概要
祥伝社のFEELYOUNGで2020年7月号から連載されている漫画作品。
作者はねむようこ。
2024年7月時点で単行本既刊7巻。
2023年夏ドラマとして、日本テレビ系の水曜ドラマ枠で実写ドラマが放送される。主演は赤楚衛二。水曜ドラマ枠で男優が単独で主演を務めるのは大野智主演の『世界一難しい恋』以来となる。主題歌は、NiziUの『LOOK AT ME』。
あらすじ
35歳実家暮らしの会社員向井は、10年間彼女がいない。
当時の彼女美和子に「守ってあげたい」と言ったところ、「守るって何?」と詰められフラれたのだ。
それ以来恋愛や結婚から遠のいている向井は、同居している妹夫婦麻美・元気から影響を受けたり、職場やバーで気になる女性と出会ったりしつつも、美和子のことをずっと引きずり続けてしまう。
登場人物
- 向井悟(演:赤楚衛二)
主人公。実家暮らしの会社員。彼女いない歴10年。
坂井戸から「他人の気持ちを理解しようとしてない」と評されるほど恋愛に関してはほぼズブの素人。10年前に付き合っていた唯一の彼女・美和子を未だに引きずっていたが、同窓会で10年振りに再会。彼女と再び親交を深める中で失われた10年間という時の長さに打ちのめされていたが、その間を埋めるのではなく彼女と共に新たな思い出を作っていく決意を固めた…が、当の美和子からは未だに「元カレ」としてしか見られていなかったことを本人から聞かされ、狼狽してしまう。しかし、10年前の別れの原因と彼女の結婚観、今の想いを美和子から聞くことができ、自身も美和子にあの頃の想いと今の想いを伝えることができたため、誤解と蟠りを解くことができた。
しかし、彼女の結婚観を理解し応えることができないことに気づいたため、美和子との恋愛にケリをつけるために別れを告げた。
その後、坂井戸に好意を持っていることを自覚し告白の機会をうかがっていたものの、友達としての関係が壊れないか心配になり葛藤していた。しかし、意を決して自身の想いを伝えた。その結果、今までの関係とは変わらないながらも交際することとなった。
- 藤堂美和子(演:生田絵梨花)
向井が10年前に付き合っていた、今も引きずる元カノ。
プレゼントのセンスがどこかおかしい。「独身の人は幸せじゃない」という固定観念に囚われている父親への反抗心と独身であっても悠々自適に人生を謳歌している叔母の影響からか、結婚願望がなく「結婚しなくても幸せになれる」「結婚を幸せの指標にしたくない」という考えを持っている。10年前に向井と別れた原因も向井の結婚願望に応えられない自分へのもどかしさとそんな自分の話を聞いてくれず2人で話し合うことから逃げていた向井への失望が原因だった。
向井と別れた3ヶ月後に別の男性と5年間交際したものの、やはり結婚観の違いから結婚に至らず別れた。その直後に行われた同窓会で向井と10年振りに再会することになり、再び親交を深めるが、10年前から恋愛観・結婚観が何も変わっていなかったため、やはり向井を「元カレ」という立場でしか見ることができなかった。しかし、お互いに10年前の件について正直な想いを伝えたことで誤解と蟠りを解くことができた。
しかし、自身の結婚観を向井に理解してもらうことは叶わず彼に別れを告げられた。
- 武田麻美(演:藤原さくら)
悟の妹。既婚者。超ドライな性格でかなりの毒舌家。兄に対しての当たりがむちゃくちゃ強い。元気からは「まみん」と呼ばれている。
元気のお茶目な性格が大好きだが、周りの環境で夫の性格に変化が生じて責任感に押しつぶされること、夫婦同姓や「奥さん」「妻」という呼称で周りから呼ばれることを極端に嫌っている。そのため、結婚に向けてやる気に満ち溢れていた元気の言動や元気の店の常連客であり彼に付きまとう福田の言動が原因で関係が拗れていき関係修復に至らず、ついに離婚することに。そのことを兄の悟に問いつめられるが、「もう終わったんだよ!」と逆ギレして家出した。
しかし、母親から元気が「パイレオ」を売りに出したことを聞き、彼に問い詰めるが「まみんがいなきゃ意味が無い」と返されたことで彼の想いに気づき、ついに関係が修復。結婚せずに2人で共に生きていくことを選択した。
- 武田元気(演:岡山天音)
麻美の夫。向井家で同居中。スパイス&バー「パイレオ」の店主。かなりお茶目な性格。また、重度のお人好しであるため騙されやすく他人の悪意にかなり鈍感。麻美を幸せにしようと一軒家を買うために奮闘していた。
しかし、麻美から「結婚やめよう」というとんでもない言葉が飛び出してしまい、すっかり元気を無くしてしまった。その後も麻美の機嫌を取り戻そうと奔走するも関係修復には至らず、結局離婚。この件でショックを受け、一時は仕事すらままならない状態になった。そして、「パイレオ」を閉店して店を売りに出すことにした。そのことを聞いた麻美から「バカじゃないの!?」と問い詰められるも、「まみんがいなきゃ意味が無い」と返したことでやっと関係が修復。結婚せずに2人で共に生きていくことを選択した。
- 坂井戸洸稀(演:波瑠)
アパレル会社「LASERS」の社員。悟の恋の相談相手で友人。「パイレオ」の常連。恋愛初心者の向井に対して容赦ない指摘をぶつけてくる。
「恋愛の美味しいところだけを楽しみたい」という独特の恋愛観を持っており、自身に好意を持っていた環田との恋の駆け引きを楽しんでいた。
悟を友人として何だかんだ心配している様子であり、環田の誘いよりもそっちが気になっていることも多々ある。
環田から結婚を前提とした交際を申し込まれるが、自身の恋愛観とは相容れなかったため、断った。
その後、向井から告白され困惑するが、「だからって会えなくなるのは寂しい」という理由で交際を了承。今までと変わらない関係を続けていくこととなった。
- 環田和哉(演:市原隼人)
「LASERS」の洸稀の同僚で、向井のかつての先輩。恋愛経験豊富な男だが、バツイチ。坂井戸に好意を持っており、後に結婚を前提に交際を申し込むが断られてしまった。
- 福田芽衣(演:穂志もえか)
「パレイオ」の常連客で市役所勤務。麻美との関係悪化後、すっかりやる気を無くして接客にてこずり始めた元気を無償で手伝う。本人曰く、「可哀想な元気くんを見てられなかった」らしく、元気に好意を持っている。その一方で、元気の妻である麻美の存在を知りながらも堂々と宣戦布告し、正論で煽り倒すなどかなり腹黒い。
結局、元気の説得により「パイレオ」の無償バイトを辞めることになった。
外部リンク
関連タグ
上田と女が吠える夜:水曜ドラマの前である午後9時枠で放送されているバラエティ番組。第3話にてコラボを果たした。