概要
ねこふろしき氏によるRPGツクール2000製の探索型ホラーアドベンチャーゲーム。2008年5月3日に公開されたゲーム。
ヒントが少ない、即死イベントが多いという事から多くのプレイヤー達を悩ませた。尚、このゲームでは視覚的より演出面でプレイヤーを怖がらせるように作られている。コンテストパーク銅賞を受賞している。その5年後の2013年8月2日にはバージョンアップし顔のグラフィックが変更。さらにタイトルも「いちろ少年忌譚」と変更された。その一年後の2014年6月20日には小説版が発売された。物語はゲーム版と同じ内容。小説版オリジナルキャラと物語が追加されたため少しゲーム版とは異なった内容となっている。
物語
主人公、「佐々木いちろ」は放課後の学校で、いつものように一人コックリさんをしていた。
しかし呼び出したのはいいが、特に聞く事も思い浮かばない。
そこで、彼は学園の七不思議について聞くことにした。
すると、『やめろ』と返ってくる。なおも質問を続けると、今度は十円玉が暴走しだして、『呪われて死ね』との回答が。
驚く「いちろ」、その直後に幼なじみの「とおこ」に声をかけられた彼は思わず指を離してしまう。コックリさんを終わらせる前に十円玉から手を離してしまった彼は呪いをかけられ、学校から出られなくなった。
無事に学校を脱出するには、七不思議を解決するしかないようだ…。
舞台
八十上学園(やそがみがくえん)という高校。以下の七不思議が伝わっている。
- 『階段落ちた女の子 身体がネジれて死んじゃった』
- 『首つり三年男の子 首が伸びてもまだ死ねない』
- 『鏡よ鏡よ鏡さん 私をどこかへ連れてって』
- 『校長先生犬嫌い バットで殴ってベッコベコ』
- 『ぐずぐず崩れる人骨標本 骨はどこで拾えるの?』
- 『家庭科室の熱子さん バーナーで焼かれて美味しそう』
- 『最後は屋上憑き子さん 取り憑き落とされ次は誰?』
登場人物(小説版ネタバレ注意)
- 佐々木いちろ
本作の主人公。
八十上学園二年一組の生徒で、コックリさんが趣味。
帽子をかぶっている時と、かぶっていない時がある。
こっくりさんに失敗して呪いをかけられてしまい、それを解くべく七不思議に挑むことになる。
- 鈴木とおこ
常にカメラを持ち歩いている。
活発なポニーテールの少女。
いちろがこっくりさんに失敗した原因を作ってしまい、彼女も一緒に閉じ込められてしまう。
- 遠藤清丸
三年二組の生徒で、オカルト研究会の部長。いちろを度々研究会に誘っている。
青い長髪を後ろでまとめている。
七不思議に詳しく、七不思議について様々な情報を教えてくれる。
関係なかったにもかかわらず、なぜか巻き込まれてしまう。
学校に閉じ込められるという異常な状況でも動じず、事態をいち早く理解している。
- 本田佑樹
小説版に出てくるオリジナルキャラ。髪が少々長いのが特徴。居残りしていた所に呪いで閉じ込められた不良生徒。恋人の奥川光と付き合っている。
- 奥川光
小説版に出てくるオリジナルキャラ。本田佑樹と同じく閉じ込められた不良の女子生徒。本田佑樹とは恋人同士。
- 柿沼トシカズ
小説版に出てくるオリジナルキャラ。とおこの母方で従姉弟。美術部で画力はトップ。七不思議の謎解きに協力する。
- 宮杉千恵
小説版に出てくるオリジナルキャラ。女性の養護教諭。七不思議の家庭科室の熱子さんと関係があるらしい…