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トライアングルストラテジー』の主人公でグリンブルク御三家のひとつであるウォルホート家の当主。執事としてベネディクト・パスカルが仕えている。

物語序盤で結婚することになり、妻になる予定のフレデリカ・エスフロストと出会う。

同時期に父の体調が悪化し後を継ぐ。

親友にグリンブルク王子のロラン・グリンブルクがいる。



























ネタバレ注意!編集

出生の秘密編集

セレノアは実はシモン・ウォルホートの実子ではなく、本当の父親は物語序盤で殺害されたグリンブルク王レグナ。母デストラは王都の平民の出で、つまりセレノアはレグナ王の庶子。ロランにとっては異母兄にあたる。

デストラが身ごもったことを知ったレグナ王は王室に迎えたかったが平民の出ゆえに叶わず、盟友シモンにデストラと腹の中の子を託し、その生まれた子供がセレノアにあたる。また、レグナ王はセレノア用の「王家の指輪」をシモンに託しているため、王位継承権も持っている。

なお、ある手紙によると実はシモンもデストラを託される前からデストラを愛していたという


3つに分かたれる道編集

艱難辛苦の果てにグリンブルク王国を取り戻したが、その後にシモンの暗殺・ロラン王による王党派の処刑・オルレアの手記にあるローゼル族の真実といった真相が発覚、更にノゼリア新鉱山で岩塩が発見されたことで、一連の戦争は最終局面を迎える。

その最終局面にてフレデリカ・ロラン・ベネディクトの3人が譲れない信念のもと、進む道を提案する。

  • フレデリカの理想:ローゼル族を解放し、ノゼリアの南にあるローゼル族の故郷で理想郷セントラリアを目指す。結果的にウォルホート家を見捨てることになり、ベネディクトには到底受け入れられない。
  • ロランの願い:多数の民の幸福のため、岩塩のみならずグリンブルクという国自体をハイサンドに捧げ、塩の女神の教えのもとエスフロストを討ち世界を統一する。それはローゼル族の解放への道を永遠に閉ざす選択であり、フレデリカにとっては論外である。
  • ベネディクトの策:エスフロストと同盟を結びハイサンドを討ち、ウォルホート家が新しいノゼリアの覇者として君臨する。家族を奪い国を乱し、自由という名の弱肉強食を是とするエスフロストと同盟を結ぶことはロランにとっては理性からも感情からも納得できない。

その3つの道に対して、セレノアは…


フレデリカルート編集

天秤が示したフレデリカの道だが、そのためにベネディクトがウォルホート家を去る。去るベネディクトにセレノアは「最後の願い」としてウォルホートの民の後を託す。

そして、ノゼリア商会のクラルスの協力によりハイサンド首都に潜入、逃走用の魔力結晶エルフリックを奪い、無事ローゼル族の蜂起を成功させ逃げるが、ノゼリア大瀑布でハイサンドのイドーに追いつかれてしまう。イドーを退けるもエルフリックによる自爆を止めようとセレノアはエルフリックの爆発をゼロ距離で受けて爆死。未亡人となったフレデリカとローゼル族達はセレノアの遺志を心に旅を進め、理想郷セントラリアに到達、そこで穏やかな余生を過ごす。

一方、ベネディクトは戦争が泥沼化したノゼリアでエスフロストのグスタドルフ総帥の元に身を寄せ、戦争終結の暁にはウォルホート領とウォルホートの民を安堵する約束で彼に知略を提供していたのだった。


ロランルート編集

天秤が示したロランの道だが、そのためにフレデリカがウォルホート家を去る。ロランはすべてをハイサンドに捧げ七聖人となり、ノゼリア統一の軍の尖兵としてエスフロストに進軍。セレノアもロランと共にエスフロストを制圧。戦後、セレノアはハイサンド領グリンブルクの執政官、ロランは塩の番人(塩湖・岩塩鉱床の管理者)に任ぜられ、平等な世を確立したのだった。

一方、フレデリカは剃髪しノゼリアの真実をセントラリア教という新興宗教という形で伝道していた。多くの民からは石を投げられているが、何人かは信者がついているという。


ベネディクトルート編集

天秤が示したベネディクトの道だが、そのためにロランがウォルホート家を去る。セレノアの出生の秘密を公開し王位を「禅譲」してもらったセレノア達はエスフロストのグスタドルフ総帥をドラガンの遺した研究資料を鍵に説き伏せ同盟を確立。ハイサンドに攻め込み首都を制圧するが、実は教皇はエルフリックで動く飾り物の人形兼兵器でその操り手であったイドーは逃げていた。ハイサンド自体は滅亡し、塩がノゼリアの民に解放されてセレノアは解放王と呼ばれるようになる。

その世は一方で貧富の差が著しく広がった世でもあり、その世でロランは弱者を救う僧侶として活動していた。そして、弱者の声はいずれ大きくなる、と感じていたのだった。


第4の道編集

ここまで歩んできた仲間を失いたくないセレノアは、今までの旅路を元に大胆な戦略を立てる。

塩は民のものであり、ハイサンドは滅ぼさねばならない。ハイサンドに岩塩を渡すのを防ぐため、ウォルホートの火計によりハイサンド軍を撃滅する。その間に、エスフロストのスヴァローグと交渉して同盟を結び、更にハイサンド首都のローゼル族を蜂起させる。そうして混乱させた中で一気にハイサンド首都を制圧し塩湖を解放する。

父シモンの遺言と今までの縁が導いた第4の道…ロランの望む民の平等と安寧、ベネディクトの望むウォルホート家の威信、フレデリカの望むローゼル族の解放、全てが成し遂げられる道をセレノアは切り開く。

すべての戦いが終わって数年後、延期されていたセレノアとフレデリカの結婚式がロランの命令により執り行われる。その結婚式は新たなノゼリアの始まりを象徴するものであったという…

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