概要
CV:古谷徹
イズーとは、『ウインダリア』のキャラクター。
あまり考えなく突っ走るお調子者で、出世して英雄となることを夢想していた。
この行動理念はマーリンが幸せに暮らしたいという理念がある
山の国パロとの戦争によるイサの水没の危機に活躍し阻止するが、あまり評価されなかった。
パロの筆頭大臣カイルに唆されマーリンを残してパロへと旅立った。
マーリンには「必ず戻る」と約束をして……。
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ここから先はウインダリアのネタバレを含みます。
イズーの豹変とその先の末路
カイルからもらったエアーバイクでパロの国へ意気揚々と向かったイズー、しかしパロの国民は彼を歓迎することなかった。
イズーはカイルにもらった通行書を門番に差し出してもそれを放り投げた上追い出されてしまう。
あまりにもパロの国民に相手にされなかったイズーは功をあせり、大臣たちが付きだした条件を呑んでしまう。
それはかつて救った自分の国のイサを水門を開いて水没させるという手引きである。
それを果たした後待っているマーリンのことを忘れ、求めていた地位と財宝を得て英雄気取りの酒池肉林の贅沢三昧を行った。
しかし彼の生活はたった三か月で終わりを迎える。
パロの上層部はあまりにも天狗になっていたイズーを邪魔者扱いし、彼の女となったシャレムにイズー抹殺の命令を出した、これによりイズーはパロの人間から命を狙われ追われる立場となる。
パロに追われイサに戻ったイズー、イサにたどり着いた彼の眼には自らの手によって水没させられたイサの有様だった。
水没したイサの街と赤い鳥となったイサの民を見て罪悪感と恐怖にさいなまれ、我を取り戻した彼は最後の希望としてサキの村にあるマーリンの家に戻った。
荒れ果てたサキの村にたどり着くとそこには明かりがついたマーリンの家とイズーを迎えるマーリンの姿が見えたのだ。
イズーは安堵とマーリンとの約束を守った嬉しさでマーリンとの再会を喜んだ。しかしマーリンは幽霊船が旅立つので「また夫婦で暮らす」という約束ができなくなり、赤い鳥となって天に昇った。
イサとパロの戦争が始まってもマーリンは避難せずにイズーの帰りを待つ為家に留まり、戦火に巻き込まれすでに爆死してしまったのである。
悔いてももう戻らないと悟ったイズーはマーリンと共に暮らすため幽霊船の船長となるため懇願し、ウインダリアの木の幹で泣き叫び物語は終わる。
悲劇的な末路であったため同情の余地があるのだが、目の前の利益のために世話になった国を滅ぼし、マーリンとの約束を無下にして帰ってこなかったことを考えると自業自得。しかも『イサやマーリンを亡くした罪悪感』ではなく『マーリンと永遠に暮らすためも幽霊船の船長になる』という自分勝手で反省の意どころか願望を言ってしまっているため同情もできない意見もある。見る人によってはすべてを失った悲劇のヒーローととらえるか、自業自得のおとぎ話の愚か者の末路ととらえるかで評価が変わってくる主人公である。
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雨月物語:イズーとマーリンの悲劇は同作内部の短編浅茅が宿がモチーフになっている。本作の主人公は反省し妻を供養した点ではイズーとは対照的である。