概要
ちょもひめとは『刀剣乱舞ONLINE』に登場する刀剣男士である山鳥毛×姫鶴一文字のBLカップリングの呼称である。
関連イラスト
ゲーム内での二人
刀剣乱舞のゲームにおいて、福岡一文字派は『一文字一家』という組織を構成しており、山鳥毛は一文字一家の頭に就いている。
一方、姫鶴一文字は公式Twitterの紹介で『一文字一家のあれやこれやからは訳あって距離を置きたい』とある。
刀帳ボイスでは自分も一文字の刀ではあると言いつつも「重いっつーか濃いっつーか……」と面倒くさそうに一文字一家について表現している。
この説明だけ見るとどういう仲なのか?あまり仲良くないのか?と疑問に思われるだろうが、ゲーム内の回想だけでなく様々な分野で二振りの共通点があるので後述していく。
まず二振りの台詞に共通点がある。顕現時の口上では『上杉家御手選三十五腰の一つ』まで同様である。しかし、最後の台詞では山鳥毛は我が家の鳥達(一文字の刀)が本丸に集まっているかを聞き、姫鶴は上杉の子達はいるかを聞いており相違点もある。
内番の手合わせに二振りを入れると特殊会話が発生する。山鳥毛の「まだ遠慮があるな」(恐らく一文字刀相手への固定台詞)と言う言葉に対し「ん、おたがいさまかもよ?」と、山鳥毛も手合わせを遠慮していると姫鶴から指摘し返している。
姫鶴一文字が登場する回想では、直接山鳥毛と会話するものはない。しかし、日光一文字との回想では山鳥毛を「あのひと」と呼んでいる。会話の中で「あのひとも相変わらずなんだろうけど」と姫鶴から話題にあげ「そのように言わないでください」と嗜める日光に「あのひとが一番言われたくないことを言っちゃう」という発言があり、山鳥毛との何らかの関係性をうかがわせる。
来歴が近いからか、戦装束や内番着、刀紋にも似通った部分が多くある。
戦装束では、二振りとも名前に鳥が入っているからか、山鳥毛には羽のようなトライバル模様が陣羽織の襟にあしらわれ、姫鶴には飛翔する鳥のような模様が同じくジャケットの襟にあしらわれており、羽のマークのボタンもお揃いでついている。
軽装では山鳥毛が濃紺色、姫鶴が白色の浴衣で一見すると共通点のない装いに見えるが、御伴機能で二振りを並べるとちょうど位置が重なり
手を繋いでいるようにみえる。
両者の軽装を入手済ならばぜひ試してみてほしい。
ちなみにキャラデザ担当絵師さんも同じである。
両者の刀紋にはそれぞれ山鳥と鶴が描かれている。一文字の刀に共通している円型で中央に一の文字があしらわれており、二つを重ね合わせると、紋の中の鳥達が向き合う形になる。
こちらの作品では翼の位置などわずかに調整されているが、向き合っている山鳥と鶴は実際の刀紋と同様である。
史実
先述した『上杉家御手選三十五腰』に両者ともに数えられており、戦後の売却まで上杉家にて秘蔵されていた。
『姫鶴』という名前の由来には「山鳥毛の刃文と比較して穏和であり、長さも二寸ほど短いため姫=小ぶり、小さいという意味で名付けられた」という一説がある。
上杉家に秘蔵されていた時代に作られたお揃いの黒漆合口拵があり、二つとも現存している。
グッズ、メディアミックスなど
公式やメディアミックス作品、博物館とのコラボなどから発売されたグッズではデザインや色が似通ったものが多い。
宴奏会グッズの一つであるスマホバンドは二振りのものを並べるとカラーリングなどが酷似しており区別しづらいほどである。
日本刀の山鳥毛を所蔵している長船刀剣博物館と刀剣乱舞のコラボで掲載された山鳥毛のイラストでは、背景に鶴の絵が描かれていた。また、刀剣乱舞サービス開始六周年記念の祝画イラストでは、山鳥毛の持つ蝋燭に鶴のような鳥の模様が描かれていた。
長船博物館とのコラボを開催した時期に姫鶴一文字はまだ実装されていなかったが、この頃から姫鶴一文字との繋がりを示していたのかもしれない。
舞台刀剣乱舞では、禺伝『矛盾源氏物語』にて山鳥毛と姫鶴一文字が2.5作品で初めての出演をしており、短いシーンだが会話をしている。
ゲーム内で直接関わるシーンは少ないが、細やかな設定やグッズ、イラストなどから二振りの近い関係を匂わせるものが複数見受けられる。回想追加などの今後の情報開示を期待したい。