ビーン・バンデット
びーんばんでっと
金さえ積めば何でも運ぶ、ロードバスターの異名を持つ名うての”運び屋”。
常人離れした身体能力の持ち主で、本作きってのジョーカーキャラである。
悪人ではあるが仁義を貫き、女子供には優しい所を見せる。
ガンスミスキャッツの前身であるOVA「ライディング・ビーン」の主役をつとめていた。
「ライディング・ビーン」および「ガンスミスキャッツ」両作品においても、基本的に同じ性格・設定のキャラクターである。
ノーライセンス(無免許)だが、愛車「バフ」の運転テクニックは高く、ロードバスターの名にふさわしく、依頼人の依頼通りにあらゆるものを運ぶ。
たとえその依頼内容が、犯罪及び悪事に関する事でも構わず遂行。麻薬の売人やブツそのものを運ぶ事も行うが、本人は麻薬を嫌っており、使った事も無い(仕事以外で麻薬の売人などに会った時には、叩きのめし売人ごとドラッグを下水道に捨てていた)。
ただし、自分の意にそわない仕事、気に入らない仕事は受けない。また、その報酬は最低四万ドルから(日本円にして、約600万)。
上述の通り悪党ではあるが、女性や子供など弱者に対しては優しい一面を見せる。「ライディング・ビーン」劇中では、敵対する相手が仲間の女児を人質に取った時、それに従いナイフを落として撃たれた事もあった(その時の相手いわく「アンタの場合、(人質として通用するのは)敵味方でなく、ガキかどうか」)。
仕事と犯罪に関わっている事を除けば、気のいいあんちゃんといった性格。正義のヒーローものコミックを毎回読んでいるらしい。
ただし、仕事に関してはあくまでも冷徹であり、敵対する相手には容赦がない。殴り合いの喧嘩になってもまず負ける事は無く、殴って気絶させた相手に、再び蹴りを入れて目を覚まさせ、「喧嘩のたびに心臓止めてんじゃねえぜ」などと言い放つ事もしばし。
車に関してもこだわりを有し、たとえ運びの仕事中でも、煽られてレース勝負を挑まれたら乗ってしまう悪癖を有する。
意外とフェミニストで、メイやミスティを身を挺して庇ったり、自殺を図ったゴールディのペットの少女達のために大量の輸血をしたこともある。
「ガンスミスキャッツ」劇中では、ラリーと賭けをして、負けて以降は麻薬を運ぶ仕事は行わないように。また、それまで敵対していたラリーとも協力する事が多くなる。
「ライディング・ビーン」では、ラリーとはビジネスライクな相棒として同棲していた。以前は恋人として付き合っていたこともあったらしい。
長身かつスマートな筋肉質の身体をしており、格闘やナイフでの戦いを得意とする。作者曰く「キャライメージは、ケンシロウとジョジョ(ジョナサンおよびジョセフ)」。
とくにナイフさばきは優れており、(アニメV連載の小説版劇中では)日本人の盲目の居合刀使いと対決。切り結んだこともあった。
用いるナイフは、ナタのようなジャックナイフ。
ナイフの類は、ビーン自身が用いる事で下手な銃以上に強力な武器になる(相手ごと、床や壁すらも貫ける)。なおかつ、ビーン自身が「手加減できる」ため、本人は銃器を用いない。
このような刃物は趣味でも集めており、自室にはシースナイフ、フォールディングナイフなどの他、マチェットや日本刀なども所持している(ラリーとミスティが部屋に忍び込んた時に、発見している)。
着ているレザージャケットは防弾で、チェーンメイルやケブラーが内蔵。襟部分も防弾仕様になっている。グローブにはナックルを内蔵し、額に締めているヘアバンドも金属板の防弾仕様にしている(上述の撃たれた時。額に弾丸が当たったが、このヘアバンドが防いでいる。なお、ヘアバンドは外して金属板をずらせば、ブラックジャックのような武器になる裏設定がある)。
非常に頑丈な肉体の持ち主であり、ジャケット無しでナイフで刺されたり、スタンガンを押し付けられても、ほぼノーダメージ(ライディング・ビーン劇中でも、朝に起こしに来たラリーにスタンガンを押し付けられたが、眠ったままだった。熱したフライパンを顔に押し付けられて、ようやく目を覚ます)。
ちなみにビーン=豆の名の通り、豆類をよく食す。ピーナツの類だけでなく、コーヒー豆なども轢かずに豆の状態で口に放り込み、咀嚼している。本人にとっては手軽なカロリー摂取になるからとの事。