概要
『いちさん』とはアニメ令和版『悪魔くん』に登場する、埋れ木一郎×メフィスト3世の非公式BLカップリングの略称である。『一三』『🥞🎩』と表記されることも多い。
2人の関係(ネタバレあり)
「それは人間の君が拒否してるからだ。素直になればいいだけだ」
「そういうことじゃないだろー!!」
埋れ木一郎とメフィスト3世は本作の主人公コンビであり、基本的には拠点の『千年王国研究所』に持ち込まれる悪魔関連の事件を共に解決し、何とか家賃のやりくりをして生活している(一郎と違い3世が住んでいるのは実家の埋れ木家だが、千年王国研究所の経理も3世がやっているらしい)。
2人の最初の出会いはお互いの父親により「友達になって役割を引き継いでほしい」と引き合わされたものだったが、一郎の不躾な態度にカチンときた3世が売り言葉に買い言葉でお互いの出自のコンプレックスを突き合うという最悪なものとなった。結局(半ばむりやり)親達に促されてコンビを組む事になり、現在に至る。
1万年に1人の天才だがコミュニケーション能力と生活力が壊滅的な一郎と、感情的かつお人好しで常識のある半悪魔のメフィスト3世はほぼ毎回口喧嘩をしている凸凹コンビであるが、基本的にはずっと一緒に行動しそれぞれの危機には必死になって助けようとするなど、何だかんだお互いを大切に思う良き相棒となっている。
一郎は悪魔関連以外でも雨漏りやトイレのつまりなど何か困った事があると毎回魔法陣で3世を呼び出して何とかしてもらっている様子(その度に3世は苦情を言っているが屁理屈で流されている)。料理や掃除、洗濯などもメフィスト3世にやってもらっている描写がある。
また一郎はホットケーキが好物で色んな場所で注文してはランキングを付けているが、「メフィストの作るホットケーキは2番目にうまい」らしい。
「『悪魔くん』の使命は誰もが幸せに暮らす楽園『千年王国』を実現させる事」だが、2代目悪魔くんである一郎はそもそも自分にとって何が幸せか分からない・自分の命をぞんざいに扱う・人の気持ちも自分の気持ちもよく分からないなど人間的には不安定な所が多い。
人間にも悪魔にも捨てられた事やソロモンの笛を吹けない事のコンプレックスもあるのか、育ての親である真吾に対してもかなり無愛想で殆どまともに会話をしようとしなかった。
そんな一郎に対して、メフィスト3世は真正面からぶつかりあって(時に殴って)彼の心に訴えかけたり、父親達の気持ちも汲んでちゃんと友達になろうと行動したり、伯父の真吾とコミュニケーションを取る様に促したりと、図らずも一郎の心の成長や周りとの繋がりのアシストにもなっており、その影響は回を重ねるごとに一郎の言動に表れている。
最終回
「約束だからな。僕が…君を…」
「なんだ?この感情は…」
「わからない。この答えは本当に正しいのか?メフィスト…」
最終回、一郎は3世との約束を守って彼をピストルで撃ち抜くが、その時に初めて涙を流した。