概要
1977年から1981年にかけて422両(チキ6000~チキ6421)がコキ5500からの改造により投入された。
構造
チキ7000に類似した形態を持つ汎用長物車である。改造種車はコキ5500のうちTR63F台車の車両が選定された。台車・連結器・側梁をコキ5500から流用し、側梁を切り詰め、チキ7000に準じた車体を新製した。床板は木製となっている。留置用のブレーキはコキ5500の手ブレーキから側ブレーキに変更された。
運用
本形式は戦前及び戦時製長物車を置き換え、チキ7000とともに全国各地で運用されたが、国鉄末期になると長物車を使用した貨物列車はトラック輸送に置き換えられ、本形式も例外ではなく約半数の車両が廃車となった。1987年の国鉄分割民営化時にはJR各社に継承された。継承両数はJR東日本75両、JR東海13両、JR西日本61両、JR四国に5両、JR九州30両、JR貨物31両、の計215両である。旅客会社に継承された車両はレール輸送に使用される。かつては操重車の控車として使用されたものもあった。
現況
2020年4月1日現在JR北海道に6両、JR東日本に49両、JR西日本に44両、JR四国に4両、JR九州に16両が在籍する。
なお1両が富山地方鉄道へ譲渡されており、チキ60形61号として主に枕木の運搬に使用されている。
保存車
チキ6141小樽市総合博物館
チキ6147三笠鉄道記念館
関連項目
コキ5500:改造種車