「概要?それは大事なことなのか?」
重大な犯罪を犯し宇宙空間への「島流し」となった流刑体。どういう訳か地球に大量に流れ着いた流刑体の処分が「彼」の任務。
最初はヒューマノイド型のボディ(ユマノイド・デバイス)を持っていたのだが、主人公・定光の前で粉々にされてしまう。
急遽協力を申し出た定光に自分をヘルメットとして装着するように指示、どうにか最初の流刑体の回収に成功したものの、一部始終を見ていた定光からポンコツと呼ばれるようになってしまった(もっとも、「本人」は気に留めていないが)。
「特徴か。ちょっと説明が長くなるぞ。」
一言でいうと、「AI内蔵の角つきヘルメット」。AIと言っても、自由意志と限定的な感情も持っている(自称「データ生命体」)。
あご紐はなく、自身が変形することにより装着者の頭部に違和感無くフィットする構造。見た目がド派手な「角」は自身の活動に必要不可欠な電池パックである。
装着すると、装着者自身の皮膚を薄い防護膜でコーティングし、ある程度の衝撃と折損から装着者を守る(作者曰く「水に浸かり過ぎてふやけた肌の感覚」)。至近距離からの銃撃を通さない程度の防御力はあるがそれでも流刑体の攻撃を防ぎきれないこともある。
攻撃が貫通してしまった場合、止血は出来るものの怪我の治療は出来ない。
一種のパワードスーツであるが、装着者の防御力を高めるもののスピードやパワーは大して向上しない。武器の使用の際の重力制御、装着者の反応を上回る事態の演算処理を「彼」が行う。
また、流刑体捕獲用の装着アクティヴデバイスを応用し、限定的な空間の中の時間を短時間(最長で1ヶ月程度)止めることができる。