ストーリー
宇宙暦089年、地球人類による宇宙開発は、太陽系全域へと拡がりつつあった。すでに月面には6個の大規模な都市、ラグランジュポイントには三千万人級のスペースコロニー12基が建設中であり、火星ではチタニウム鉱山が操業開始寸前であった。
人類を宇宙開発に駆り立てた原因は、一年間で億を越す人口の増加だった。地球の自然環境はパンク寸前で、エネルギー不足も深刻な問題とあった。
そのような状況の中で、世界の人類はやっと一致団結し、崩壊に立ち向かった。UNSDO(アンスドウ=統合宇宙開発機構)が創設され、旧国連宇宙軍の装備と人材を使って、急ピッチで宇宙開発を始めたのである。
しかし、宇宙開発を進める上で大きな問題が一つあった。宇宙空間での開発作業に従事できる、汎用性の高い作業機が存在しなかったのである。
それまでにあったのは軍拡競争のために生み出された宇宙戦闘機ばかりで、純粋に宇宙開発を考えて作られた機体は存在しなかったのである。
そこで統合宇宙兵器開発船であったUDSW-0322レイピナにおいて宇宙空間で効率的に作業でき、かつ衛星間程度の移動能力を持った機体を開発することが決定した。
UDSW-0322“レイピナ”は、機密保持のため宇宙空間を航行しながら兵器の開発を行う軍事基地である。ある時、“レイピナ”は天王星軌道付近を航行中に直径1200キロメートルの未知のアステロイド(小惑星)を発見、探査を計画したが、数万キロまで接近した途端、突然小惑星は強力な磁力を発し、“レイピナ”を惑星起動上に捕捉されてしまう。窮地に立たされた乗組員たちは、直ちに解決策を練った。調査の結果、磁力線は巨大な建造物にのみ作用することが判明、既存の兵器を使用し惑星上にあると思われる磁力線発生装置の破壊を試みたが失敗に終わった。
そこで“レイピナ”は開発中の新型兵器、ハイパーデュアルアーマー“THEXDER”(テグザー)を始動。一縷の望みをかけ、“ネディアム”と名付けられた小惑星に向けて発進させた。
テグザー突入から3時間後。
磁場が弱まり、レイピナは脱出を開始した。
アーサー大尉の乗るテグザーの帰還を待たずに……。
ネディアムからの脱出に成功したレイピナはテグザーが取り残されている事を本部に報告。
報告を受けたUNSDOは即座にアーサー大尉救出チームを結成し現場に急行したが、強力な磁場を発生するような『異常なアステロイド』を発見出来ず救出は失敗に終わってしまった。そのうえ磁力線によるレイピナ艦内のメモリーバンクの損傷のため、テグザーの重要な開発基礎データが失われ、開発計画をすべて始めからやりなおしをせざるを得なくなってしまった。
その後、この事件は『ネディアム事件』と呼ばれるようになった。
「ネディアム事件」から4年が過ぎ。
レイピナでは新兵器の開発が進められていた。
テグザーをはるかにしのぐ新兵器。
ひとびとはそれを「ファイアーホーク」とよんだ・・・・・・。
そして現在、謎の小惑星ネディアムは再び姿を現した、今度は地球への衝突コースに乗ったため(前触れ無くワープしてきた為)、急遽編成されたテグザー後継量産機「ファイアーホーク」部隊による迎撃作戦が展開される。その迎撃部隊の中に、ジョシュアの姿もあった。4年前の事件の真相を知るために…
ゲーム概要
ゲームシステム
登場キャラクター
アーサー大尉
ハイパーデュアルアーマー“THEXDER”(テグザー)の開発主任兼テストパイロット
試作段階の為1機しか存在しないテグザーでネディアムの磁力線発生装置の破壊任務を実行
破壊に成功したが、レイピナへ帰還中にテグザーを撃墜され安否不明となってしまう。
ジョシュア
アーサー大尉の婚約者
テグザーのAI(人工知能)開発担当者。ネディアム事件の直後、統合宇宙軍に入隊する。
“THEXDER2”(テグザー2)の開発主任兼テストパイロット
「ネディアム事件」の真相を知る為にテグザー2に載ってネディアムへ向かう。
登場する機体
“THEXDER”(テグザー)
プロトタイプV0号機
“THEXDER”(テグザー)の試作機(職人の手作業の為1品物)
状況に合わせて、飛行形態とロボット形態の2つの形態をとることができる。
飛行形態で衛星軌道や惑星表面まで高速で移動し、その後にロボット形態(ヒューマノイドフォーム)に変形して基地建設などの作業を行うことにパイロットの活動を能率的にすることができるようになっており、マニピュレータはほぼ人間の腕と変わらないほどの動きが可能で、テグザーは巨大な宇宙服ともいうべき操作性が得られている。
さらに、宇宙塵との衝突事故が多発しているために、宇宙塵防御用の自動照準レーザー砲、そして空間物質の衝突から機体を守るためにシールドシステムが装備され、100kgまでの物質の衝突からテグザーを守ることが可能(非常に大きなエネルギーを消費する欠点があるが)。総重量は800キログラム。
また、パワージェネレータには太陽電池の改良が生み出した光粒子変換装置が使用された。これは太陽光などの光線を高効率で変換してエネルギーとするものである。これまでのような燃料補給が不要になり、緊急時にはマイクロウェーブを使ってのエネルギー補給が可能となっている。
「ネディアム事件」で撃墜されてしまっている。
“THEXDER G1”(テグザーG1)
「ネディアム事件」の後に量産された劣化コピー機
月面都市と地球で量産が開始され、スペースコロニー開発に重要な役割を果たしている。
だが、テグザーG1にはネディアム事件の時に基礎データが失われた影響によりいくつかの欠陥があった。
レーダーにノイズが発生し、衝突事故が多発し、ステーションの建設資材などの重量物を運ぶには機体が小さすぎ、また月面などの不整地を走行できないなどの問題だらけとなっている。
“THEXDER2”(テグザー2)
欠陥機“テグザーG1”の問題解決を目的に新開発された機体。
ボディは超高分子繊維『スーパーケブラー』で形成され、機体の強度を増すとともに軽量化がはかられた。
不整地走行能力も強化され、多少の坂でも上り下りができるようになった。
THEXDER G1と“THEXDER2”の最大の違いは、G1の約4倍という、そのサイズである。
これは非常事態発見時に自力で大気圏を脱出し、また地球に帰還できるように設計の変更が行なわれたためであるが、その影響によりテグザーと違い、何もしていなくてもエネルギーが消費され続ける為補充を怠ると、ガス欠を起こしてしまう問題も発生してしまっている。
さらに、ネディアム事件を教訓として、新たにミサイルランチャー・ECMなどの武装が取りつけ可能となっている。
試作機の為独特な癖が有る模様。
ジョシュアはこの機体でネディアムへと出撃したと思われる。
“FIRE HAWK”(ファイアーホーク)
試作機テグザー2を元にして作られた後継量産機
元となるテグザー2の開発に「ネディアム事件」のトラウマを抱えたジョシュアが係わっている為か撃墜されても機体が大破するだけで原型を留めている事から、パイロットの生命維持を最優先事項としている模様。
関連動画
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「ファイアーホークOP完璧版?」
別名・表記ゆれ
ファイヤーホーク(誤字)
関連タグ
外部リンク
RETRO PC Game Music STREAMING RADIO "ファイアーホークTHEXDER THE SECOND CONTACT"
Fire Hawk - Thexder 2 Enhanced HDD v1.4, zipped auto-install patch
(ファイアーホークをハードディスク用に変換するコンバータソフト オリジナルディスクのデータを吸い出してMSX-DOS及び上位互換OSであるNextor上で動作出来る形式に仕様の変更を自動で行うソフト で、日本語表記と英語表記に対応しておりバイリンガル使用となっている。多くのデバッグと機能拡張がなされており、更なる遊びやすさをめざした修正が施されている。)
HDD版(英語モード)WebMSX(上記の『Fire Hawk - Thexder 2 Enhanced HDD』をWebMSXで動かしたもの設定が出来ない為、日本語モードへの切り替え及びセーブが出来なくなっており、実質上お試し用となっている)