、自然系の能力だけに限られた話ではない。つまり、原作におけるレイリーの解説は、あくまでもその一例として挙げているだけに過ぎない。


  • 悪魔の実の能力による攻撃の遮断(防御)

※悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる理由と遮断条件を説明をしているのだが、この効果に関しては、原作で判明した覇気の技術や100種類以上もある各悪魔の実の能力の効果や3種類の悪魔の実の能力の系統などの従来の表面的なことだけに一生囚われていては、根本的に説明することはできない。なので、あくまでも作中で描かれた悪魔の実の能力と覇気の戦闘描写を統計的に見て、その数少ない描写を参考に、双方の力同士がせめぎ合った場合に起きると考えられるものを説明したものである。つまり、遮断条件などに関しては今までの原作にはない用語や設定を用いた説が含まれているので、参考程度に留めていただきたい。実際に公式では、資料(『ONEPIECE BLUE DEEP』)で武装色の覧に、「悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる」という記述、一方で原作では「覇気が強すぎて能力で動かせない(ワノ国編)」「過剰な覇気は能力は通じない(エッグヘッド編)」ということが度々判明しているのだが、それ以外の情報はこれまでのところなく、不明瞭な点が非常に多い。

しかし、数少ない描写にある2つのキーワードから、覇気と悪魔の実の能力が接触したときの双方の力の働きやその根本的な部分を考えていけば、これらの情報だけでもある程度の説明はつけることは可能だ。


内容悪魔の実の能力による攻撃を遮断することができる
能力
  • 強い覇気によって、悪魔の実の能力による効果を無力化する
  • 悪魔の実の能力による攻撃を受けたとしても、覇気のコントロール次第で効果を搔き消すこともできる

  • 遮断できる理由・遮断条件(仮説)

※覇気や悪魔の実の能力で判明した表面的なことだけに囚われず、使用者が覇気や悪魔の実の能力を発揮する仕組みにまで踏み込んだ仮説で、従来の覇気の一般的な考え方を根本から変えてしまうような解説である。以下は少し物理学的な話も含まれており、素人には理解が難しいかもしれないので、この仮説における結論を先に記述しておくが、「悪魔の実の能力による攻撃から覇気で防御できる条件は、相手が発揮した能力の力が自身が発揮した覇気の力とある程度同等レベル以下であった場合のみに限定されるので、覇気での防御は可能なときと不可能なときがある」と思っていただければ結構である。


作中で悪魔の実の能力による攻撃から防御している・或いは覇気で悪魔の実の能力による攻撃の防御が可能になるということを表す描写があるのは以下の通り。実際に


  1. トラファルガー・ローのオペオペの実の能力による攻撃は、たしぎヴェルゴの覇気でも受けきれない(パンクハザード編)
  2. モンキー・D・ルフィが完全回復していない状態での覇気で、ドンキホーテ・ドフラミンゴのイトイトの実の能力による攻撃から防御するが、最終的に後方へ飛ばされる(ドレスローザ編)
  3. カイドウシャーロット・リンリンの覇気が強すぎて、トラファルガー・ローのオペオペの実の能力による攻撃(恐らく「シャンブルズ」)で移動させることができない
  4. トラファルガー・ローがドクQのシクシクの実の能力による影響で女体化しても、過剰な覇気をで効果を搔き消す
  5. 黄猿ピカピカの実の能力を利用した蹴りを、戦桃丸が「武装色の覇気」を扱って防御するが、最終的に受けきれずに突破されしまう(エッグヘッド編)

が挙げられ、不確定な描写を含めれば覇気で遮断しているとも受け取れる描写は数え切れないほどあるのだが、今回は確実に明言されている以上4つの描写から攻撃を防御できる条件を考えていく。まず、3番目の「覇気が強すぎて...」と、4番目の「過剰な覇気」というワードから、発揮している覇気の量や強さが関係している可能性が示唆されるので、双方の力を扱う者同士が発揮したときに出る力関係・覇気と悪魔の実の能力同士の激突によって生じる力を考慮した上で導きださないと、説明をつけることができない。実際に今までの戦闘描写を見ていくと、相手が悪魔の実の能力で攻撃してきた場合、1・2・5番のように「悪魔の実の能力の効果の方が発揮される場合」と、3・4番のように「覇気の効果の方が発揮される場合」の2つのパターンに分かれているので、必ずしも覇気で悪魔の実の能力による攻撃を遮断できるわけではないということが分かる。またこの時点で対象が、1~4番は超人系・5番は自然系とある特定の系統に限定されていないことから、悪魔の実の系統は「覇気による防御」において全く関連していないということも分かる(そもそも、悪魔の実の能力の系統を見ると、「基本的に原形を留めない自然物であれば自然系・動物であれば動物系・どちらにも該当しない場合は超人系」と区分されているだけに過ぎず、覇気と悪魔の実の能力の双方の力の接触と何の関係もないので、覇気による防御と無関係なのは当然だろう)。

このように2つのパターンに分かれる理由は、覇気の強さが関係しているということは、逆に相手が発揮する悪魔の実の能力の強さも関係しているということでもあり、自身の覇気と相手の悪魔の実の能力、つまり双方が発揮した力(エネルギー量)によって左右されるからだと考えられる。

そうなると、覇気による防御は、


  • 自身が発揮した覇気の力が、相手が発揮した悪魔の実の能力による力よりも上回っていた場合
  • 自身が発揮した覇気の力が、相手が発揮した悪魔の実の能力自体が持っている力を上回っていた場合

以上の説が成り立った場合のみに悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる可能性が浮上する。これは双方がある特定の場面において有り余る力をどのような力として発揮したかによって変わってくるもので、悪魔の実の能力と覇気という力の違う者同士が激突した場合も、以下の条件を満たして初めて能力が持つ効果を発揮できるということが仮説として成り立つ(これは同じ覇気の使い手同士でも優劣があるのと原理は同じで、単にその比較対象にうち、一方の力の対象が覇気から悪魔の実の能力に変わっただけの話)。


  • 悪魔の実の能力が優先
    • 相手が発揮した悪魔の実の能力と自身が発揮した覇気の双方の力同士が接触を起こしたときに、悪魔の実の能力の方が最終的に覇気に打ち勝った場合
    • 発揮した悪魔の実の能力の方が、発揮した覇気よりも力が桁違いに強い場合
  • 覇気が優先
    • 自身が発揮した覇気と相手が発揮した悪魔の実の能力の双方の力同士が接触を起こしたときに、覇気の方が最終的に悪魔の実の能力に打ち勝った場合
    • 発揮した覇気の方が、発揮した悪魔の実の能力よりも力が桁違いに強い場合

要は、覇気で相手の悪魔の実の能力による攻撃を搔き消すことができれば、その効力を完全に失わせて、防御が可能になるし、逆に効果を発揮する前に、相手の悪魔の実の能力によって搔き消されてしまえば、覇気の効力は完全に失われてしまうので、防御しても意味がなくなるということだ。

ただ、相手が発揮した悪魔の実の能力の性質・発揮した効果によっては、覇気と悪魔の実の能力の力(エネルギー)だけではなく、それら自体が持つ強さも関わってくる場合がある。その中でも最も厄介なのは、悪魔の実の能力で生み出した能力自体が持っている強さが規格外なケース・悪魔の実の能力を強く発揮し、それが高い効果を持っているケースの2つなのだが、このような能力は強者を含めて打ち破られた例がこれまでのところ確認されていない。もう少し具体的に悪魔の実の能力をパターン分けすると、


打ち破るのが困難な悪魔の実の能力を発揮した強さと性質の特徴該当する悪魔の実
  • 相手が発揮した能力のエネルギー量が、歪みや破壊が生じるほど桁違いに強い
グラグラの実
  • 相手が発揮した能力で生み出されたものが固体で、それが以下のいずれかの条件に該当する特徴を持っている
    • 生み出した能力自体が元々持っている応力(物体の内部に生じる力の大きさ)の限界値が桁違いに大きい
    • 生み出した能力自体は性質上、覇気などのエネルギーそのものを吸収してしまう効果がある
バリバリの実
  • 相手が発揮した能力で生み出した力には、相手を異次元空間や異世界そのものに取り込む効果がある
ウタウタの実ドアドアの実

※悪魔の実の能力はその量・能力者の覇気との併用などによって、さらに強化される場合もあるので、あくまでも目安である。


が挙げられ、発揮した悪魔の実の能力のエネルギー量が桁違いに強い、または悪魔の実の能力で生み出したものが元々持っている強さが桁違いである場合は、如何なる覇気使いでも打ち破るのが非常に困難だということが分かる。

1つずつ見て考えられるパターンを見ていくと、「エネルギー量が桁違いである場合」はそれに応じた覇気の強さ・或いは覇気のコントロール方法で攻撃を受け流して力を弱めるなどしないと防御は不可能である可能性、「能力で生み出したものが固体で、それ自体が規格外に頑丈である場合」は、その物体における設計強度も関係し、外部の覇気使いが覇気で圧力をかけても、バリバリの実のバリアのようにそれ自体が持っている応力の限界値が他の能力と比較すると桁違いに大きい性質を誇っていたら、それを上回る膨大なひずみを生じさせるほどの強さでなければ破ることはできないので、発揮した覇気の強さもある程度その強さ以上にならないと性質によっては全て無力化されてしまう可能性、最後に「能力が異次元空間や異世界そのものと繋がっており、そこに覇気使いが閉じ込められた場合」は、異次元空間や異世界全体に圧力をかけるほどの膨大で強い覇気を使用しないと打ち破れない可能性とそれぞれ状況によって左右される場合がある。実際にこれらの能力を、覇気で打ち破った者は1人もいない(但し、従来よりも四皇クラス以上の覇気としてあまりにも強く発揮すれば、打ち破れる可能性も否定はできないが、如何なる強者であっても打ち破った例がこれまでのところなく、仮にそんなことしてしまえば、極端な覇気の消費によってボロボロな状態になってしまうなどのデメリットばかりが生じるのが目に見えるので、むしろ諸刃の剣である。つまり、如何なる強者においてもこの方法は本当の最終手段として扱うのが理想)。

そうすると、リンリンがローやキッドの悪魔の実の覚醒能力による技を防げなかった描写なども説明がつく(そもそも、覚醒能力は通常能力よりも大きい能力として発揮されるため)。


また、この仮説でいくと、1番のローが、覇気で全身硬化したヴェルゴをオペオペの実の能力で両断したところだ。恐らく多くの者が「ローの覇気がヴェルゴの覇気を上回ったからオペオペの実の能力で両断できた」という考えだろうが、この仮説を取り入れると、「ヴェルゴの覇気がローが発揮したオペオペの実の能力の力よりも不十分だったために、オペオペのの実の能力の効果が優勢された」「ローの覇気とオペオペの実の能力の複合し、より強い力になったことで、ヴェルゴの覇気を上回るほどの力になり、オペオペの実の能力の効果が発揮された」という別の見方も可能だ。


このように、双方が発揮する“悪魔の実の能力”と“覇気”のうち、打ち勝った力の方がその能力が持つ効果を発揮でき、その圧力の強さに限界を超えて打ち負けてしまった力は跡形もなく消滅するので、打ち負けた方の力は効力が失われてしまい、その効果は一切発揮されなくなる。つまり、悪魔の実の能力などの特殊能力・覇気などの潜在能力による効果が通じる条件は、相手が発揮した力が自身が発揮した力とある程度同等レベル以下であった場合のみに限定されるということであり、発揮した力に差が開いていた場合はどんなに強い効果を持っていようが通じなくなってしまう。だから、覇気による悪魔の実の能力による攻撃の防御は、使用者と相手次第で可能なときと不可能なときがあるということである。但し4番のように覇気使いが、実際に相手の悪魔の実の能力の攻撃を受けてしまったとしても、その者が完全にダウンせずに、悪魔の実の能力の力とそれに抗おうとする覇気使い自身の精神力、その衝突で覇気が能力に打ち勝つことができれば、後からでも搔き消すことが可能である。

また、いくら強い覇気使いだからとは言え、特定の場面で覇気をコントロールしていなければ、相手の悪魔の実の能力による攻撃が優勢になるのは当たり前で、使用者が覇気による防御に関して知識不足の面があれば、当然ながら行動に移すことはできないので、「強い覇気使いだから、悪魔の実の能力による攻撃を遮断できる」という考え方も必ず成り立つわけではない。

つまり、覇気は悪魔の実の能力による攻撃を遮断する効果もあり、悪魔の実の能力者に対抗できる力の手段の一つになるのだが、それは双方がある特定の場面で発揮した力次第で異なってくることから、時と場合によって可能なときと不可能なときがあるので、「覇気を使用すれば相手の悪魔の実の能力に絶対的な効果を発揮する」というものではないというのがこの説で言いたいことである。

なので、「覇気>悪魔の実の能力」という考え方も間違いではないのだが、それが成り立つのは双方の能力自体が持っているポテンシャルの高さのみ。つまり、悪魔の実の能力の効果自体は、各能力によっては覇気の防御に影響する場合もあるが、基本的には直接的に大きく関係しているものではないと考えることができる。

このような覇気や悪魔の実の能力そのものの力(エネルギー)やその強さは、基本的には目には見えないということもあり、作中の描写を外見で判断できるものではないので、最も見落とされ易い要素の一つである。


このように覇気の技術や悪魔の実の能力の効果など外見で分かるような表面的な描写だけで判断するのではなく、もう一歩双方が発揮する力関係と力同士が接触した場合にどうなるのかという仕組みにまで踏み込んで考えれば、「悪魔の実の能力の防御」に関しては一応の説明は可能になる。しかし繰り返しになるが、以上の説は作中や公式ではっきりと証明されることが課題なので、完全ではない


戦闘への応用(応用技術、発展等)

「武装色の覇気」は練度が上昇していけばいくほど、攻撃や防御に活用できる幅が広がり、より強大な威力を発揮することができる。

ただ「覇気を纏う」だけに留まらず、使い方次第ではより強力かつ多彩な技として繰り出すことも可能で、「武装色の覇気」を最大限に活用した技も存在する。


  • 纏う覇気
能力
  • 体内の覇気を必要な部分に纏う
  • 覇気を纏わせた攻撃は、より強力な攻撃として繰り出すこともできる

武装色の初歩的な技術。

ここでは、単純に覇気を纏うことを指す

必要な部分に纏った覇気は、より強力な攻撃として繰り出すことができる。


勿論だが、実体のない自然系の悪魔の実の能力者を掴んだり、ダメージを与えたりすることもできる。

事実、「ペコムズがカリブーにダメージを与えて吹っ飛ばす描写」「ルフィがシーザー・クラウンを掴んだりする描写」など、多数存在している。

ただ、この段階では覇気による変色やオーラなどが一切描写されない(※)ため、使用/未使用の判断がつきにくい面もある(まあ、そもそも覇気は「目に見えない感覚」なので、ある意味では当然なのだが)。


(※)新世界編でペコムズやルフィなどの実力者が、黒く変色していない状態で自然系能力者を掴む・攻撃を当てる、打撃の効かないルフィにダメージを与える描写が多数存在するが、これらは単純に「武装色の覇気」を纏っていただけで、下記の「武装硬化」という技術まで使用していなかっただけだと説明がつくので、決して覇気の描写不足や矛盾等ではない。


  • 硬化(武装色「硬化」・武装「硬化」)
能力
  • 体内の覇気を必要な部分に硬化させる
  • 硬化させると攻撃力や防御力が上昇するため、戦闘力を強化できる
  • 体内の覇気を全身に硬化させることもできる
欠点覇気の「全身硬化」は、相手が実力者であると、簡単に突破されてしまうことがよくある

武装色の基本的な技術。

身体や物体を覆うように纏った覇気を硬化させ、基本的には黒光りする鋼鉄のような姿に強化する(※)。

中には青く硬化できる者もいる。


武装硬化は新世界で名を挙げる大物達は当たり前のように体得しており、一部の階級の低い海兵達も扱うことができる(ドレスローザ編より)。

また、覇気を全身に硬化させることができる者もいる。

強力な覇気の使い手は武装色硬化させた部位から稲妻(雷)を伴うことがあるが、それが覇王色によるものなのか武装色によるものなのかは不明で、ルフィは「武装色の覇気」を使用した際に電気も纏わせた技を繰り出していることがある。


(※)偉大なる航路編では、作中における武装色「硬化」を間違いなく使えるであろう実力者達が多数集っていたマリンフォード頂上戦争編を含め、黒く変色する武装色“硬化”は登場していない(作中において初めて「硬化」が描写されたのは魚人島編のルフィの「ゴムゴムの象銃(エレファントガン)」)。

また、戦桃丸やレイリー、ヒョウじいらが使用した「弾く覇気」も、偉大なる航路編では変色がなく、ワノ国編では武装色“硬化”による変色が描かれている。

そのため、武装色“硬化”による変色が覇気を使えない者にも見えるものなのかは不明。

原作においては覇気による黒色への言及は「黒刀」を除いて存在せず、他には映画版のゼファーの異名として「黒腕」が用いられているくらいである。


  • 外に纏う覇気(弾く覇気・内部破壊)
能力
  • 身体の中を取り巻く不必要な覇気を流すことによって、直接触れずに対象を弾き飛ばすことができる(=弾く覇気)
  • さらにもう一段上の段階に達したことにより、覇気は敵や物体の内部に到達し、内部(体内)から破壊することができる(=内部破壊)
  • 「硬化」の技術を利用して使用することができる
  • 覇王色を纏う技術と併用すれば、より強力な攻撃として繰り出すことが可能

※覇王色を纏う技術とメカニズムが同じであるために、それとよく混同されがちなのだが、別物である。


武装色の高度な技術で、「硬化」しながら行うことも可能。

覇気が外に到達すると、対象の内側や体内から破壊するため、無防備であれば頑丈な体を誇る者にも、覇気の強さによってはダメージを与えることができる。

また、強者の中にはこの技術を自分なりに応用してより強力な技として繰り出している者もいる(「ゴムゴムの業火拳銃(レッドロック)」が例)。

強力な覇王色の使い手でもあれば、覇王色を纏う技術と併用してより強力な攻撃として繰り出すことも可能である。

直接物体の内部に覇気を流し込むことによって、物体を破壊することもできる。

主な例は、「レイリーがケイミーに付いていた爆発する首輪を握り潰して投げ飛ばす」などが挙がる。


ちなみに作中において衝撃波・波動のようなものなどを発射する描写が多数存在するが、それらが「弾く覇気」なのか不明な場合も多い。

主な技の例は、「覇国」「六王銃」「威国」「鳴鏑」「覇海」など、その他多数存在する。


武装色を利用した応用技術

能力
  • 「武装色の覇気」を応用することで、自然物を作り出して同時に纏うことができる
  • 「武装色の覇気」に自然物も追加されているため、ただの武装色の技術よりも高い攻撃力として発揮することができる
主な属性「武装色の覇気 + 超加速」で着火させる(火属性
欠点自然物専門の能力ではないため、自然物の能力に限っては使用できる幅は少ない

具体的には、高熱の拳を超加速で着火させるなど、自分なりに応用して覇気の上にさらに属性を追加させることができる。

勿論、基本的な段階で会得した武装色の技術を応用した技であっても、高度の技術を会得することにより、より強力な攻撃として繰り出すことも可能。


  • 応用技術を会得している人物
主な人物主な自然物内容(技名)
モンキー・D・ルフィ
シャーロット・カタクリ
  • 「モチモチの実の能力 + 武装色を使用した拳」で発射後に着火させる(焼餅)

※何れの強者も付加している属性は火である。


武装色の欠点、及び対抗策

内容
  • 覇気を纏う時間が長かったり、纏う部位が多ければ身体への負担は増す
  • 覇気の練度が弱ければ、覇気を用いていない戦闘手段に劣る場合もある
    • 悪魔の実の能力を突破したり遮断する際にも、相応の練度が求められる場合がある
  • 武装色の覇気は同等以上の武装色の覇気で相殺したり、押し返すことができる
  • 武装色を応用した自然物での攻撃は、同じ自然系ほどの発展性は無いと思われる
  • 元々実体の無い自然物である場合、ただの「武装色の覇気」を使用した攻撃は効果がない

休みなく長時間覇気を使い続けたり、一度に膨大な量の覇気を使用し続けた場合、一定時間覇気が使用できなくなることがあり、場合によっては体に大きな負担をかけてしまう。こういった覇気の消耗、及び一時的な使用不可が、戦闘において自身の敗北を近付けてしまうこともある。


また、「詳細」の項目でも述べたように、「武装色の覇気」さえ修得していれば覇気を使えない相手には必ず有利というわけではなく、たとえ覇気を纏った武器で襲い掛かっても、覇気の練度が弱ければ極端に強靭な肉体を持つ者には無効化されてしまうこともある。

また、当然ながら相手の素の攻撃力が覇気を乗せた攻撃を上回っていた場合も「武装色の覇気」が競り負けてしまう。

覇気を乗せた攻撃を覇気で防御、迎撃されてしまうと、そのまま覇気が反発し拮抗し合う状態となり、相手も同等以上の覇気を有していれば相殺あるいは押し負け、むしろ攻撃した側がダメージを負う可能性もある。


覇気で悪魔の実の能力による攻撃を防御(遮断)できるのも、相手の攻撃力が生半可かつ自身の覇気が強大である場合のみに限られるようで、相手が覇気を打ち破れるほどの攻撃力を有している場合や、自身の覇気が力不足の場合は効果を発揮できない。

特に、悪魔の実の能力による「直接身体に影響を及ぼす」類の攻撃を遮断して無力化することは、四皇クラスの実力者のみが披露している芸当であるため、規格外に鍛え上げられた覇気の持ち主でないと効果を発揮しないようである。


他にも相手が元々実体の無い自然物である場合、ただの「武装色の覇気」を使用した攻撃は効果がない。この場合は、武装色の覇気使いは、それ以外にも何らかの工夫を行うなどの、応用が求められる。

主な例は、「ソルソルの実の能力で魂を手に入れたホーミーズ「プロメテウス」にはルフィの武装色を使用した攻撃がノーダメージである」ことが挙がる。


また、弱点や欠点というほどではないが、武装色を利用した応用技は自然物専門の能力ではないため、自然物の能力に限っては使用できる幅は少ない。

仮に火属性を利用した技であっても、メラメラの実の能力のように火や炎自体を利用したバリエーションを多く増やすことは不可能であると思われる。


使用する人物(代表者のみ)

高度な武装色を使用できることが判明している者は人物名を太字で掲載。

  • シルバーズ・レイリー・・・巨大な象を触れずに軽く弾き飛ばしたり(=弾く覇気)、ケイミーに付いていた爆発する首輪を握りつぶした直後に破壊した(=内部破壊)。
  • 光月おでん・・・故人。元ロジャー海賊団。元ワノ国の九里大名で愛刀の閻魔と天羽々斬に強力な武装色を纏わせた斬撃でカイドウに傷跡を現在に至るまで残すほどの大ダメージを与えた。
  • シャーロット・リンリン・・・拳に覇気を大きく外に纏う技術を利用することで、恐竜に変身したページワンを一撃で沈めた。この際に、覇王色を纏う技術と併用している。
  • モンキー・D・ルフィ・・・ゴムゴムの実と武装色の特性を組み合わせた変身形態「ギア4」を編み出し、絶大な戦闘力を発揮する。現在の所、武装色の覇気を悪魔の実の能力の性質と融合させ、形態変化に昇華させているのは彼のみである。さらにギア2+武装色で高熱の拳を超加速で着火させる技術も編み出している。そしてワノ国編を経て内部破壊の技術を修得。
  • 戦桃丸・・・覇気の概念を始めてルフィに知らしめた海兵。打撃無効が取り柄のゴム人間ルフィを直接触れずに覇気で吹き飛ばし(=弾く覇気)、ダメージを与えた。
  • ヒョウじい・・・かつてのワノ国一のヤクザの大親分。アルパカマンを直接触れずに弾き飛ばして、一撃で倒した(=弾く覇気)。
  • 錦えもん河松をはじめとする赤鞘九人男・・・河松は”櫓流桜”という技を使い、敵を吹っ飛ばした。錦えもん、傳ジロー、イヌアラシ、アシュラ童子はカイドウとの戦いでおでんの技である”桃源十拳”を再現しカイドウを斬り付けた。
  • アマゾンリリーの女戦士・・・弓矢に覇気を纏わせ鋼鉄以上の貫通力を作り出す(硬化しているわけではない)。
  • 海軍本部中将以上の皆様(大将への昇進はより高精度に鍛えられていないと不可能と思われる)
  • モンキー・D・ガープ・・・回想シーンでは覇気を纏い硬化した拳でチンジャオを打ち負かしている。なお、ゴム人間のルフィを殴れる理由は「愛ある拳」であるためで、覇気とは無関係らしい。
  • ロロノア・ゾロ・・・2年の修行により刀に覇気を纏わせ黒刀化させることができるようになる。黒刀化した“三千世界“でピーカの全身硬化を打ち破った。
  • たしぎ・・・海軍本部大佐。2年後のパンクハザード編にて自然系能力者モネを武装色を纏わせた刀で倒した。
  • ヴェルゴ・・・約15年かけて海軍本部中将にまで上り詰めたドンキホーテ海賊団の最高幹部・初代コラソン。武装色による全身硬化を始めて披露した人物。
  • トラファルガー・ロー・・・11人の超新星の一人で、最悪の世代の一角。オペオペの実の力に上乗せすることでヴェルゴの全身硬化を破った。
  • ゼファー・・・元海軍本部大将。“黒腕のゼファー”という異名を持つほどの武装色硬化攻撃に長けた人物だった。
  • チンジャオ・・・八宝水軍第12代棟梁で、現在は隠居人。全盛期の頃に、頭“錐龍錐釘“で氷の大陸(宝玉氷床)を破壊した。
  • サイ・・・八宝水軍第13代棟梁。チンジャオの頭“錐龍錐釘“を“武脚跟“で圧し曲げた。
  • ブー・・・八宝水軍副棟梁。武装色の覇気を纏い硬化した斧を武器とする。
  • サボ・・・竜爪拳を使用する際に武装色の覇気を用いている。
  • ピーカ・・・ドンキホーテ海賊団の最高幹部。ヴェルゴと同様に全身硬化を見せた。
  • ジンベエ・・・元王下七武海の一角で、ルフィの仲間の一人。非常に頑強な硬度を発揮し、武装硬化を用いた“梅花皮“で四皇ビッグ・マムの強力な斬撃を防いで見せ、フーズ・フー六式を圧倒的な力で打ち砕いた。また、『ONEPIECE episode A』にて高度な武装色を使用しているような描写がある。
  • ダグラス・バレット・・・覚醒したガシャガシャの実の能力自体に強力な「武装色の覇気」を纏わせることができ、複数の色の「武装色の覇気」を纏うこともできる。

その他多数


見聞色の覇気


4.1 HAPPY BIRTHDAY USOPP✨無題

定義相手の気配や感情をより強く感じることができる覇気 ※
別名心綱(空島での呼称)
発生源他者の覇気(気配・感情)
概要
  • 相手の覇気の動きを感じ取ることができる
    • 相手の気配や感情の動きを感じ取ることができる
    • 生物が発する心の声を聞くことができる
    • 相手の気配や感情の動きを見ることができる
  • 相手の覇気の動きの状態を把握することができる
派生能力
  • 相手の気配や感情の動きから、過去を把握することができる(過去
  • 相手の気配や感情の動きから、現在を把握することができる(現在
  • 相手の気配や感情の動きから、未来を把握することができる(未来
  • 互いに波長を合わせながら気配や感情の動きを感じ取ることで、視界を共有することができる(視界の共有
最上位の見聞色相手の覇気の動きを感じ取ることで、未来を見ることができる(未来予知)※
欠点
  • 使用者が冷静さを欠くと精度が落ちる
  • 相手の覇気(気配・感情)の動きを感じ取れない場合は発動しないため、肉眼で探知することしかできなくなる
  • 精度と相手次第では、相手の動きが速すぎて、探知できたとしても体が追いつかない場合がある
  • 「見聞色の覇気」を発動していても、修得者の意識が相手に向いていると、周りの気配を感じとるのが難しい
修得方法相手の気配・感情の動きを感じ取ることに集中し、極限以上に繰り返し追い込んでいく
不明点
  • 「万物の声を聞く」という能力については、覇気との関連性が指摘されているが、明らかになっていない
  • 遠く離れたある特定の相手に心の声を届ける」という能力についても、覇気との関連性が指摘されているが、明らかになっていない

※ 「見聞色の覇気」は視覚、聴覚を直接的に強化、補助する能力でもなければ、純粋な先読みや探知、未来予知自体を直接的に行う能力でもない。


相手の気配や感情をより強く感じたり、生物の発する心の声を聞いたりする覇気。

厳密に言うと、「見聞色の覇気」は、相手の覇気(気配・感情)の動きを読み取ることで、様々な情報の探知や危険の回避に利用する仕組みである。なお。「見聞色の覇気」も発動のON/OFFが可能であるため、修得者は常に使用しているわけではない。

後述の「先読み」「位置の把握」などは、あくまでも相手の覇気(気配・感情)の動きを読み取った上で行える技能の一部に過ぎない(※決して「見聞色の覇気=先読み能力(空間把握能力)そのもの」ではない

また、「見る」「聞く」は、あくまでも相手の覇気(気配・感情)の動きを感覚で把握する方法の一環に過ぎない(※決して「見聞色の覇気=見る聞く能力そのもの」ではない

空島では『心綱(マントラ)』という別名で呼ばれている。


生まれつき持つ者やショックで覚醒する者もおり、強力な素質を持つ者は周囲の人間の思いを理解することも可能となる。

生まれつきやショックで持つ者は、常に人間の「心の叫びが聞こえる」ために、感受性が強くなり、苦しむ者の『声』に心を痛めることも多い。


「見聞色の覇気」は相手の覇気(感情・気配など)が発生源となって発動し、熟練度次第ではその者の覇気から「過去・現在・未来」を把握することができる(「未来」に関しては、下記の『未来予知(未来視)』でも詳細を説明している)。


修得者の場合は、ある程度自発的に覇気を発動しなければ周囲の探知は難しいようで、作中では覇気使いたち相手に、モネブルックなどが姿を隠しての偵察に成功している。

しかし、修得者によっては常に冷静でいるために、無意識に発動できるため、探知できてしまう模様。また、強い覇気を暴発させると、周りの覇気使いに感知されやすい。


戦闘への応用

「見聞色の覇気」を修得すると、「相手の気配や感情を読み取る」「生物の発する心の声を聞く」ことができるようになるため、その動きから様々な情報を探知できる。

その他には「人間の思考や過去を見る」事も可能。

「見聞色の覇気」にも様々な扱い方があり、使用者の実力・資質・熟練度次第で使用できる段階と発動範囲が大きく異なる。

以下全ては、相手の覇気(気配・感情等)を感じ取ることによって行える派生能力である。より強く感じ取れるようになればなるほど、より強力な能力として扱えるようになり、扱えるようになる技能の幅も広がる。


  • 基本的な派生能力

※「見聞色の覇気」によるものか定かではない応用技能は、「※」で表記する。

能力
  • 相手の覇気の動きを読み取ることで、相手が次に起こす行動を読み取ることができる
    • 相手の覇気の動きを見抜き、攻撃を先読みすることで危険を回避することができる
    • 熟練した使い手は、視覚の能力を超える速度をとらえることができ、たとえ音速や光速にも対応することが可能
  • 意識すれば、自分の一定範囲にある生物の覇気の動きから存在、視界に入らない人物・数・位置を読み取ることができる
  • 「見聞色の覇気」を利用することにより、相手の記憶を読み取ることができる(ゲーム作品)
  • 熟練していけば、相手の強さ(力量)も推し量ることができる
    • 相手の覇気の強さから生死の判別が可能
    • 相手の覇気の強さから、その者が強者(実力者)かどうかを判別することもできる
    • 相手が強い覇気の持ち主である場合、遠く離れていても探知できる場合がある
  • 相手の覇気の動きを読み取ることで、周囲の状況を把握することもできる
  • 知人の覇気の動きを感じることで、個人の特定が可能
    • 感じ取った人物をイメージすることができる
    • 感じ取った人物の覇気の強さからその人物の生死の判別が可能
  • 相手の覇気の動きから性質を感知することができる
  • 知人の気配や感情の動きから存在を探知し、その者の視界を見ることで、現在の状況を直接映像として「視る」ことができる(映画)
  • 両者がお互いに気配や感情の動きを波長を合わせながら感じ取り、視界を共有することで、意思疎通して情報を共有することができる(映画)
能力(気配のみ)
能力(感情のみ)
欠点派生能力については、感じ取る覇気に条件がある場合、その条件に合致しないと、その派生能力は扱えない
備考
  • 派生能力は、見聞色の強化を繰り返し行うことで、使用できる幅も増加していく
  • 派生能力は、見聞色によって相手の気配や感情を強く感じとればとるほど、より強い効果を扱えるようになる

戦闘に応用すると気配や感情の動きを感じ取り、攻撃を先読みすることによって危険を回避することができ、熟練していけば視覚の能力を超える速度をとらえることで、たとえ音速や光速にも対応することが可能になる程の精度にまで高められる(空白の2年を描いた『ONEPIECE"3D2Y" エースの死を越えて! ルフィ仲間との誓い』にてレイリーが解説している、ビブルカードの公式資料にもある程度情報が掲載されている)。

それ以外にも、発動範囲内にある心力から生物の存在・相手の位置・数、さらに強化されると相手の強さを把握することができる。

覇気で相手の強さを把握することは、実力を見極める上での一つの指標となる。例として挙げると、「異様な覇気」「とんでもない覇気」「強大で禍々しい覇気」などと相手の覇気の強さが異常だと示す描写があった場合は、その者は確実と言っていいほど強者・猛者なので、絶対に侮ってはいけない敵と判断することができる。特に未知の者の実力は、下手に外見で判断すると、実力を見誤ってしまったせいで、痛い目に遭うこともあるので、覇気によって強さを把握することは重要な力の一つと言えるだろう。

『VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~ INDEX SET』によると、気配や感情の動きから、周囲の状況を把握することもできるとのこと。


使用者の実力や資質次第では数十km以上も遥か遠く離れた場所まで及ぶこともあり、中には「軽く島中にいる生物の存在・数・位置・強さを心力から全て感知して理解することができる者」「数km以上も遠く離れた先の人の気配を正確に視認し、的確に相手の位置を把握できる者」などもいる。

ちなみに、四皇クラスの実力者のような強大な覇気の持ち主の場合、あまり覇気を暴発させると、周囲の「見聞色の覇気」を修得している者に探知されやすくなってしまう場合もある。


覇気には個人の特色が出るようで、その人物を知る者の覇気であれば、個人の特定が可能なようである。また、覇気の状態を把握することも可能なようである。

事実、カイドウゾロが使用している「閻魔」から感じる覇気をおでん”の気配や、異様な覇気と述べている。


完全に気配を消したり、カモフラージュしたりすることもできる(但し、それが「見聞色の覇気」によるものかは定かではなく、メカニズムから考慮しても他の2色の覇気で行える技能である可能性があるが、「見聞色の覇気」の枠内で披露していたということもあり、一応この覇気の色に明記しておく)。

現状、この技能を使用している者はシルバーズ・レイリーのみ。

しかし、あくまでも気配を消したり、カモフラージュしたりしているに過ぎないため、ルフィのように感情を読み取る見聞色に長けている者が相手になると相性が悪い

事実、フランペの「音(気配)の無い吹き矢」をルフィが回避している描写が存在する。


相手の感情を読み取ることで、その者の状態を把握することも可能である。具体的には、相手の表情や威圧感などを把握することができるようである。

事実、アニメ版ではルフィはレイリーの表情を把握する描写があり、気配は分かんなかったけど、なんかレイリーが笑った気がしたと述べている描写が存在し、原作では普通の人から見るとただ気絶している状態にしか見えないルフィに対して、カイドウはおれを睨みつけてきやがると述べている描写が存在する。


また、相手の感情の動きを読み取る見聞色に長ける潜在能力の高い実力者であれば、攻撃に宿る意志の動きを感じ取ることで、相手の技術を盗んで会得できることがある。その例がルフィで、彼は意志の動きを感じ取る速度が異常に早く、CP9戦で「」やカタクリ戦で後述の未来予知など、戦いを通して相手が持つ様々な技術を会得している。(『ONEPIECE magazine Vol.10』より)


他にも相手の覇気の動きから血縁者の視界を見ることが可能になる。

両者が「見聞色の覇気」を持っているなら互いの視界を見ることができる。

片方のみの場合は、「見聞色の覇気」を修得している側が修得していない側の視界を見ることができる。

たとえ知人が異次元世界(異次元空間)にいても存在を探知できれば、気配や感情の動きから情報の入手や情報の共有をすることは可能である


しかし、決して万能なわけではない。

相手の行動を先読みしても、圧倒的な速度に反応できるだけの身体能力が必要になる上、長期戦になればなるほど覇気も消耗するため、使用すればする程精度は落ちていく。

また、意志が介在しなければ、見聞色は発動しないため、その場合は肉眼で探知することしかできなくなり、情報の探知も不可能

「見聞色の覇気」の使い手同士が激突した場合も互角というわけではなく、より高精度に鍛えられている方が有利となる。

また、派生能力については、中には条件に満たさないと発動できないような技能が存在している。

気配のみ可能な派生能力感情のみ可能な派生能力
気配
感情

このように、見聞色の中でも感じ取る覇気の種類によっては、扱えない技能も存在する。


なお、この覇気との関係は不明だが、かのゴール・D・ロジャーは「万物の声を聞く」ことができ、大型海王類の心の声を聞くこともできた。

現時点でこの技能に近いものを使えると思わしき人物は、モンキー・D・ルフィモモの助しらほしなどが存在。また、1015話でルフィは気絶しているにもかかわらず声を発しており、鬼ヶ島にいるモモの助に語りかけているが、覇気との関連性やメカニズムについては不明。

他にも、ゲーム作品で登場するパトリック・レッドフィールドは「見聞色の覇気」を利用して「相手の記憶を読み取る」ことによって、過去に起きた出来事を把握することを可能にしている。

本編に登場している人物では、シルバーズ・レイリーがシャボンディ諸島編でこの技能に近いものを使用している。


未来予知(未来視)

概要
  • 見聞色を極限以上に極めていくと、相手の覇気(気配・感情)の動きから、未来予知未来視)をすることができる
  • 基本的な見聞色の派生能力を、未来予知として発動も可能である
時間単位使用者の見聞色の実力次第で変化する
能力
  • 相手の先の言動・状況などを直接映像として「視る」ことができる
  • 周囲で起こる先の状況を直接映像して「視る」こともできる
  • 未来予知により、少し先に襲ってくる不意打ちも察知し危険を回避できる
  • 未来予知により、次にどのような行動を取ればよいか指示を出すことが可能
能力(感情のみ)相手の感情の動きから未来予知をすることで、少し先に襲ってくる気配のない攻撃を察知し危険を回避できる
利点熟練した使い手になれば、無意識に未来予知として発動が可能
欠点
  • 未来予知は見聞色の覇気による高度な派生能力であり、未来予知を操る能力そのものではないため、数時間先・数年先などの長い時間単位での未来を見ることはできない
  • 場面によっては、不意打ちにも弱い面が存在する
  • 使用者の未来予知よりも速い攻撃には対処できない(但し、強者は相手のスピードに徐々に慣れることで対処できる可能性がある)
修得方法
  • 見聞色の修得者が、従来の見聞色よりも相手の覇気(気配・感情)の動きを読むことに極限以上に集中し、それを繰り返し行う

見聞色を極限以上に鍛えていくと未来予知(未来視)の領域に達し、「少し先の未来が見える」とまでに相手の先の言動・状況などを映像として「視る」ことが可能となる。

修得者が発動している見聞色のある一定の範囲内であれば、その先の言動や状況などを無意識に超高度の予測をすることができ、それゆえ未来予知のレベルで映像として「視る」ことができる。

発動する際、「キィーン!!」、「キィィィン!!」と特殊な効果音が発生し、アニメにおいては瞳が一際赤く輝くことで差別化している。

通常の見聞色の「先読み」は、先に起こる不意打ちや意志から読み取れる出来事などを感覚的に理解するに留まるが、超高度の見聞色の「未来予知」は意志から未来に起こる行動を「視覚情報」として認識できるため、より正確な対処が可能となる。


『相手の意志しか介在せず一人に集中出来る場面』においては修得者の最大時間単位で未来を映像として視る事ができ、他者の感情・気配から読み取ることができる先の出来事や全方位から襲って来る視覚外からの不意打ちすら予知できてしまう

未来予知の脅威は計り知れない事が容易に想像できるため、相手は攻略しようとなると困難を極める。

さらに未来視が可能になったことによって、味方側に指示を出して攻撃を対処させることも可能。

また、「武装色の覇気」でも紹介したが、三大将などの覇気を会得している自然系能力者は、「武装色の覇気(白ひげ海賊団など)」による攻撃を無効化している描写もある。

この事から「武装色の覇気」による相殺以外にも、超高度の「見聞色の覇気」による未来予知と六式の紙絵、そして自然系の特性である流動化を併用して、攻撃を的確に予知し、流動化を利用して効率よく変形、後に紙絵により回避しているとも捉えることができる。

この芸当を行うことは“覇気”で未来を見れば可能だとカタクリが言っているため、通常の見聞色の精度しかない場合は、鍛え上げた流動化する能力者であろうとこのような芸当を行う事は不可能と言える。

他にも両者が未来予知を利用して会話をすることができる。この際、内容が分かりにくくなることがある。主な例は、カタクリとルフィが戦闘終盤で行っている会話が挙がる。


ただし、あくまでも『自分が相手の意志を読む』ための概念の一つであるため、修得者自ら見聞色を発動していないと当然ながら予知はできず、発動しても動揺したりして読むことができなければ、精度は著しく落ちてしまうため、相手にその隙をつかれてしまうこともある。

修得者が発動している見聞色の範囲外で起きた周囲の人の出来事は予知できず、先を見て予知したところで対処しようのない場面もあるため、不意打ちにも弱い面は存在する。また、先の出来事とは言っても単純な爆弾の爆発などといった『意志が介在しない』ものからは、あくまでも見聞色の延長上にある技能であるため、予知はできない。

長期戦になればなるほど覇気の消耗によって予知の精度が低下する可能性がある。

未来予知を可能とする「見聞色の覇気」の使い手同士が激突した場合も互角というわけではなく、上記で記述した通り、見聞色の読み合いとなるため、より時間的に先立つ程精度が高められている方が有利となる。

たとえ修得者が未来視を可能にしていたとしても、相手も同等以上、あるいはそれに近い時間単位で未来予知を可能にしていれば、修得者が「視た」未来を変えられてしまうことがある。

修得者の未来予知を上回る程の速度で攻撃された場合も対処不可能。攻撃を打ち破る程の圧倒的な頑丈さでもなければ、この場合も対処できない。

また、相手が覇気(気配・感情)を完全に消したり、カモフラージュしたりすると発動できなくなるため、未来予知も不可能な状態に陥る(但し、上記でも説明しているが、相手が気配だけを消失・カモフラージュしていても、逆に感情を読み取ることができれば未来予知をすることは可能である)。


  • 修得している人物
修得している人物時間単位備考
シャーロット・カタクリ数秒先ギア4スネイクマンによる全方位からの神速攻撃にほぼ対応ができる程の精度を誇る。具体的な時間単位は不明だが、「数秒先」となっているため、最大で6秒程度と考えられる
モンキー・D・ルフィ不明数秒先の未来が見えるカタクリに攻撃を当てる程の精度を誇る。
カイドウ不明ルフィの未来視を凌駕する程の時間単位を誇り、その精度は的の大きい獣型の状態で成長したギア4スネイクマンによる全方位からの神速攻撃を回避できてしまう程。しかし、通常の見聞色や圧倒的な頑丈さで対応できない場面と判断しない限りは未来視を使用しない様子。
シャンクス不明キッドとの戦闘で使用

現時点で判明している使用者はシャーロット・カタクリ、モンキー・D・ルフィ、カイドウ、シャンクスの4人のみ。


  • 未来予知が可能にしている可能性が指摘される人物
可能性のある人物内容
エドワード・ニューゲート(白ひげ)
  • 頂上戦争編にて、「全盛期の頃は、たとえ心を許した仲間から不意をつかれて攻撃されても、それを喰らったりすることはなかった」と語られている。しかし、ただ不意打ちを察して回避するだけなら未来予知を修得していなくても可能なため、この描写だけで未来予知が可能である根拠にするのは少々弱い。
  • とはいえ白ひげは作中でも屈指の強者であり、覇気の練度も非常に高いため、彼の実力や経験から考えれば未来予知を修得している可能性は高いだろう。
三大将
  • 覇気を使用した攻撃を受けても、ダメージを全く受けておらず、それどころかカタクリ同様に流動する体を利用して回避しているような描写が存在(例としてはクザンが挙がる)。だがこちらも上記の白ひげと同じく、ある程度の予測と回避行動だけなら未来予知でなくとも可能なため、この描写だけで未来予知が可能である根拠にするのは少々弱い。
サンジカタクリが見聞色で未来を見た上で放ったジェリービンズを回避している。
ポートガス・D・エース白ひげに「御丁寧に見聞色で動く先に置いてやがる」と言わしめるほどに覇気を鍛え抜いている(出典は『ONEPIECE episode A(ONEPIECE magazine vol.12)』より)

など


番外(見聞色対策)

能力
  • 気配や感情のない動作をする
  • 相手の感情を乱す
  • 読まれても問題ない攻撃をする
欠点
  • 気配や感情の無い動きは、自分から攻撃することはできない
  • 軌道が読めない攻撃であれば命中するが、見切られると意味がない

よほど才能のある実力者であれば、「意志そのものが介在しない動作をする」ことで、覇気を完璧に使いこなせていない状態であろうと、「見聞色の覇気」使い相手に対抗することができる。

空島編でルフィは無の境地にたち、体を無意識に任せて反射神経だけで行動した事によって、エネルの「心綱」を打ち破ろうとした。

また、壁に反射させた攻撃など、攻撃側にも軌道や打点が読めないような攻撃であれば命中する場合もある。

ただし、前者は何も考えていないため、反射的な回避はできても自分から攻撃することができない、後者も狙いが付けられないので効果的な攻撃ができないという欠点を持っている。

現に空島でのルフィとエネルの一戦でも、上記のように最低限の対応はできたが、これらが決定打となることは無かった

そもそもどこにも意思が介在しないという行動をとること自体が至難であるため、完全に無意識に任せた行動はどんな強者であろうと行うことは不可能に近い。


それ以上に効果的な対策は、怒りにせよ驚愕にせよ相手の感情を乱してしまうことである。

この状態に陥ると、カタクリほどの使い手であっても一時的に能力が鈍り、未来視による先読みができなくなってしまう。

また、これは未来視にのみ効く対策というわけでもなく、エネル達も何らかの理由で感情を乱された際、「見聞色の覇気(心鋼)」が弱まり相手の行動を読めなくなっている場面があった。


また、可能であれば相手の反応や行動速度を超える超スピードの攻撃、あるいは超広範囲を制圧する攻撃など、読まれたところで回避できない攻撃を叩き込むのも力技ながら有効である。

もっとも、通常の攻撃が当たらないような「見聞色の覇気」の使い手は身体能力も相応に鍛えぬいていることが多く、そもそもこの解決方法が困難なのも事実ではあるが。


使用する人物(代表者)

未来予知が可能と判明している人物名は太字で掲載。

  • シャーロット・カタクリ・・・現時点で見聞色の中では作中トップクラスの実力を持つ。先読み能力を極めており、その結果『少し先の未来を見る』という離れ業が可能である。
  • モンキー・D・ルフィ・・・意外に思われそうだが、雰囲気で感情を感じ取れたり、戦う相手の感情を知りたいと考える事もあるルフィは意外とこちらの適性も高い。また、カタクリとの戦いを通して練度が上昇し、カタクリ同様に『少し先の未来を見る』という離れ技ができるようになった。
  • カイドウ・・・見聞色も超高精度に鍛え抜かれており、さらに成長したギア4スネイクマンのルフィの攻撃に獣型の状態で対応している。
  • シャンクス・・・ルフィの恩人の大海賊。四皇の一角。覇王色だけでなく、見聞色の発動範囲もエネルやレイリー、イッショウ同様に桁違いに広い。また、先に起こる周囲の状況を「未来視」として把握している。
  • アイサ・・・先天的に見聞色の才能を持つ空島の少女。探知能力の範囲に優れる。
  • エネル・・・空島の神(空島の君主の称号)。探知範囲はスカイピア全域と凄まじく、ゴロゴロの実の能力と併用することで島中の人々の言動を監視し、空島を支配していた。先読み能力も空島時点のルフィと渡り合えるほど優れる。
  • 海軍本部中将以上の皆様(大将への昇進はより高精度に鍛えられていないと不可能と思われる)
  • コビー・・・ルフィとゾロにかつて助けられた海兵で、現在は海軍本部大佐。ルフィとの戦闘後に突如覚醒したが、その時は制御しきれず戦場の苦しみの声に圧倒され苦しんだ。
  • サンジ・・・ルフィの仲間の一人。気配の察知能力に優れており、女性が関わるとその精度は上昇する。また、未来視が使えるシャーロット・カタクリの狙撃を回避したこともある。
  • オトヒメ・・・アイサと同じく先天的に見聞色の才能を持つ。リュウグウ王国の王妃。相手の内心を察することに優れる。
  • パトリック・レッドフィールド・・・ゲーム作品に登場する人物。生まれつき強い見聞色を有しており、直接触れると『相手の記憶を読み取る』という芸当が可能になっている。
  • レベッカ・・・ドレスローザの剣闘士。戦闘力はあまり高くないが、見聞色を駆使した先読みによる回避とカウンター戦法で敵を場外に出し失格にして勝つ異色のスタイルで戦う。
  • イッショウ・・・世界徴兵で海軍本部大将に任命されたうちの一人。見聞色は数十kmにも及び、探知能力もドレスローザの広範囲、或いはその周辺の海域に至るまで優れる。
  • ウソップ・・・ルフィの仲間の一人。戦闘中に突如覚醒し、人間の気配の把握に特化した。その力は数km以上も遠く離れている先の人の気配が正確に見えてしまう程に優れ、偶発的ながら狙撃に役立てている。

その他多数


覇王色の覇気



覇気コレクション覇王色纏い


※「覇王色」で行える技能なのか、それとも「覇王色」とは別で行える技能なのか定かではない技能・覇気の色が関係していない可能性のある技能は先頭に「※」で表記。

定義相手を威圧する覇気 ※1
発生源使用者の特殊な覇気
概要
修得方法
  • 使用者の鍛錬による強化ではなく、本人の成長でのみ強化される
    • 使用者が成長させるために、覇王色の開花に繋がるほどに極限状態にまで繰り返し追い込んでいく
  • 「覇王色」が開花しても、それを完全にコントロールできるようになるまで繰り返し行う
不明点覇王色の覇気も発生源は使用者の体内を流れている覇気ではあるものの、同じ覇気でも特殊性が強いことから、覇気そのものにも違いがあると考えることもできるが、明らかになっていない

※1 原作や公式資料では「相手を(気迫で)威圧する力」と解説されているが、威圧するどころか覇王色を纏う技術等も存在しているので、定義としては少し疑わしい点もある。

※2 相手を強制的に気絶させる力ではない。

※3 覇気による雷(稲妻)は、覇王色を利用したものなのか定かではなく、単に使用者が覇気を膨大に使用したことや余りにも強い覇気を使用したことによって発生しているだけで、色に関しては全く関係していない可能性もあるので、不確実性が高いということに注意(詳細は、『纏う覇気』にて解説)。

※4 原作の描写からは分かりにくいので、従来の覇気の技術の見方に囚われていると、一見すると強者を威圧したようにも見えてしまうのだが、覇王色を稲妻型の覇気を放出して発射して扱っている描写がある。ただ、作中や公式からは「覇王色を稲妻型の覇気として発射する」という情報ははっきりと明言されていない。


相手を威圧する力で、中でも特殊な種類の覇気。

この力は使用者の「気迫」そのもので、数百万人に1人しか素質を持たないが、レイリーによると世界で名を上げる大物はおおよそこの資質を備えているという。

この覇気を持つ者は“王の資質”を持つとされる。


制御は出来ても他の2つの覇気と違って鍛錬による強化は不可能で、当人自身の人間的な成長でしか強化されない

ただし制御できない状態のままでいると、激情などに駆られて暴発するかのようにこの覇気が出てしまい、敵味方関係なく周囲を威圧するため非常に危険であり、どの道鍛錬は不可欠である。

また、新世界を進めば“王の資質”を持つ者はザラにいるとされ、その中で決するのは塞き合う“覇王”達の更なる頂点とされる。


戦闘への応用

  • 覇気(威圧感・殺気)の発散
能力
  • 圧倒的な力量差がある(精神力が弱い)者を威圧感や殺気によって、一瞬で意識を刈り取ることができる
    • 生物を気絶させることができる
    • 生物を威圧感によって従わせることも可能
  • 上達すれば、発動のタイミングや対象者を自らの意思でコントロールすることができるようになり、威圧する相手を限定できるため、群衆の中から数名選び、威圧しないという事も可能
  • 心技体を備えた真の覇者は、気迫を高めるのみで覇気を全方位に発散させることができる
  • 使用者の実力次第では広範囲に覇気を発散させた圧力により周囲を吹き飛ばすなど、物理的な破壊力を生むことがある
  • 気絶しながら覇気を発散させることができる
欠点
  • 自らの力に無自覚な初期の段階は、感情の高ぶりにより、無意識に発動させてしまうことがある
  • 完全に制御できていない状態で使用すると、周囲にいる関係のない人間まで威圧してしまうことがある(場合によっては気絶させてしまう)
  • 使用者に対してある程度の実力以上の者が相手になると、この技能は効果を発揮しなくなる

全身から威圧感や殺気を発散させることによって、力量差のある者を気絶させたり、物理的な破壊力を生み出せたりすることができるが、よほど力量差がないと気絶させることは敵わず、特に動物に関しては現在のルフィですら中々気絶させられない。

ただし、覇王色とは即ち王の資質であり、これを持っている人物は自然と周囲の人間や動物を引き付ける。

このため、たとえ覇王色で気絶させられないような相手でも、明確な敵意が無く中立、あるいは『立場上敵対している』といった関係性であれば味方として引き込める場合がある。

また、勘違いしている人もいるため、記述しておくが、元々強制的に気絶させる技ではない

要するに『戦うまでもないくらい実力差があると威圧感により気絶してしまう』だけであり、『絶対的に○人気絶させられる』と言った能力ではない。

例えばルフィは魚人島において新魚人海賊団を覇王色で威圧してモブ5万人を気絶させたが、要するに新魚人海賊団10万人の中にはルフィが戦うまでもない相手が5万人ほどいたということである。

従って、これがある程度強い海賊10万人であれば一人も気絶しないこともあり得る。

SBSによると上記の通り、上達すれば威圧する相手を限定できるため、群衆の中から数名選び、威圧しないという事もできるとのこと。

使い手の実力に応じて展開できる規模や威力は変化し、心技体を備えた真の覇者は気迫を高めるのみで覇気を全方位に発散させることができる(『ONEPIECE BLUE DEEP』より)。

中には「四皇クラスになると、意図しない暴走状態も含めて桁違いの範囲と威力を誇る覇王色を発動できる者」も存在するが、この基準は変わらない。

逆に言えば、同じ状況であれば意識を刈り取れる相手は実力が増すごとに増加するため、シャンクスやレイリーあたりがあの場にいれば10万人全員を卒倒させることができたかもしれないSBSで語られている。

このように覇王色も同様、その根本は覇気自体であるということに変わりはないので、効果は使用者やそのときの状況によっても左右される。この効果に関して言えば、「気絶させるほどの効果はある=>相手にならないほどの圧倒的に力量に差が開いている」「気絶させることはできないが、意識が飛びかけそうなほどの効果はある=>力量に差は開いているのだが、気絶させるほどではないので、前者よりも力量の差は縮まっている」「相手はビクともしておらず、全く効果がない=>さほど力量に差が開いていない、或いは発揮した者以上の力量を持っている」という強さの状況を3パターンに分けて推定することが可能なのだが、実力者との戦いになると、残念ながら例外なく最後の3つ目のパターンに該当してしまうので、この効果を発揮することはない。


ドレスローザ編で初めて「覇王色の衝突」という現象が描写され、この覇気を込めた攻撃には周囲には稲妻のようなものが発生し、強力な覇気の激突になると周囲が吹き飛んでしまう。

また、厳密にはそれ以前にあったシャンクスと白ひげのぶつかり合いにおいて発生した物も「覇王色の衝突」とみられ、この時は上空の雲が真っ二つに割れていた。

これは後に起きたリンリンとカイドウのぶつかり合いでも発生しており、四皇クラスの実力者の衝突ともなると天候にまで影響を及ぼすことがわかる。また、四皇クラス以上の規格外な強者になると、ちょっとした覇気でも雄たけびによって島が波打つほどの膨大な圧力として発散させることも可能(作中の通り、まさに「覇王色の咆哮」と言える)。

四皇幹部クラスの実力者同士の衝突でも睨み合っただけで周囲を大きく吹き飛ばす事を可能にしたり、遠く離れたところからも見ることができる程の爆発を起こすような覇王色を拡散させたりすることができる(カタクリ戦・バレット戦)。


但し、「武装色の覇気」を纏わせた者同士の攻撃が接触したときと同時に「覇王色の衝突」を起こしていることが多い。

そのため、周囲に稲妻が迸る描写がなされても周囲の力量差のある者が気絶しなかったり、または明言されなければ、先発の覇気(武装色)と分離不可能であるため、一概に「覇王色の衝突」と断定することはできない。(詳細は、『纏う覇気』にて解説)


  • 纏う覇気
能力
  • 体内の覇王色(特殊な覇気)を、武装色のように必要な部分に纏う
  • 覇王色を纏うことで、直接触れずに攻撃することができる
  • 武装色と併用して使用することが可能なので、より強い力として発揮することもできる
  • 武器に覇王色を纏うことができる
  • ※覇王色を纏うことで、覇気による雷をバリバリと纏わせた攻撃が可能になる
欠点覇王色の高等技術なので、「覇気を発散させて相手を威圧する効果」に比べると、使いこなすのは容易ではない
不明点覇王色を纏うことで発揮される効果については、明かされていない

一部の強者だけが覇王色纏えることが判明したが、内容については明かされていないため、詳細不明となっている。ただ、メカニズム的には覇王色も武装色のように内部から破壊することは可能かもしれないが、もう一つ強い効果があっても不思議ではない。

少なくとも、覇王色の持ち主でも相当な実力者でないと覇王色を纏うことは不可能と言える。実際に、ルフィがカイドウ戦で覇王色も纏えることを知り、その力を駆使して扱ったが、扱った当初のころはカイドウからは「操作がお粗末だ」と吐き捨てられていた。つまりこのことから言えるのは、「覇王色を纏う」ことが、如何にコントロールが難しいかということでもあり、覇王色の持ち主の中でも多くの者は、その有り余る力に実力が追いついていないために、扱うとその持て余した力に振り回されるだけで、使いこなせていないことが多いということも窺える。


また、触れないという点では武装色の高度な技術と共通しており、覇王色を使用している際には雷(稲妻)を纏わせた描写が多く存在する。

「武装色の覇気」と併用することも可能な模様で、両者の実力によっては天地を吹き飛ばすなど、天災級の力を発揮することがある。


但し、「稲妻をバリバリと纏わせた攻撃=覇王色を纏う」は、覇気の色は直接的には無関係である可能性もあるため、成立しない。つまり、稲妻をバリバリと纏わせた描写は、単に修得者の覇気の使用量、或いは使用した覇気の強さがあまりにも強大だから発生しているという見方も可能だ。実際に、過去にも覇王色のときにバリバリの描写が描かれているから「覇王色の覇気=バリバリの稲妻」が成立するというのは、一見すると信憑性のありそうな情報なのではないかと錯覚してしまうのだが、実は同じ覇気使いでも「覇王色の覇気」を扱えるとは考えにくい「武装色の覇気」使いまで、稲妻が描かれていることも多いので、「過去にも覇王色のときにバリバリという稲妻の描写がある」というだけでは、それを「覇王色の覇気」と断定できる根拠としては不十分である。この場合に重要なのは、「今までに覇気関連でバリバリの稲妻が描写された回数」「それが覇王色なのかどうかを見極めることができる発言や描写(周囲に威圧されたことで気絶している者がいる等)があるのか」の2つの要素である。極端な例で言うと、「作中で覇気による稲妻が描かれた回数が、覇王色と断定できる描写の回数と一致する」というのであれば、それは当然ながら覇王色と断定することはできるのだが、「他の色まで覇気による稲妻の描写がある」というのであれば、話は違ってくる。

そもそも、強者の覇気使いの戦いは覇王色を扱う者も多く、それは通常の覇気よりも強い特殊な覇気として発揮されるものであり、さらに作中(新世界篇)では強者の覇気使いとの戦い(特にルフィ達と対峙した敵)ではより詳細に描かれる頻度も多いので、長いスパンで見れば「覇気によるバリバリと稲妻が発生する頻度」と「覇王色を使用している頻度」の両方が重なることはいくらでもあるということになる。つまり、ある特定の場面において覇気によるバリバリと稲妻が「覇王色」なのかどうかを正確に判断できる者は、周囲に気絶している者がいる場合等を除き、作中世界にいる「見聞色の覇気」使いと作者のみしかいないということになるので、作中を見たところで判断できるものではない。そのため、バリバリの稲妻は覇気ではあるものの、実際に「覇王色の覇気」が根本的に直接関係している要素ではないのかもしれない。



  • 見聞殺し(見聞色の無効化・見聞色封じ)
能力
  • 気配をコントロールすることで、相手の「見聞色の覇気」を封じることができる(40億巻)
  • 相手の「見聞色の覇気」による未来予知を無効化することができる(40億巻)

※よく「冷静さが乱れると見聞色が発動しない」「感情を乱す」などの方法までも『見聞殺し』と混同して解釈されてしまうことがあるので記述するが、それらはただ外部の者が見聞色の弱点を突いてそうなっただけに過ぎず、覇気のコントロール方法と全く関係ないので、このような解釈に信憑性はない。


相当な実力者になると『見聞殺し』という技能を使用でき、気配をコントロールすることにより、相手の「見聞色の覇気」を使用できなくすることができる

現状、この効果を発揮するほどに高められている人物は四皇シャンクスのみ。


ただ、明かされた情報は上記のみでまだ不明点も多いが、恐らく何らかの方法で周囲の覇気使いに悟られないように覇気自体を完全に消したり、カモフラージュしたりすることによって、相手の「見聞色の覇気」を無効化できるものと推察できる。

このことから、上記以外にも「見聞色の覇気」で行えること全てが封じられると考えられるため、たとえ感情を読み取る見聞色に長けている者であろうが無効化できる可能性が高い。


また、40億巻に記されていることは「覇王色」によるものか、それとも「覇王色」とは別で表記しているのか分離できないため、一概に「覇王色」によるものと断定することは不可能なので注意。

ここでは「覇王色」の下に記述されていたことから、一応「覇王色」の覧に記述しておく。


  • 放出する覇気(仮)

※「(仮)」として表記しているのは、原作や公式ではっきり明言されていないため。

能力
  • 覇王色を稲妻型の覇気として放出し、対象に向けて発射することができる
  • 発射した稲妻型の覇気は、相手を拘束することも可能
欠点あまりにも強い覇気としてそのまま発射してしまうと、覇気がダダ漏れ状態になるので、遠くに離れていてようが、見聞色の覇気使いであれば簡単に感知されやすく、使用者をよく知る人物であればそれが誰なのかすらも把握されてしまう危険がある

強者の一部には覇王色を放出し、それを発射して攻撃に扱う者もいる。


このような扱いが可能な人物は、はっきりと確認できる者だけで四皇シャンクスのみ。

遠方に離れたところにいた緑牛に対して扱った際には、拘束する力として扱っていた。



扱える人物


覇王色を扱える可能性がある人物

  • ベン・ベックマン・・・赤髪海賊団副船長。アニメワンピースのフィルムレッド特別編にて山賊に襲われているルフィを助ける為に山賊を覇王色らしき技で威圧していた。
  • シキ・・・金獅子海賊団提督で元ロックス海賊団船員。ゴール・D・ロジャーと渡り合った程の実力の持ち主で、海軍本部を半壊させる程の実力を持っている事から彼も覇王色を扱えるのでは無いかと言われている。
  • マーシャル・D・ティーチ・・・1063話にてハートの海賊団のポーラータング号に攻撃をした際、「バリバリ」という音と共に黒い稲妻が周囲に現れていたことから、覇王色を纏う領域に到達している可能性が高い。
  • モンキー・D・ドラゴン・・・ルフィの父親である革命総司令官。マリンフォード頂上戦争にてルフィが無意識に覇王色の覇気を発動させた際のガープの発言や、革命軍という並ならぬ組織の頂点に君臨しているという立場的事実から、覇王色の覇気を扱えるのほぼ確定であると思われる。
  • モンキー・D・ガープ・・・1080話にて黒ひげ海賊団に拉致されたコビーを救出するために海賊島ハチノスに襲来した際に、上空数十mから「バリバリ」という音ともに黒い稲妻を纏った「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」を放ってハチノスの街を一撃で破壊していたので覇王色を纏う事までできるのがほぼ確定である。

これらについて『海賊王すら狙える資質にしては多すぎるのではないか』と否定的な見方をする読者も散見される一方、計算上矛盾はないとする意見もある。(詳細は余談に後述)


余談

『覇気』についての情報

『覇気』についての情報も原作だけでは知りえないこともあり、公式ファンブックなどで明かされたりすることも多い。


登場と読者の反応

「覇気」という言葉が明確に登場したのは空島への出発直前の黒ひげの発言(25巻)。この時は小さなコマで何気なく発言される程度であり、ルフィの湛える雰囲気が懸賞金の額と合わない点を評したセリフとも取れたため、「一般的な用語としての覇気」と捉える読者が大多数であった。

こののち、覇気が3色に分かれそれぞれ性質が異なることが明かされたのは頂上戦争後の『2年後』との切り替わり際(61巻)だが、それぞれの覇気らしき描写が登場したのは

  • 「見聞色の覇気」は、「心綱」の形で空島編から。
  • 「覇王色の覇気」はシャンクスエドワード・ニューゲートの対面のとき(45巻)に使用された他、シャンクスが海王類を威圧した描写は現状の覇王色の覇気の設定にも通じる。このため漠然とした形では東の海編、それも第1話から既に登場していたとする意見がある。
  • 「武装色の覇気」が登場し始めたのは概ねシャボンディ諸島編だが、『ゴムであるルフィに単純な打撃が通る』という不自然さをはっきり示したシーンはウォーターセブン編などにも登場する。

等のシーンになる


総評すると、具体的な「○○色の覇気」という名称と作画等における明確な描写が登場したのは頂上戦争後であるが、それまでの旅でも覇気らしき描写は散見され、少なくともシャボンディ諸島編でモトバロを威圧したシーンや、その後のパシフィスタ、戦桃丸、黄猿らとの戦い以降は現在登場している覇気をはっきり意識した戦闘シーンが描かれていることになる。


これらは『唐突な説明シーンが入る』という事情もあって長期連載故の後付け扱いされることも多く、特に自然系能力者への明確な対抗手段となる「武装色の覇気」については、登場が遅かったことや登場前後で戦闘時の描写が大きく変化していることもあってその傾向にある。

一方で、これまでの描写から上記のような『設定レベルでは覇気が存在していた』証拠となりえるシーンを探そうとする動きも大きく、これらの都合から覇気の一部、あるいは全体の設定を問わず「後付けである派」と「後付けでない派」が存在する。

なお、双方の主張と描写を見比べると、概ねシャボンディ諸島までにも設定が存在していた形跡はあるが、偶然の一致あるいは使えそうな描写を回収しただけだとしても矛盾はないというのが実情である。

すなわち、「後付けでない」も「後付けである」も両者とも完全な肯定はしがたいが同じく否定もしきれないというべき状況であり、極論すれば作者か歴代の編集者が明かさない限りどちらの主張が正しいのか闇の中である。

それ故に、互いに「後付けだと頑なに認めないお前は信者」「どうしても後付けにしたがるお前はアンチ」とレッテルを貼りあい、関連する記述も荒れやすい傾向にある。

また、「覇気の設定自体はあったかもしれないが色分けまでは考えていなかっただろう」「別にどちらでもよい」などの中庸的な意見も当然ある他、そもそも「絶対的な脅威である自然系に相性を利用して立ち向かう展開が面白かった。覇気という安易な手段を用意してほしくなかった」という覇気そのものに対する否定的な意見も入り混じっている。


覇王色の覇気を扱える人数

覇王色の覇気の人数は本編に登場しているキャラの中で17人、映画・アニメオリジナル・小説版を含めれば19人判明しているが、数百万人に1人しか素質を持たないために人数的に多いと思う人もいるかもしれない。

『ONEPIECE』に登場するキャラクターは長期連載ということもあって非常に多く、当然増加する傾向にある。しかも、最終盤を迎えた現在は強者として描かれるキャラクターが増えるため、覇王色を扱える人数もそれに応じて増加するのはある意味仕方のない現象と言えるかもしれない。

これに関しては現実世界に置き換えた場合世界人口は2017年時点で75億人以上も存在するため、判明している人物は圧倒的に少ないと主張する向きがあるが、これは現代における人口爆発を起こした結果の極端な数字であり、『世はまさに大海賊時代』と銘打っている『ONEPIECE』の世界にそのまま当てはめられる数字ではない。当然ながらこれを持ち出す点について苦言を呈する意見も多い。


なお『数百万人』を『概ね500万人程度に一人の割合』と言い換えた場合、20人弱『覇王色の覇気』の資質を持つ人間が現れるには単純計算で1億人程度の人口があればよいことになる。一方で推計値であるが現実世界における紀元前400年頃の総人口が1億5千万人程度と考えられている。更に現実世界の大航海時代および海賊たちが活躍していた時代である15~18世紀ごろの人口は概ね5億人前後である。

現実と異なり点在している島に居住していることによる人口への影響は当然考えられるものの、ある程度機械化された文明レベルの島がそれなりに存在していることによる影響も考え合わせた場合、世界人口が1億人を割るということは考えにくい。少なくとも今後覇王色の覇気を持つ人物が多少増えたとしても然程不自然な人数でないと言えるだろう。


海楼石と覇気の関係性

どうやら海楼石には覇気も無力化されてしまう効果があることを示唆する描写が存在するが、詳細は不明となっている。

実際に、


  1. 映画『ONEPIECE FILM GOLD』では覇気を使用しても破壊できないような発言をしている描写が存在していること
  2. 本編ではワノ国編で海楼石の手錠を填められているルフィが「くそ...覇気だけでも使えたら...」と覇気を使用できないような発言をしている描写が存在すること

の2つの描写が存在する。


ただし、そもそも海楼石自体が破壊どころか特殊な技術無しでは細かい加工すら困難な非常に頑丈な物質として描写されており、単純に無力化するしない以前の問題として覇気を纏った攻撃でも人力では破壊が困難なだけという可能性は大いにある。

また、上記武装色の覇気の項にも記述はあるが、海楼石は程度の代償はあれど能力者の身体能力を奪い脱力させる性質があるため、ワの国時点のルフィであっても覇気の使用ができるほどの身体能力を維持できないという可能性も否定できない。

そのため、これらの描写により海楼石は覇気に対して何らかの耐性など、直接的な影響力を持つというのはあくまで考察レベルの情報でしかない点には気を付けるべきであろう。


謎の技(?)

マリンフォード頂上戦争では三大将が連携して白ひげの攻撃を防ぐため覇気を使って攻撃を逸すシーンがあったが、これがどういったものなのかは不明。弾く覇気なのだろうか?

他にもセンゴクが衝撃波と呼ばれる技を使用しているが覇気によるものなのかは不明。


関連項目

ONEPIECE 覇気

見聞色 武装色 覇王色


 チャクラ  波動 意志 精神

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