概要
白泉社の漫画雑誌「ヤングアニマル嵐」にて2003年vol.16から2009年6月号(連載期間中に隔月刊誌から月刊誌に移行したため。また、該当誌の創刊当初は季刊誌だった)まで連載された。さらに「ヤングアニマル」本誌にも2004年19号から本格的に連載が開始され(それまで何度か不定期に掲載されたことがある)2009年12号で終了した。ほかにも「ヤングアニマルあいらんど」という雑誌にも掲載されたことがある。
公園で拾った鉢植えから現れた妖精・いちこと生活することになった、植物をこよなく愛する青年・日下部光太と、その周りの人々の様子を描いた。
登場キャラクター
帝旺大学園芸部
日下部光太(くさかべ こうた)
帝旺大学に通う大学生。理学部2回生で、学科は植物学科。サークル活動では園芸部に所属している。
大学内で、植物オタクとして有名。
部室の間引きされた植物達を引き取り、一つ一つ大切に育てている程に植物を愛している。
冬月日夏(ふゆつき ひなつ)
帝旺大学農学部に在籍する大学生で、生物農薬学専攻。光太の後輩で、園芸部に所属している。
彼女も植物愛が重いが、愛情を籠めれば籠める程早く植物を枯らしてしまう為、肥料などの研究を主に行っているが、そのオリジナルの栄養剤の中身としてタバスコを入れるなどかなり独特な発想の持ち主。
実は、彼女は赤ん坊の頃は病弱で本来の寿命は等に尽きているのだが、実家の裏山に有るご神木の加護により、彼女の周辺に有る植物の生命力を分けてもらう事で延命出来ている。その為愛情を籠めれば籠める程その植物から生命力を奪ってしまう結果となり、枯れてしまうという事実が物語の終盤で発覚している。
ただ、こうした植物にまつわる悲しすぎる因縁が無ければ、手先が器用で家事が得意・菩薩様のような人間性の持ち主・ついでに立派なものをお持ちと、けっこうハイスペックなのだが、やや天然ボケ気味な上、笑いながらキレる事もある。
太刀花玲花(たちばな れいか)
大学教員で、園芸部の顧問。「クールビューティーな大人の女性」とされている。
光太との植物学のクイズ対決で、負け知らずという程の実力者。
その理由にとして、彼女は元々マジカルベリー族の妖精だったのが大きいと思われる。
しかし現在は精霊としての人生と魔法の力を捨て人間として生きている。
太刀花さえ(たちばな さえ)
太刀花先生の娘で、マジカルベリー(妖精)と人間のハーフ。控えめな性格で、口下手でポーカーフェイスな少女。母との意思疎通には支障がない模様。
家事全般が苦手な母親の代わりに行っている為、一通りの事はなんでもできる模様。
母親のマジカルベリーだった頃の能力を引き継いでおり、その影響で魔法などのオカルト関連の知識欲が強い模様。
なお人間とマジカルベリーのハーフである影響か、植物関連の魔法の力は他のマジカルベリー達より数段強力となっている模様。
妖精
いちこ
光太が拾ってきた植物・マジカルストロベリーの妖精。外見は女性。
良くも悪くも天真爛漫。
光太べったりなところがあるため、日夏の事を内心では快く思っていなかった。だが、物語の終盤にて、その日夏が生命の危機に立たされた際には、光太の将来を考え、ある重い決断を下す…
ニコ
日夏が拾ってきた植物・マジカルブルーベリーの妖精。外見は男性。
「ニコラチェノフスキー」という本名があるのだが、やや長めなので本名で呼ばれることはまずない。
真面目な性格なのは良いが、それ故酷い目に遭うことも少なからずある。
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