概要
『D.Gray-man』に登場するアレン・ウォーカー×クロス・マリアンのカップリング。
弟子×師匠、いわゆる下剋上ってヤツである。
自分の弟子を「バカ弟子」と呼ぶ師匠と、時々自分の師匠を「バカ師」と呼ぶ弟子の似た者師弟。
師匠のクロスは、弟子のアレンを金槌で殴ってバックレたり、再会時に「汚いから近寄るな」とぶん投げたり、借金ツケたりと振り回しているが、ランキングブックの作者コメントには「アレンのブラックな性格なところとか、大好きだと思う」と書かれており、14番目関係者として感情移入しないよう接していたが、どちらかというと好意的な感情を抱いていたようだ。
一方、借金ツケられたり、厄介事を押し付けられまくったりしたせいで、「悪魔より悪魔」「家族じゃなく鬼畜」と事あるごとにクロスを化け物扱いし恐れるアレンだが、小説第1巻にて「手を差し伸べ、行くべき道を指し示してくれる人がいたから」マナの死から立ち直ることができたと発言するなど、「好き・嫌い」の一言で片づけることが難しい存在になっていると思われる。
師匠の襟首掴んで凄むけど。
腐向けタグとの併用が望ましい。
23巻以降
23巻
23巻第206夜にてアレンが弟子入りした直後の様子が、クロスのパトロン・マザーの視点で描かれた。
弟子の世話と家事と育児に振り回されるクロスを見ることができる。
再びしゃべるようになったアレンの口調が以前と異なることを気に掛けるなど、心配するような素振りを見せる。
最終的には「「アレン」がどうなろうが知ったこっちゃねェか」と結論をつけるが、帰ってきたアレンを見たマザーの「あんた「アレン」をかわいがっただろう」というモノローグが印象深い。
25巻
25巻第222夜にて、14番目の記憶に基づく空間とみられる場所で再会(?)。
「怖いなら一緒にいてやる、くさっても師匠だからな」
「あなたはきっと僕の弱気が見せた幻なんでしょうけど会えて嬉しかったです」
と、互いに本音に近いであろう発言が飛び出した。
現時点での2人の関係の終着点とも言える。
アレンは25巻以前にも、異端審問にかけられそうになっていた際「師匠と話したい!言ってほしい、大丈夫だって」と心の中で考えており(16巻159夜)、不安な時、弱気な時に自分を肯定してほしい人物は師匠であるクロスのようだ。
「灰色ノ記録」
アレンによって、修業時代のクロスの休日調査票(放浪中の師匠の1日)が公開。
他キャラと異なりアレンの代筆なため、クロスの言動全てがアレン視点というとんでもないログ。
愛人が作った朝食を食べるアレンをボーッと眺める師匠も、ボソボソとしゃべる師匠も、雨が降る夜に飲みながらティムに語りかける師匠が「なんだか少し淋しそうだった」のも全部弟子の印象。
全編通してクロスもアレンの「育ての親」扱いされており、地味に師弟揃って「ティム磨き」が趣味なことも判明した。
一読推奨。