本来は旧ソビエト連邦の体操選手 アレクサンドル・トカチェフに由来するが、ここでは体操競技の技の名として解説する。
概要
人名由来でない方の技の名称は「懸垂前振り開脚背面とび越し懸垂」。1977年に旧ソビエト連邦の体操選手アレクサンドル・トカチェフが男子鉄棒で使ったのが始まりで、後に女子の段違い平行棒でも使われるようになる。体操競技では新技を開発して公式戦で成功させればその選手の名が技の名に使われるため、この技にも同選手の名がつけられている。選手の名をつけられた体操競技の技としては、体操競技非経験者も含めてかなり高い知名度を持つ。
方法
まずぶら下がった状態から前の方へ回転する。回転に勢いがついたら、体が上がるときに合わせて手を離し、頭を上向きにした状態で鉄棒を飛び越える。その際に両脚を前方に向けて大きく開く。この時は落下中に前方に鉄棒がある状態であるため、再び鉄棒をつかんで回転を継続する。
なお、体操競技ではより難度の高い技を使って高得点を目指すため、もともとのトカチェフよりももっと難度の高い技が多く開発されている。同時にトカチェフの系統からも、「脚を閉じて体を伸ばした状態で鉄棒を飛び越える(伸身トカチェフ)」、「空中でひねりを加える」などの派生技が開発されている。
関連タグ
藤巻駿:ガンバリスト駿の主人公。鉄棒が得意で、トカチェフを習得。後にトカチェフの最中に前方宙返りするオリジナル技「フジマキ」を編み出す。