概要
一色一凛によるライトノベル作品暴食のベルセルク の主人公。
幼少期は父親と共にとある村で暮らしていたが、生まれついて持つ<暴食>スキルのせいで他の村人達から疎まれ、父親の死を契機に村を追い出されてしまう。
その後は王都で日雇い門番の仕事で<暴食>スキルに悩まされながら食い繋いでいたが、ある日、手負いとはいえ賊を討ち取った際に<暴食>スキルの真の効果が発動。その力を自身にも気にかけてくれたロキシー・ハートのために振るうべく、武人『骸(ムクロ)』として正体を隠しながら、意思を持つ魔剣グリードと共に戦いに身を投じる。
スキル
<暴食>
フェイトが生まれついて持つスキル。
当初は腹が減りやすいだけで役立たずのハズレスキルと思われており、フェイトのレベルが1のままであったり、村人達に疎まれたり、聖騎士達から見下されている原因。
その正体は最上級スキルの系統で七つの大罪の名を冠する『大罪スキル』のひとつ。
効果は『殺した相手のステータス、及びスキルを自身のステータスに加算する』というもの。
獲得したステータスやスキルは即座に反映され、敵を倒せば倒すほど加速度的に自身の強化に繋がり、より強い敵を倒して更に自身を強化していく。また、敵を倒すことで空腹を解消できるほか、意図的に空腹になる半飢餓状態になることで戦闘力を一時的に引き上げることができる。曰く、『神の定めた世界の理に反するスキル』。
ただし大罪スキル共通の副作用も厄介なもので、上述の『腹が減りやすい』のも<暴食>スキルの副作用のひとつ。他の副作用は経験値取得によるレベルアップを無視して自身を強化する故に『レベルを上げることが出来ない』、一度でもスキルを発動すると<暴食>スキルそのものが獲物を求めるため『飢餓感・戦闘衝動に精神を蝕まれる』、飢餓状態を長期放置すると『スキルに精神を取り込まれて獲物を求めて暴れ回る狂戦士になる』。
また、<暴食>スキルで捕食した相手の魂は<暴食>スキルに囚われ、無間地獄に苦しむことになる。