解説
CV:川澄綾子
『のだめカンタービレ』の略称であり、主人公にしてヒロイン『野田恵』の愛称。
片付けられない、カレーでダメージを与えられる、奇声を上げるなど、ヒロインにあるまじき人物である。これ以外にも作中での奇行が多く、作中で変態と公式認定されている。
だが、しかし…ピアノの演奏に非凡な才能を持ち、その技術は他のキャラクターより抜きん出ている。とは言え、表現力も独創的な上に性格にムラが有り、感情に極端に左右されやすいためコンテストでとんでもない演奏をしでかしたりすることも屡々である。
どこまでもそそっかしくチャランポランに見えるが、その実それなりに悩みを抱えながら生きており、根は割と普通の女の子だったりする。
当初の将来の希望は幼稚園教諭で、音大の教師を巻き込んで『おならのうた』なるお遊戯用の曲の作詞作曲・振り付けを作成していた。しかし、千秋の従妹にも先生には向いていないとダメ出しされている。
とあることがきっかけで俺様主人公千秋真一に入れあげる。
当初は一方的であったが……
音楽に対する考え
基本的に音楽そのものは大好きであり、好きにピアノを弾いているときは心から楽しんでいる。
しかし幼少期に、非凡な才能を伸ばそうと両親が雇ったピアノの家庭教師のスパルタかつ型にはまったシゴキから、普通にピアノを弾くことに強い抵抗感を示してしまう。
そのため、千秋に対する強い憧れとともに歩きたいという願望と同時に、伝統と格式を重んじるクラシック音楽に対するジレンマを抱えていくことになる。
才能は非凡だが、それを最初に学ぶ環境が最悪だった(というより先生が合わなかった)という、千秋とはほぼ真逆の環境下で育った弊害とも言える。
なお問題の才能だが、驚異的な記憶力と絶対音感を持っているため、一度曲を聴けば完コピ可能という常人離れした鬼才を秘めている。ただし曲の記憶中に別の曲が割り込んでくると、それさえも取り込んでしまい、曲がミックスされて台無しになってしまう。
聴力が抜群に優れており、フランス版『プリごろ太』を見ているうちに基本的なフランス語まで短期間でマスターしてしまい、千秋を驚かせている。
モデル
モデルになった人物は、作者のファンであった音大生「野田 恵」嬢。
連載当時、「リアルのだめ」と呼ばれイジられていた………
だが、もちろん彼女は、このような変態ではない。
なお、フィクション上ののだめの出身地及び実家も福岡県大川市である。彼女は五郎丸家具店の長女で、商魂逞しい弟がいる。ただし、本業は海苔漁師《原作では海苔農家と書かれているが》)。祖父、祖母、父母ともに健在で六人家族だが、ピアノしか取り柄がない娘を莫大な学費を要する音大に行かせたために、決して家は裕福ではない。