概要
努力型の千秋真一(指揮者)×天才型の野田恵(ピアニスト)の音楽家カップル。
本記事では、野田恵を以後のだめと表記する。
大学時代
二人の出会いはゴミ溜めののだめの部屋だった。恋人に振られて道端で酔いつぶれた千秋を、のだめが自室に連れ込んだのが始まりである。
指揮者を目指して邁進する千秋をのだめが追いかけるという構図。(しかし千秋もまんざらではないのは一目瞭然である)
しかし千秋のトラウマ(飛行機恐怖症)をのだめが催眠療法で治療して彼の留学を後押しするなど、のだめがけして恋に盲目なわけではないことがわかる。
「神様が呼んでるから、行かなきゃ」
大川ハグ
最も注目すべきはこのシーン。コンクールに失敗して実家に逃亡したのだめを追いかけてきた千秋が、土手を歩いていたのだめを後ろからハグする。付き合ってもいないのに。
留学はのだめが決断したこととはいえ、二度も勧誘したのは千秋である。つまり結果的に見ると、千秋がのだめをパリに連れ出したように見える。
それについて彼は作中でこう述懐している。(「自由に楽しくピアノを弾いて、何が悪いんですか」と激昂したのだめに対する千秋の返答がこちら)「良いも悪いも、それじゃ俺が聴けなくなるじゃねーか」
完全に私情で連れて行こうとしたわけである。付き合ってもいないのに。
しかしこの時点で、千秋はのだめへの想いを認めていない。
パリ編
留学した千秋とのだめ。千秋の親族が所有するパリの音楽学生アパルトマンに二人で住み込む。またもやお隣同士で。繰り返すが、留学当初は付き合っていない。