マッチボックス
まっちぼっくす
レズニー社はレズリー・スミスとロドニー・スミス(同姓だが血縁ではない)によって、1947年にイギリスにて創業されたダイキャスト製玩具の会社で(二人の名前を併せてレズニーと名付けるが、ロドニーは1951年に退社している)、その第一弾となる製品がミニチュアのロードローラーだった。
ただし、このときはまだマッチボックスのブランド名は無かった。
きっかけは、創業年に共同経営者となったジョン・オデルという人物で、オデルの娘の学校がマッチ箱に入る大きさの玩具しか持ってくることを許可していなかったことから、先述のロードローラーをマッチ箱に入るサイズに縮小したものを、マッチ箱を模した箱に容れて販売。これがヒットしたことによる。
以降マッチボックスは、1960年代には世界No.1のミニカーブランドへと成長した。
しかし、1968年に「マテル」が販売開始した遊びやすく派手目なデザインのミニカーブランド「ホットウィール」によりその牙城を崩され始める。更に、同じアメリカの新興ブランド「ジョニーライトニング」も好評を博したことで、マッチボックスのような正統派モデルは人気が低迷していった。
そして1982年6月、イギリスの経済情勢が悪化したことも手伝いレズニー社は倒産(同じイギリスのミニカーブランド「コーギー」と「ディンキー」も同じ頃に倒産している)。マッチボックスブランドは中国系企業「ユニバーサルトイズ」に買収され、その一部門「マッチボックス コレクティブルズ」となった。
その頃より、それまで箱入りであったマッチボックスはブリスターパックに変更されている。
「マッチボックス コレクタブルズ」が1992年にアメリカの「TycoToys」に買収される。が、その「TycoToys」は1997年に「マテル」に買収される。
以降、マッチボックスブランドはマテルにより販売されるようになり現在にいたる。また、2000年代よりコレクターズアイテムとして箱入りのマッチボックスも販売されるようになった。