概要
ハードパンを焼く直前、表面に入れる切れ込み。フランスパンに入っているものが有名。フランス語の「coupe(切り取られた)」が由来。
切り込みにはナイフや包丁、ハサミ、剃刀も使われるが、クープナイフという専用の器具もある。飾りとして入れられることもあるが、多くの場合は意味をもって入れられる。
他に焼き菓子作りでも、形をよくするために入れられることがある。
意味
フランスパンなどのハードパンは、小麦粉や塩、水の単純な材料で作られる(いわゆる「リーンなパン」)ため、膨らみにくい。ゆえに、そのままだと割れてしまうため、切れ込みを入れることでこれを防ぐ。
また、切り取ることで表面積を広げ、火の通りをよくする役割もある。気泡もスムーズに抜け、食感もよくなる。
釜伸び、つまり膨らむことを助ける役割もある。予め、切れ込みを入れることで、圧力や水蒸気でひび割れ、歪になるのを防ぐことが出来る。