概要
精度の高くない小麦粉や全粒粉、ライ麦粉で作られたフランスパンの一種。大きめのドーム型や楕円形に仕上げられる。
食味
食感はどっしり重く、もっちりしていて、食べごたえがある。素朴な味わいが特徴。出来立てよりは、冷めた方が美味しい。
バゲットと同様、クープが入っており、これにより、クラスト(表皮)はパリッとしていて、クラム(内層)は気泡がたっぷり入り、ふんわりした仕上がりになる。
元々、果物や穀物でつくる酵母で発酵させていた為、独特の風味や酸味があった。最近はパン酵母を使うことが多くなり、風味もマイルドになっている。自家製の酵母を使うのも特徴。
癖のある味わいだが、シンプルでもあるため、料理に合わせるのが向いている。
名前の由来
「パン・ド・カンパーニュ」とは、フラマン語で「田舎のパン」という意味。
発祥はパリ近郊の田舎で、パリ市内で売られていた。素朴な見た目と味わいが、故郷を思い出させることから、こう呼ばれるようになった。