概要
長物車の新製は戦後まもなくチキ2600が製造されたが、それ以降は一部を除き新製はなく余剰車両からの改造で賄っており、1970年代になっても戦前及び戦時製の車両が運用されており、老朽化が否めなかった。これらの車両を置き換えるため、29年ぶりに新製されたのが本形式である。
1975年に150両(チキ7000~チキ7149)が製造された。国鉄の財政悪化のため
その後の増備はコキ5500から改造されたチキ6000に移行した
構造
1962年製のチキ2700で導入された大型車体を採用し、
荷重は35tである、床面は転動防止と汎用性を考慮した木製とし防腐剤による処理を行っている。
台車とブレーキは同時期に製造されたトキ25000の最終増備車(トキ29400~トキ29499)に準じた
TR213B-1、ブレーキは両側ブレーキである。
運用
製造後は汎用長物車として全国各地で運用されたが、国鉄末期になると長物車を使用する貨物列車はトラック輸送に置き換えられ、本形式も例外ではなく大半車両が廃車となった。
1987年の国鉄分割民営化時にはJR北海道に1両、JR東日本に2両、JR西日本に13両、JR九州に5両、JR貨物に24両、の計45両が継承された。
現況
JR東日本の2両は東日本大震災により廃車となり、2019年4月1日現在JR西日本 に12両が在籍する。
改造
シム1形シム116・シム117
1987年5月22日にチキ7049及びチキ7068から改造された大物車(甲種輸送用控車)で2017年時点で現存
模型化
TOMIXより本形式のNゲージが発売されている。