概要
犯罪者(電脳犯罪)のハッカーとの区別に用いられるネットスラング。
また、ネットワークシステムの知識を活かしシステムを作る側の人々や近年ではハッキングの知識を善良な目的で使用する人々を指す言葉としても使われつつある。
現実世界では犯罪行為から足を洗ったハッカーがネット知識を活かしてシステム開発やコンサルティングなどによってネットセキュリティを防衛する側に回ったり、悪質サイトの運営者の個人情報を特定する手がかりを作ったりという例もあり、漫画村の管理人である星野ロミの個人情報と運営の証拠を掴み特定した後警察に情報提供を行い摘発の一因となったハッカーのCheenaはかつて恒心教として活動していたが、不正アクセス容疑で逮捕された後にホワイトハッカーに転身している。
実在人物
- 下村努:渡米してパソコンを学び、90年代半ば頃アメリカ政府運営のセンターで研究員として在籍中に警察に捜査協力した事で全米に悪名を轟かせていたクラッカーのケビン・ミトニックの逮捕に尽力した人物。(逮捕されたミトニックも後にホワイトハッカーになった)
- ロバート・T・モリス:23歳の時にワーム形式のコンピューターウイルスを開発し、世界のPCの10%を感染させたとも言われる人物。逮捕後にMITの准教授となっている。
- オーウェン・ウォーカー:通称AKKILLと呼ばれたハッカーで遠隔操作botを使い100万台にも及ぶPCを遠隔操作していたとも言われ、サイバー攻撃で企業に総額26億円もの損害を与えたとされる。逮捕され出所後にネットのセキュリティ会社に就職をしている。