概要
1976年から1980にかけて44両(チキ80000~チキ80043)が製造された。
1976年に日本鋼管京浜製鉄所が扇島に移転したが、専用線が敷設されなかったため、輸送体系が問題となり、そこで消石灰を積載したコンテナによる輸送を行い、浜川崎駅まで鉄道輸送しそこからトラックに積み替え京浜製鉄所へ輸送することとなったため本形式が製造された。
用途としてはコンテナ車であるが、国鉄が私有コンテナ車の所有を認めなかったため長物車となった。
所有者一覧
奥多摩工業:チキ80000、チキ80002~チキ80011
吉沢石灰工業:チキ80001、チキ80012チキ80043
運用
常備駅は、奥多摩駅、浜川崎駅と推移したが、1979年10月コンテナの積み替えを神奈川臨海鉄道水江駅で行うことになり常備駅が同駅に変更となった。1987年国鉄分割民営化時に44両全てが継承されたが、直後から廃車が始まり翌1988年2月に奥多摩駅からの消石灰輸送が終了し形式消滅した。
関連項目
コキ104形5000番台:私有貨車として製造された。