概要
2003年にサミーが開発した業務用のシステム基板「アトミスウェイブ」の第1弾ソフト・・・なのだが実際は「デモリッシュフィスト」の方が先に稼働が開始され、こちらは少しだけ遅れて稼働している。
メタルスラッグシリーズを踏襲したアクションシューティングで、実際、開発スタッフのメンツにはメタルスラッグ(1作目)のメンバーがかなり参加している。
単独での陸上戦、イルカに跨っての水上戦、イルカを伴っての水中戦があり、状況によって特殊攻撃が変化する。
2Dと3Dを融合したダイナミックな演出、戦争ものでありながら血生臭さを廃したライトな作風が魅力的だが、敵の攻撃や自キャラの当たり判定が不明瞭で事故死が起きやすい上に、敵の苛烈な攻撃と自キャラの性能との釣り合いがとれておらず、難易度自体はともかくゲームデザインには少々難がある。
エンディングは続編に続きそうな演出で終わるが、2020年時点で続編は出ていない。
ストーリー
地表のほとんどが水におおわれた 海洋世界「アクアディア」・・・
かつて栄えた文明は海の底に沈み
人々は大自然と共存して日々を送っていた
突如勃興した『大鉄十字帝国』は
アクアディア統一を宣言すると、
武力による侵略を開始した
中小の周辺国家を制圧した帝国は
次の目標に『ブルーティア王国』を選んだ。
要塞に集結する帝国の大艦隊
一方、王国も義勇兵を募り、防衛体制を固めていた。
だが、帝国の作戦はすでに開始されていたのである・・・
海のお宝をサルベージして生活するシーピープルのエリオと正義感の強い王国義勇兵のアンは ブルーティア王国のアネット姫が強奪されたことをきっかけに、共に帝国と戦うことになる。はたして二人は無事アネット姫を助け出し、帝国の野望を打ち砕くことができるのであろうか?
登場人物
エリオ
青い髪をした15歳の少年。海に沈んだ遺物をサルベージしたりしつつ放浪する自由な海の民「シーピープル」の『ウルバーニ一家』に所属する元気少年。 姫誘拐現場に居合わせた事がきっかけで帝国軍と戦うことになる。青いイルカに乗る。
アン
ピンクの髪をした17歳の少女。持ち前の正義感からブルーティア王国の義勇軍に身を投じた。特技はイルカ乗り。ピンクのイルカに乗る。
グスターボ・蛸沼中佐
ステージ1のボス。35歳。
豪快だが情にもろく泣き上戸。叩き上げの軍人。エリートを毛嫌いしており、剣山II世とは犬猿の仲。逆に、大恩ある上官のチリンガロフ中将には心酔している。
ジャン・フランソワ・剣山II世大佐
ステージ2ボス。
28歳で身長2m超の大男。言葉遣いは丁寧だが、独特な美的センスを持ち、自らの外見や才能に自己陶酔している。エリート軍人の祖父を持つ、典型的な七光り。
紅 胡蜂(ホン フーフェン)准将
ステージ3のボス。アネット姫を攫った張本人で彼女に変装し、敵を欺く策謀家な面もある。
年齢については自称「永遠に22歳」。本作のボスの中では紅一点。「悪の女幹部」のような外見通り高飛車で傲慢。しかし渋いおじさまが好みで、同僚の「磯瓦 薫(イソガワラ カオル)」に激しい恋をしている。姫をさらう任務を自ら前線に出て担ったのも、磯瓦の気を引くため。
ラジオン・チリンガロフ中将
ステージ4のボス。
66歳の老練な軍人だが普段は温厚で面倒見がよく、蛸沼のような部下からの信頼も篤い。また腕のいい技術者でもあり、職人気質として頑固でもあり、怒ると怖い。目をかけていた蛸沼をやられたことで復讐に燃えている。
鬼鋼院(キコウイン)・R(ルドルフ)・ヴィンツェンツ元帥
ステージ5のボス。ブルーティア王国侵攻の要として巨大要塞「斧士」を建造しており、そこで王国軍を迎え撃つ。
57歳。帝国の皇族の出で、現皇帝の叔父であり先帝の弟。現皇帝が幼少の折には摂政として政治を担っていたが、皇帝元服後は方面軍に左遷された。ブルーティア王国侵攻作戦の首謀者であり、侵攻を成功させることで、自らの復権を狙っている。目的のためなら手段を選ばない生粋の野心家で極悪人。失敗した部下にも残酷な私刑で粛清を行うため恐れられている。
アネット姫
ブルーティア王国の姫。ピンクの髪をした17歳少女。大国の姫にふさわしく、大人顔負けの判断力と、弱者に手を差し伸べる包容力を兼ね備える姫であるという。趣味はドルフィンスイムで、かなりの腕前だとのこと(ブルーティア王国の王族や上流階級では、伝統的にイルカ乗りが一般教養とされている)。好きなものは「青真珠、ロイヤルティー、親友」。
メイ
アネット姫付きの従者で17歳の少女。幼なじみとして育ったため、姫とは単なる主従を超えた友情を育んでいる。好きなものは「熱々のミルクティー、日だまり、親友」。
サト美
ブルーティア王国の見習い衛生兵で15歳の少女。元気いっぱいで純情で仕事熱心だが、ドジでよく転んだりする。
ミウラ
ブルーティア王国の衛生兵で19歳の女性。冷静沈着でサト美の先輩的立場だが、天然ボケなところがあって衛生兵の制帽をかぶっていないのもそのためらしい。