ビラール・ペロサ(Villar Perosa)は1915年にイタリアで開発された小型機関銃である。
概要
正式名称はFIAT Mod. 1915
オフィチーネ・ビラール・ペロサ社により製造された。開発当初は航空機への搭載を予定していたが、航空機の強度増加による小口径弾薬の威力不足や後述の理由により、航空機搭載には向かないと判断され、当初予定されていた使い方で運用されたものや装甲車両、船舶等に搭載されたものはごく一部となった。そのため、開発されたビラール・ペロサは主に支援用の軽機関銃として転用されることになった…
……が
・25連装のマガジンを1秒足らずで撃ち切る(約3000発/分)高い発射レート
・地上運用を当初視野に入れていなかったため、銃床やグリップなどを備えなかったこと
・最大射程約800m、有効射程約100m(航空機搭載予定としては異様な短さ)
という様々な点により、支援用軽機関銃としての運用は失敗に終わった。
しかし、山岳歩兵では突撃射撃に用いるという運用方法で成功を収めた。