人物
春燈部中学の一年生。
誕生日に母親からスマートフォンをプレゼントされた(因みにこれは母親のお古だった)際、親友の桜沢小宵里から勝手にアプリゲームシャドウバースをインストールされた事がきっかけでシャドバを始めるようになる。
初心者という事もあり、当初は未熟な一面も見られたが、突如乱入バトルしてきた一条沙織から「技量も覚悟も足りない」と辛辣な言葉を投げつけられても気落ちせず、「腕前も覚悟も足りないのなら増やすだけ」という小宵里の言葉を胸に、改めてシャドバの腕を磨く事を決意。一度は活動停止となったSV部を再開する為の実績を得る為、小宵里と共に地元の大会へ出場する。
幼い頃は、父親とその友人と共に手製のカードゲームで遊んでいた事があり、そのせいか、シャドバプレイヤーとしての筋はよく、シャドバの腕はメキメキと上昇。その成長ぶりは沙織も密かに一目置いていたほど。
そして何より、純粋にシャドバを楽しむ心の持ち主であり、周囲からもそれを評されていた。
引っ込み思案な小宵里とは対照的に明朗快活な性格だが、年上の相手にはしっかりと敬語を使うなど、礼儀はしっかりとわきまえている(逆に小宵里に至っては、顧問でもある教師の百舌谷を「モジャ先生」と勝手にあだ名をつけるなどして、しょっちゅうなじられている)。
大会出場時の私服姿は、パーカー&猫マークがプリントされたTシャツにデニムのショートパンツ。黒のニ―ハイソックスにピンク色のスニーカーを履いている。
尚、髪留めも猫マークであることから、猫好きなのだろうか…?
使用デッキはスタンダードなエルフデッキ。フェアリーを量産しつつ、エンシェントエルフや森の意思、白銀の矢で攻める戦法を好む。
そして使用リーダーはもちろん…
劇中の活躍
SV部再開の為の実績として、「コンベンション杯女子大会」に小宵里と共に出場(なお、本来なら3人一組のチームで出場しなければならないのだが、この時、沙織が「名前を貸す」という名目でチーム名に名前を登録してくれたおかげで出場ができた)。
「高円寺ジェイケーズ」の佐川"ユリアスの嫁"明菜と対決、勝利した(因みにこの時の対戦相手のデッキは「『(使用リーダーの)ユリアスの周りに他の女がいるなんて耐えられない』という理由でデッキから女性キャラを全部外したネタデッキ」だったため、観客からは「単に運が良かっただけでは?」と評されたが、大会出場者かつ友江中学SV部部長の都住美里からは「それだけじゃ片付けられない何かを感じる」と既に亜梨沙の天性に気付いていた模様)。
続いて準決勝において、前述の友江中学SV部の都住美里との試合。
圧倒的な実力差に苦戦しつつも、切り札である白銀の矢で9ダメージを与えて逆転勝利。しかし、あまりの激戦により体力に限界が来てしまったのか、小宵里の意思によりリタイアする事となった。
とはいえ、全国大会出場校のチームに勝利したという実績は大きく、この試合を見届けた沙織の心にも大きく影響を与える事になる(それでも「自分は一人でいい」という信念は変わらなかったが)。
その後、学校内にて小宵里と共に改めて沙織をSV部に勧誘しようとするが、「もし負けたら(黒城学園に復讐する為の駒として)私に従ってもらう」という条件付きで彼女とシャドバで勝負する事になる。
沙織の本気のデッキを相手に追い詰められる亜梨沙。だが同時に、彼女の中に宿る何かを感じていた。
「こんなに強いのになんで…なんでこんなに悲しそうなの…?」
かつての沙織もまた、亜梨沙と同じく、シャドバを心から楽しむ心の持ち主だった。だが先輩達が黒城学園に行くために自分の居場所だったSV部を捨ててしまった(部活が活動停止になったのもこのためである)。それ以来、沙織は心を閉ざした。そして誓ったのである。自分から居場所を奪った黒城学園に復讐してやると。その為に亜梨沙と小宵里を自分の駒にしようと考えた沙織。しかし…。
「やっぱり先輩は強いです」
「毎回この人はどんな戦い方をするんだろうとか、こんなすごい人にどうやったら勝てるんだろう、そんな事を考えてドキドキワクワクが止まらなくなる」
「私にとってSVは、楽しいものです…!」
「先輩も、そう思いませんか?」
どんなに追い詰められても、亜梨沙は失わなかった。純粋にシャドバを楽しむ心を。
そしてついに沙織の心が揺れ始める。
「自分は黒城学園に復讐して本当は何をしたかったのだろう?」と…。
「どうですか沙織先輩! SVは復讐の道具なんかじゃなくて楽しむためのものじゃないんですか?」
ついに万策が尽き、亜梨沙によってシャドバを心から楽しむ気持ちを取り戻した沙織はリタイアを宣言。こうして沙織は改めて亜梨沙たちの仲間としてSV部に入ったのだった。
月日が経ち、亜梨沙は小宵里・沙織と共に念願の全国大会に出場。だが相手は強豪である黒城学園。一筋縄ではいかないのは事実だった。それでも…。
「行こう! ヨリちゃん! 沙織先輩! 力一杯、シャドウバースを楽しみましょう!」
亜梨沙は最後までシャドバを心から楽しむ気持ちを胸に試合会場へと足を踏み出していくのだった。
余談
実は亜梨沙は2020年に放送されたアニメ版の最終話において、小宵里や沙織と共に竜ヶ崎ヒイロと夜那月ルシアの試合を観に来た観客としてゲスト出演している。マイナーなファンならニヤリときた人もいるだろう。
関連タグ
竜ヶ崎ヒイロ、天竜ライト:いずれもアニメ版の主人公(本作の方が登場が先なので、亜梨沙はある意味この2人の先輩とも言える)。どちらも「純粋にシャドバを楽しむ心の持ち主」で、そんな彼らの思いによって救われた人物も少なくない。
天宮ミモリ:エルフクラスの使い手繋がり。因みに彼女は下記のアリサと劇中でシャドバした事がある。
アリサ(シャドウバース):シャドバでお馴染みのキャラクター。名前が似ているため、ネタにされる事もしばしば。