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概要編集

高名な音楽一家の娘・海枝琴里がピアノをはじめとする音楽をテーマに数多くの問題に挑む恋と感動の物語。

前半は琴里の成長を舞台にピアノを弾きこなし、後半は音楽高校で知り合った高校の理事長の息子・高倉一聖との恋の行方を描く物語に突入する。

全15回。


ストーリー編集

海枝琴里は高名な音楽一家の娘で幼い頃から母の千鶴子に音楽の意味を教わりながらピアノを習うが、突然の母の死に琴里は演奏旅行でヨーロッパにいくことになったピアニストの父・秀一によって元指揮者の祖父・晃一郎に預けられ、音楽研究所でピアノの練習に励むが研究所の先生も祖父も音楽の意味をまったく理解していないために、彼女はピアノをやめてしまう。


それから4年後、琴里は祖父の仮病をきっかけに「卒業後の自由」を条件に音楽高校の受験を約束する。

そんな彼女に祖父の幼馴染の女性ピアニスト・樋口瞳子の幽霊が現れて、琴里は少しのブランクがあるものの彼女の力を借りて、音楽学校の入試に合格する。


それから数日後琴里は高校の理事長の息子・高倉一聖とその幼馴染の白石豊と出会い、家族に内緒でバンドに参加して、母の遺言を思い出し、ブランクを完全に埋めて、学校で行われる演奏会でその腕を披露する。


そんな中琴里は一聖に惹かれ始めるが、彼は幼少時に実の母に見捨てられたことが原因で音楽の意味を忘れた上に女嫌いになってしまったために琴里の告白を拒否してしまう。それでも諦めない琴里は一聖の心を救い、音楽の楽しさを取り戻させる。


それから時が流れ、琴里は『ハートビートにのせて』を作曲する。


登場人物編集

主要人物編集

  • 海枝琴里《かいえだことり》

本作の主人公。音楽学院高等部1年生。音楽一家に生まれた少女。特技は家事(特に料理)と運動。

幼少時に母から音楽の意味を教わりながらピアノを習い、楽しくピアノを弾くことをモットーにする。8歳のときに母の死後はヨーロッパで演奏旅行することになった父によって祖父に引き取られるが、小学5年生の冬の日に音楽の意味を知らない祖父にまともにピアノを教えてもらえなかった上に、母に教えてもらったのが間違いだったと馬鹿にされて、ピアノをやめてしまう。

中学3年生のある日、祖父によって渋々ピアノを再開することになった中、書斎でオルゴールを見つけて祖父の幼馴染・樋口瞳子の亡霊と出会い、彼女の力を借りて父の母校に合格する。そして学校の理事長の息子・高倉一聖と幼馴染の白石豊と出会い、祖父に内緒でバンドに入り、キーボードの担当になったことをきっかけに自らピアノを弾きたいと思うようになり、学校の演奏会で一聖の実の母・宮下加名子の演奏を参考に母の思い出の曲・『仔犬のワルツ』を長期演奏する。

それからは一聖の心の傷を癒してつつも彼に惹かれ始め、恋仲になる。数年後には『ハートビートにのせて』を作曲する。


  • 樋口瞳子《ひぐちとうこ》/ピア《ぴあ》

琴里の祖父・晃一郎の幼馴染の天才ピアニストの幽霊の乙女。

晃一朗のことは本当に弟のように可愛がっていたが、若干16歳で死亡。それからは大きな舞台で最高な演奏をしたくてそれをともに達成してくれる人物を見つけるために魂は彼女の形見である晃一郎のオルゴールに宿っていたが、琴里がオルゴールを開いたことで、琴里に夢を叶える為に協力を申し込む。その琴里は彼女のことをまともに相手にしてくれることはなく、自身のピアノを弾くときのモットーを思い出したことで一度は彼女から去り、高倉一聖の異母弟に夢を叶えてもらおうとするが未だ幼かったため彼女の元に帰ってきた。

物語終盤から出番が減るようになる。ちなみに彼女の霊はオルゴールを開いたものあるいは一緒に彼女の夢を叶えてくれる者にしか見えないらしい。普段は琴里の母の形見・兎のぬいぐるみのピアの中に入っている。


  • 高倉一聖《たかくらいっせい》

本作の実質的ヒーロー。琴里の同級生。彼女の父・秀一の母校の音楽学院の理事長の息子の天才ピアノ少年。琴里以上に運動神経抜群。

かつては母と共にピアノを習い、母とともに『ひだまり』を作曲したが母が失踪してしまい、彼女と話をするためにコンサートの指定場所の控え室を訪れるが『帰れ』と言われて、ピアノと女を憎むようになり、母を見返すために音楽の意味を捨て練習を始める。普段は普通の人とは違い冷たく弾いている。それでも音楽の意味を完全に捨てきれず、父に内緒でバンドではベースを担当したり、場合によっては本来の弾き方を披露する。

性格はややとっつきにくく、序盤は女嫌いの難点があって琴里に突っかかっていたが、彼女が自身のピアノの弾き方のモットーを取り戻してからは、欠点も解消され(1度だけ琴里からピアノのレッスンを受ける。因みに彼は琴里にピアノを教えるが普段は冷たく弾いていたため琴里に却下された)、1度は音楽をやめようとしたが最終的には琴里の説得で音楽の意味を取り戻し、優しく弾くようになる。

最終回では琴里と恋仲になる。


主人公の知人及び家族編集

バンド編集

  • 白石豊《しろいしゆたか》

一聖の幼馴染。琴里達より先に入学したがドイツ入学のため、彼女達と同学年になる。琴里と同じく優しいピアノの弾き方をする。

バンドでは元キーボート担当だが、琴里が加わってからはあまり顔を出してない。


  • 紺野厚也《こんのあつや》

通帳あっちゃん。豊と同い年の高校2年生。ギター担当。


  • 西崎隼《にしわきはやと》

通称ニシヤン。20歳。大学生。ドラム担当。


  • 折原《おりはら》さりあ

ボーカル担当。琴里や一聖と同じく高校1年生。長いこと来ていなかったが、久しぶりに来る。

琴里とは良き恋敵だが、一聖は女性が嫌いなので恋愛に興味はない。


琴里の家族編集

  • 海枝千鶴子《かいえだちづこ》

琴里の亡き母。幼い琴里に音楽の意味を教えて、ピアノを教えるが彼女が8歳のときに交通事故で他界する。

彼女の死後に琴里の祖父・晃一朗が孫にピアノを教えているときに、『千鶴子にまかせっきりにしていたのが間違いだった』といったことから娘がピアノをやめてしまった。


  • 海枝秀一《かいえだしゅういち》

琴里の父。妻の死後は娘を晃一郎に託し、演奏旅行のためにヨーロッパに行く。

娘の入学式に出席するために一時帰国するが、彼女が一時は音楽嫌いになってたことを知らない。


  • 海枝晃一朗《かいえだこういちろう》

琴里の祖父。元指揮者で、幼少の頃は瞳子にピアノを教わっていたが、彼女の教え方がよくなかったせいか音楽の意味を知らない。

瞳子からいわせれば幼少時は泣き虫のおねしょ坊主

千鶴子の死後、秀一から琴里を引き取り音楽研究所に通わせるが、琴里は母に習った弾き方を、音楽の意味を(多分)知らない先生たちに認めてもらえずやめてしまう。その後は自ら彼女に教えるが、まともに教えようとしないで、孫がピアノをやめるきっかけを作ってしまうが、彼は無自覚で4年もかけて琴里にピアノに再開させる。しかし琴里が演奏会に選ばれたことにもかかわらず相談もなしに、ピアノの弾き方のモットーを取り戻したり、曲目を無断で決めてはそれを演奏会で自由に楽しく演奏した(ときはびっくりした)りしたことで、あまり最近は彼女にピアノを教えていない(琴里1人で自由に楽しく強いている模様)。

後半から出番がなくなっている模様。


  • 斉藤響華《さいとうきょうか》

琴里の従姉妹で同級生。音楽に関しては物覚えがよく優秀だが、ただ上手ければいいと思っており、音楽の意味も知らない。そのため、琴里が研究所に通い始めたころから彼女を嫌っており、琴里が音楽のモットーを取り戻してからも、彼女の弾き方を認めようとしない。

祖父同様後半から出番がなくなっている模様。


一聖の家族編集

  • 宮下加名子《みやしたかなこ》

ピアニストの女性。一聖の実母。

息子とともに『ひだまり』を作ったが、彼の前から姿を消してしまう。しかしそれでも一聖のことを想っており、彼にひどいことを言ってしまったときは泣いていた。

琴里の協力で息子と再会する。


関連曲編集

ひだまり

おもちゃたちのうた

仔犬のワルツ


関連タグ編集

ピアノバンド

ちゃお清水真澄

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