概要
スマートフォン用アプリゲームシャドウバースから生まれた派生作品。漫画担当は邪武丸。
全31話。コミックスは4巻まで出ている。
余談だが、本作の主要人物である羽宮亜梨沙、桜沢小宵里、一条沙織の3人は2020年に放送されたアニメの最終話にもチョイ見せ程度で登場しているので、気になる方は是非とも捜してみよう。
あらすじ
中学生の誕生日に、母からスマートフォンを貰った「羽宮亜梨沙」。しかしその直後、親友「桜沢小宵里」によってデジタルカードゲーム「Shadowverse」をインストールされてしまう。
やがてその面白さに気付いた亜梨沙は小宵里と共に、中学で「シャドウバース部(SV部)」を設立しようとするが、「部員が足りない」うえに「一度は活動停止した部活を再開するのは難しい」という理由で却下されてしまう。そこで二人は地元で開催される大会で実績を上げようとするが…。
登場人物
春燈部中学
- 羽宮亜梨沙(はねみや ありさ)
主人公。シャドバ初心者だが筋が良く、周囲からは「楽しそうにプレイする」とよく評されている。
使用デッキはスタンダードなエルフデッキ。
- 桜沢小宵里(さくらざわ こより)
亜梨沙の親友で、眼鏡っ子。彼女をシャドウバースの道に引き込んだ張本人。
使用デッキは土ウィッチ。
尚、回想シーンから見るからに後述の若菜とは何やら関係があるようだが…?
- 一条沙織(いちじょう さおり)
亜梨沙たちよりひとつ学年上の先輩。「謎のJCデュエリストUNKNOWN」を名乗って各地の大会を荒らして回っている。どうやら黒城学園のメンバーと因縁があるようだが…?
- 松田奈南(まちだ ななみ)
亜梨沙と小宵里の担任。
- 百舌谷(もずや)
亜梨沙と小宵里の為にsv部の顧問となった教師。小宵里からの愛称は「モジャ先生」。
- 古崎若菜(こざき わかな)
沙織の先輩で、かつて彼女を活動停止前のsv部へと引き抜いた少女。沙織とは意気投合していたものの、転校してしまう。
小宵里と同様、百舌谷を「モジャ先生」と呼んでなじられていた。
高円寺ジェイケーズ
- 浜名美由紀(はまな みゆき)
ドラゴンクラスの使い手。小宵里をギリギリまで追い詰めるも、敗北。
- 佐川(さがわ)"ユリアスの嫁"明菜(あきな)
ヴァンパイアクラスの使い手…なのだが、「ユリアスの周りに他の女がいるなんて耐えられない」という理由でデッキから女性キャラを全部外したネタデッキでうっかり参戦し、亜梨沙にあっさり敗北。
ちなみに上記の名前はあくまで登録名。
友江中学
- 都住美里(つすみ みさと)
友江中SV部部長。ロイヤルクラスの使い手で、和風カードを好む。
亜梨沙曰く「素敵な先輩さん」。
- 相月(あいづき)かをり
ネクロマンサークラスの使い手。やや高圧的な性格で、美里によく注意される。
- 埜原恵理(ののはら えり)
眼鏡を掛けた友江中SV部員。上記の2人が試合で亜梨沙と小宵里に敗れたため、唯一シャドバの腕を見せる事はなかった。
黒城学園
- 玄賀敬子(くろが けいこ)
沙織の先輩。元・春燈部中学のSV部の部員だったが、黒城学園から実力を見出された事で特待生としてSV部を去り、沙織が心を閉ざす一因を作ってしまった。
- 八坂通(やさか とおる)
同じく沙織の先輩。かつ元・春燈部中学のSV部員。黒城学園との試合を経験した事で、シャドバで強くなりたいと思うあまり春燈部中学を離れ、沙織とすれ違いを生んでしまうが…。
- 新宮初美(にいみや はつみ)
黒城学園SV部の部員。
亜梨沙と小宵里が出場した大会にエキシピジョンとして出場するも、「事前に試合を見てしまったら不公平」という理由で試合鑑賞をせずに去ったため、観客たちから憤り(?)を買われた。
評価
ゲーム販促漫画というコンセプトとしてはごく普通の作品なのだが、とにかく内容的に突っ込みどころが多く、ほとんどの読者からはネタ漫画扱いされている。そもそもまともな宣伝がほとんどされていないため、シャドバプレイヤーですらこの作品を知らない人は多いだろう。
そして何より、ストーリーの展開が異様に遅い。唯でさえ2週間に1回しか更新されないのに、1話16~17ページ、酷い時には一桁という短さなので、全くもって話が進まない(しかも沙織の過去編で2話も消費してしまっている)。
このため、僅か31話で打ち切りとなってしまった本作ではあるが、一方で原作の複雑なキャラクターデザインを上手く特徴を残しながら漫画の絵に落とし込んでいるなど、作画としてのレベルは高く、「ストーリー自体は駄作だが、キャラクターを始めとしたイラストは好き」という人もいるのではないだろうか。
関連タグ
シャドウバース(アニメ)…2020年に放送されたシャドバのアニメで、亜梨沙、小宵里、沙織の3人がゲスト出演している(ただし、活躍は愚か、台詞も無し)。