概要
「キラキラ☆アルビオン学園」とはグランブルーファンタジーに存在する施設…ではなく、妄想と願望から生み出した架空の存在である。
有り体に言えば、公式学園パロディである。
期間限定イベント「とりまトッポブで。」(現在はSIDE STORYとして遊べる)にて登場し、続編「粧して臨めよ花戦」にて公式名称が明かされた。本編に登場するキャラクターが妄想と偏見と願望によって大胆に学園風アレンジされており、一見の価値あり。しかも全編フルボイス。
経緯
カタリナに恋するローアインは、モテ力を得るために「決断力」「包容力」といった、女性が男性に求めている魅力(ソースは雑誌の特集)を高めるシミュレーションを(いつものメンツと)繰り広げる。
カタリナと親しいファラの「後輩力」に目を付けたローアインは、彼女の物真似をすることでファラのようになりたがるも、エルセムに上っ面だけ後輩ぶっても意味をなさないことを突っ込まれる。実際に学生生活を経験したことがないチーム・ローアインは、「もし自分たちがカタリナたちと青春時代を送っていたら?」と、妄想を繰り広げるのだった。
登場人物
あくまで「キラキラ☆アルビオン学園」内の設定であり、本編の設定および作中に登場する「アルビオン士官学校」とは一切関係ない。
アルビオン学園
ローアイン
アルビオン学園にやってきた嵐の転校生。ぱっと見はチャラいが、その実他人を気遣う思いやりを持っている。赤点の常習犯。
エルセム
優しい不良学生。課題をさぼって捨て猫の世話をしているため、ファラによく注意されている。赤点の常習犯。
トモイ
学園の教官。教官モードの時はチャラい本性を隠している。教官なのに赤点の常習犯。
カタリナ
学園の生徒会長。清楚でお堅いみんなの憧れの存在。ローアイン達の妄想であるため、ちょろかったり甘かったりする。
ファラ
学園の風紀委員。実際の彼女は士官学校に通っていないが、ローアイン達の「キャタリナさんとファラちゃんは永遠の先輩後輩でいてほしい」という願望により、カタリナの後輩ということになっている。
ヴィーラ
学園の生徒副会長。「キャタリナさんを狙ってて副会長やりそうなヤツ」として候補に挙がったため、突発的に登場。現実でもローアイン達には厳しいが、妄想内では彼らの苦手意識からか、彼らを積極的に処分しようとするようになっている。
妄想内では偏愛っぷりに磨きがかかり、最終的にカタリナを改造してでも自分のものにしようとするやべーやつとして描かれた。
なお、続編では妄想の影響で現実での苦手意識も強まったのか、話題に出しただけで彼女の殺意の眼差しを錯覚するようになっている。ラストにはその憎悪の思念が具現化した「最終チャラ男虐殺機関メカサイコヴィーラ」として登場。
三作目「ポブさんぽ」においては、自分に好意を抱くタイアーの様子がいつもと違うことに気づき、背後にローアイン達の存在があることを知って逆上。「対チャラ男汎用決戦兵器メカサイコヴィーラMk.II」として復活した。その後、妄想から逃れたローアイン達が落ち着いて会話を交わすことで、一方的な苦手意識もある程度は和らいだ様子。
スーテラ
クラスの委員長。現実通り真面目で規律に厳しく、眼鏡を光らせている。
コルワ
クラスの女子学生。ローアイン達のように少しチャラ目に喋り、勉強嫌いだったり委員長に嫌がらせをしたりする不良。なのに成績は優秀。
これは「どうせ妄想の中なんだし」と、本人がわざとキャラ付けしたものである。
タイアー
学園の男子学生。ローアイン達の後輩で、品行方正、成績優秀。
ローアイン達のこともちゃんと敬意をもって接してくれるデキる後輩。
ラムレッダ
学園の教官。担当教科はお酒(?)。現実通り飲んだくれており、気分が悪くなってぶっ倒れたりする。
イザベラ
学園の教頭。表向きは優しく美人な女性だが、成績が悪い者、自分に意見する者には一転して苛烈な本性をのぞかせる。
余談だが、もとになった彼女の性格から「二面性を見せる」という意味の「ザベる」という動詞を作られている。(例:「ヴィーラちゃん、俺らにはわりかしザベるんスよ。」)
ジン
学園に赴任してきた新任教官。現実通り真面目で誠実、落ち着いた性格をしている。
ただし「修行などいつも苦労を買って出ている」というところから、「マゾヒストの変態」キャラになっている。
私立マナリア学院
なぜかアルビオンの学区内で縄張り争いをしているもう一つの学校。
アルビオン士官学校と同様、本編の設定および作中に登場する「マナリア魔法学院」とは一切関係ない。
ツバサ
金髪をポンパドールでキメたツッパリ男子生徒。
改造ケッタギア(通称「単車」)にまたがって、親友(マブ)たちと共にシマを疾走(はし)っているのは現実と同じ。
妄想内での組織規模は不明だが、副総長である鬼ゾリのタイガ、舎弟のリンタロウが登場している。
マナリア女御三家
女番長エジェリーを筆頭に、テレーズとラスティナからなるスケバン三人衆。
皮肉にも、エジェリー自身はそれを望んでいないのに周囲の二人が過剰に持ち上げるという現実と同じ構図となっている。実際制服のロングスカートとマスクは(エジェリーが望んでいるかは別として)抜群に似合っている。
なお、妄想とは別にツバサたちも騎空団のメンツについて「特にひとり、ヤベェ人いるッスよね…」「あのマスク、相当ツッパってんべ…」「只者じゃねェわな、ありァ…」と噂するシーンがあり、これがエジェリーのことを指していることは想像に難くない。