ゴーストチャイルド
ごーすとちゃいるど
ゴーストチャイルドとはゲームはつゆきさくらに登場するある人物のこと。
「ゴーストの王」「ゴーストから生まれし子供」のことを指すもので本編内では主に河野初雪のことを指す。
余談として本作におけるゴーストとは、幽霊のことだけではなく、過去に囚われて今を見ていない者、生きる意味や意義が解らない空虚な者なども含む言葉でもある
以下、物語の重要なネタバレを含みます
河野初雪はゴーストチャイルドである。
初雪の父が総代を務めていた霊媒師集団カスガの一部(以下過激派)がホテル爆発事故を人為的なテロであったと信じ、その復讐のために仕立て上げた偽りのゴーストチャイルド。霊媒師集団の総代を務めた父と同じく霊媒体質を持つ。ホテル爆発事故後、父と生き残った初雪は幼い内に爆発事故後の廃ホテルで親代わりをして欲しいと初雪の父に頼まれたランと共に暮らすことなる。そして、ランによる教育と陰ながら護衛、或いは保護していた過激派たち、そして初雪に取り憑いている無念に死した初雪の父によって洗脳教育をされてきた。とはいえ、元々の初雪の性格や、白咲学園での生活、本編での出会い等でその洗脳も解け始めていたが、その結末は√によって大きく変わっていく。
復讐を果たすことだけを目的とし未来を見れず、「懐かしい人たちに会う方法」は復讐のみと盲信しゴーストになった男の子供であり、爆発事故後に生きた「河野初雪」はある意味では「ゴーストチャイルド」だったのかもしれない。
玉樹桜はゴーストチャイルドである。
ホテル爆発事故により怒り狂っている土地の精霊たちを鎮める為、巫女の家系である桜の母に懇願され精霊たちの怒りを鎮める巫女として旧市街に残っているゴースト、それが玉樹桜である。ホテル爆発事故で生き残った後、人身御供としてなのか、爆発事故で死した桜に生き残った桜の母が語りかけてゴーストになったのかは会話の中だけでは不明である。幼い桜は巫女として精霊たちを鎮めるのを嫌がるが、「大切な誰かを守るためでも構わない」と母に言われ、事故前に少しだけ会話したあの子の為にゴーストとなった。以降、初雪の成長を見守り続けるがコノハサクヤが廃ホテルに現れたことで状況が変わり始める。怒りに狂っていた精霊たちと共に長くいた為か、桜自身が精霊たちの力で強力な霊障を引き起こせる真のゴーストチャイルドとなっていた。それに気づいたコノハサクヤは精霊たちと桜を安全に討つ為、自身を召喚したカスガの総代宮棟閑と協力し街中に反魂香を焚き桜を受肉化させ心残りを叶えさせることにする。その結果はバッドエンドなら災い振りまくゴーストの王として街を焼き滅ぼし、小坂井綾√を除く3人の√なら人知れず姿を消し、Grand√では初雪と結ばれた後、宮棟閑率いるカスガが桜を討ち物語は終盤へと移る様になる。
大切な「あの子」の為に死しても見守り続け、傍に寄り添い続けた彼女はゴーストチャイルドと同時に土地に住まう精霊でもあったのかもしれない。