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女神の編集履歴

2020-09-24 21:45:31 バージョン

女神

めがみ

女神とは、女性の神のこと。またそこから転じて女神に相当するぐらい麗しい女性に対する敬称。

女神について

女神信仰の興りは正確な数値は定かではないが、少なくとも2万年前には世界各地で平行進化的に各々の地母神崇拝を発展させてきた。文字を発明する以前の時代から、灌漑農業を発見する以前の時代から、人類は誰に言われたわけでもなく人として当然の感情として、手乗りサイズの小さな女体像を作り、そのノウハウを後世に伝えた。人類最古の信仰である。

詳しくは地母神のページを参照。

その匠の遺伝子は、現代でもフィギュアの原型師に受け継がれている。


中東で最も広く信仰されたイシュタルは、ユーラシア大陸各地の地母神信仰に多大な影響を与えた。下記リストの神々の信仰形態や神話上のエピソードを少しでも手に取れば、いかにイシュタル信仰から多くのものを学んだかが窺えるだろう。


ヒンドゥー教ではデーヴィーたちへの信仰が盛んである。男神たちと同様に様々な相や化身を持ち、それぞれ配偶神の相や化身と神話において深く結びついている。


また、仏教ではもともとインド土着のバラモン教ないしヒンドゥー教の神々のほとんどを天部と呼びさほど特別視しないが、弁財天吉祥天などの女神が仏法の守護神として取り込まれている。

阿羅漢は女性でもなれるが如来男性しかなれないとされるため、女の如来は存在しない。もっとも、そんなことは一般的に認知されるはずがなく、絶世の美女を「生き如来」と表現する歴史は古い。

菩薩には女性もおり、ターラー多羅菩薩)は女性の尊格である。

観世音菩薩は男性の尊格であるが、法華経に記された三十三身(化身)には女性も含まれており、東アジア及び日本では女性的な容姿で描かれることも多い。


ローマではギリシャ人が信仰した神々を引き継いで信仰したが、実はポエニ戦争前後からエジプト由来のイシス信仰も伝来しており、彼女を祀ったイセウム神殿は現在もオベリスクを遺している。


欧米において近代に興ったペイガニズム(新異教主義、異教復興主義)やニューエイジにおいても女神は重要な存在である。

ペイガニズムではヨーロッパ各地の神話から、ニューエイジでは世界中の神話から引用される。

ニューエイジにおいては前述の観音菩薩は当然のごとく女神として扱われる。


ちなみに、男性のことは男神(だんしん、おがみ)と呼ばれる。


女神の一覧

ギリシャ/ローマ

ギリシャ神話とローマ神話の神は対応関係にあるものがあるため、対応する女神はセットで記述する。

名前(ギリシャ)名前(ローマ)説明
ガイアテルス地母神カオスのみから生まれ、自分もエロスエレボスウラノスポントスを自分のみで生んだ。後にウラノスを夫としてその間にも多くの子を生んだ。
ニュクス夜の女神。カオスの娘。
ヘメラ昼の女神。
レア地母神
テミス掟の女神。
テテュス水神達の母。
ムネモシュネ文芸の神々の母。
ディオネウラノスガイアの娘。
テイアヘリオスセレネの母。
ポイベーレートーの母。
レートーゼウスとの間にアポロンアルテミスを生んだ。
エオス暁の女神。
セレネルナ月の女神。
デメテルケレス豊穣の女神。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
ヘラユーノー結婚、女性らしさの女神。ゼウス/ユピテルの妻。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
ヘスティアウェスタかまど、家内の女神。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
アフロディーテヴィーナス愛と美の女神。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
アテナミネルバ戦いと知恵の女神。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
アルテミスディアナ月と狩猟の女神。オリュンポス十二神/ディー・コンセンテスの一柱。
ペルセポネ花と春の女神。冥府の支配者ハデスの妻にされたため冥府の女王でもある。ゼウスとデメテルの娘。
ヘカテー冥府に住む神。
クロートーノーナ運命を司る女神モイライ/パルカエの一柱。人間に与える運命の糸(寿命)を紡ぐ。
ラケシスデキマモイライ/パルカエの一柱。運命の糸の長さをはかる。
アトロポスモルタモイライ/パルカエの一柱。運命の糸を切る。
プシュケ名前は「魂」を意味する。元は人間だったが愛の神エロスと相愛になり、二人が結ばれるのをアフロディーテ(エロスの母)に認めさせるためにゼウスが神にした。
エリス不和の女神。
テティス海の女神の一柱。英雄アキレウスの母。
テュケーフォルトゥナ運命の女神。
アストライアー正義の女神。ギリシャ神話のディケー、ローマ神話のユースティティアと同一視される。
ユースティティア正義の女神。ギリシャ神話のテミス、ディケー、アストライアーと同一視される。“Justice”の語源。
ニーケーウィクトーリア勝利の女神

北欧神話

名前説明
フリッグオーディンの妃、母性と出産の女神。
フレイヤ愛の女神、豊穣の女神。
ヘル冥府の女神、体の半分が腐敗しているといわれる。
イドゥン青春の林檎の管理者、神々に若さをもたらす女神。
ウルド運命の女神ノルンの一柱。過去を司る。ヴェルザンディ、スクルドの姉。
ヴェルザンディノルンの一柱。現在を司る。ウルドの妹、スクルドの姉。
スクルドノルンの一柱。未来を司る。ウルド、ヴェルザンディの妹。
シフトールの妻、美麗な金髪で知られる。
ナンナバルドルの妻、夫の葬儀にて後を追う。
シギュンロキの妻、ラグナロクまでロキを守っている。
マーニ月の神。
ソール>ソール(北欧神話)太陽神。

神道

漢字表記も読みも色々なので独断と偏見で記載

名前説明
イザナミ、黄泉津大神国生みの母、黄泉の支配者、神代七代の七代目。
天照大神アマテラス太陽の女神、三貴子の一柱。明治時代に最高神と位置付けられる。
瀬織津比売セオリツヒメ祓戸四神の一柱、天照大神の荒御魂。鈴鹿権現鈴鹿御前
神産巣日カミムスビ造化の三神の一柱。
栲幡千千姫命タクハチヂヒメオモイカネの妹。
埴安神ハニヤス土の神。
櫛名田姫クシナダヒメスサノオの最初の妻。
菊理姫ククリヒメキクリヒメシャーマンの女神。
天宇受売アメノウズメ神々の前で全裸に近い姿で踊った女神。
木花咲耶姫コノハナサクヤヒメ繁栄と美の女神。
石長姫イワナガヒメ長寿の女神。
豊玉姫トヨタマヒメ海神の一人。
玉依姫タマヨリビメ豊玉姫の妹。神武天皇の母。
田心姫(タゴリヒメ)航海、交通の安全を守る宗像三女神の一柱。
湍津姫(タギツヒメ)宗像三女神の一柱。
市杵嶋姫(イチキシマヒメ)宗像三女神の一柱。

仏教

名前説明
弁才天(ベンザイテン)、弁天(ベンテン)ヒンドゥー教のサラスヴァティーが仏教に取り入れられたもの。日本では七福神の一柱で、弁財天とも書かれる。
鬼子母神(キシモジン、キシボジン)夜叉、元は食人鬼であったが仏道に帰依し子供を守る女神となった。
吉祥天(キッショウテン)ヒンドゥー教のラクシュミーが仏教に取り入れられたもの。

道教

名前説明
織姫(オリヒメ)中国神話・民話に登場する神。
嫦娥(ジョウガ)月の女神。
女媧(ジョカ)人類創造した女神。

ヒンドゥー教系

名前説明
パールヴァティーシヴァの妻、二神一体でアルダーナリシュヴァラとなる。
ドゥルガー戦いの女神。パールヴァティーと同一視されるようになった。
カーリー戦い、あるいは殺戮の女神。ドゥルガーの額から出現した。パールヴァティーと同一視されるようになった。
サラスヴァティー学問、芸術、水(河川)、豊穣などを司る女神。ブラフマーが生みだし自らの妻とした。
ヤミー原初の人間ヤマの妹であり配偶神。
ラクシュミー幸運の女神。ヴィシュヌの妻。

エジプト神話

名前説明
イシスエジプトだけでなくローマでも崇められた偉大なる母神。
セクメトライオンの頭の、戦争と殺戮の女神。
ハトホル幅広い役割を持つ、太陽神ラーの娘。
バステト享楽の猫神。

アイヌ

名前説明
アペフチ炎の女神。
ワッカウシカムイ水の神。

シュメール神話

名前説明
アヌ天の神。
エレシュキガル冥界の女神。
イナンナ戦いの女神。女性の繁殖力、愛の神。
ナム原初の海(Engur)の神。
ニンフルサグ地上の女神。
ニンガルナンナ(Nanna)の妻。
ニンリル大気の女神であり、エンリルの妻。ニップルの都市神の中の一柱。

その他

名前神話・出自説明
自由の女神アメリカ合衆国銅像。
ハウメアハワイ豊穣の女神。
ネイシツアビネミクロネシア植物を司る女神。
ネヘレニアケルト民族ケルト人に崇拝されていた守護神。
ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンスー族スー族の伝承に伝わる女神。
トゥランエトルリアエトルリアの伝承に伝わる女神。

創作物に登場する女神


女神ではないが、作中で女神と言われたキャラクター


関連タグ

 神様 神話

仙女 聖母 聖女 女王様 お姫様

魔女 女丈夫 女傑 烈女

天使 妖精

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