概要
松茸と近縁な食用キノコである。なんとも気の毒な名前だがこれが正式名であり、何なら学名にも
Tricholoma-bakamatsutakeとハッキリ書かれてしまっている(ちなみにマツタケはTricholoma-matsutake)。なおトリコローマはキシメジ属の学名である。
赤松に生える松茸本種に対してこちらはブナ科(いわゆるどんぐりの生る木)を好み、松林ではなく雑木林で見られる。また生育する時期も松茸より早いので、「松茸のくせに雑木林に生えるバカなやつ」ということでこんな名前が付けられたらしい。他に言いようが無かったのか……。
そんな気の毒なネーミングに反して食用キノコとしては松茸と互角なレベルの逸材であり、風味は引けをとらず、何なら香りはこっちが勝る。
しかも(まだ試験段階ではあるが)人工栽培成功という明るいニュースを引っ提げてその名を広めた事もあり、かつての舞茸のように高級食材から庶民の味方になる日も近いのかもしれない。